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2002年11月10日掲載
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藤崎幸雄 展/杳容ィ、
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会場:不二画廊
F
UJISAKI
Y
ukio
E
xhibition
藤崎幸雄 展
F
UJISAKI
Y
ukio
E
xhibition
藤崎幸雄 展
搬入
微調整
ライティング
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杳容ィ、
[YO-YO]
FUJISAKI Yukio Exhibition
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2002年
11
月
11
日(月)〜
11
月
22
日(金)
昼12:00〜PM7:00(最終日PM5:00
)
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会場:
不二画廊
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作家住所:〒783-0023高知県南国市廿枝1853
TEL.0888-63-0774
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前回まで不二画廊では珍しい写真展示とインパクトのある祖母の作品で評判をとった横湯久美さんが、「ここはイタリアかどこかの外国に来たみたい」と言ったのが印象的だった。彼女の作品の撤去と藤崎作品の搬入が重なり個性の強い作家達の出身地の言葉が飛び交ったからだ。熊本、岡山、高知、大阪、在日コリアン、東京、神戸と・・・なるほどと思った。
藤崎作品の搬入の手伝いは2度目だが、作品の大きさと重量感が体にずっしりくる。また、祭りの神輿をかつぐような疑似体験と本物を運ぶ危険性が気持を慎重にさせる。しかし、樹齢80年位の木の作品も多数の担ぎ手によって楽々とギャラリーに運びこまれた。今展の一つの大きな山は越えたはずである。藤崎氏にとっては山から原木を切り出すところから展覧会と作品作りが始まる。やり直しがきかない木彫作品だが長年の経験と感性で空間との関わりを計算しながら作者の意のままに形造られている。加工の難しそうな先端部や微妙な曲線や合わせ目のところも当たり前のようにこなしている。今回は入口に向いあってる2点、奥の空間に先端で離反してる2点が設置されたが各々が独立していてまた影響しあっている。コンピュータによる作品が増える中、そのスケールの大きさ、木の肌触り、樟の臭気が画廊空間と一体となって自然感、存在感を示し、その場の者を刺激する。
藤崎氏の肉体はまるで格闘家のように引き締まり、研ぎ澄まされた刀のように見える。作品の設置からライティングまでこだわりを持って進めていたのが印象的だった。展示の後は、訪問者、観覧者の人数等は一切気にしない。作品自身が語ってくれるはずと確信しているかのように。珍しい作家だ。
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写真・文:サンちゃん
取材日:平成14年(2002年)11月9日 掲載:11月10日
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