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二、三年前から、しきりに六十年代の自分の仕事が眼前をちらつく。一種の回顧なのかと思ったりしていたが、そうでもないらしい。現在が、六十年代と驚く程重なる部分があるからだと分かったのは、昨年の暮である。 放っておいても先に進むことも出来たのだが、先も、さほどあてにはならない年齢に達している。自分を総括する時が来たのだと自覚している。「飛ばねばよかった」(1966年/一部再制作)はまだしも、「Black
Balloon」を上げねばならなくなるとは想像もしていなかった。苛立ちと腹立たしさを覚えると同時に、これでいいのかと六十年代とは全く異質な不安と危惧を感じるのである。 他に「カタバミ日記」「ビーチハウス2」等を出品する。 |
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