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Art Scene 中 十七波 FACE series 展 NAKA Tonami Ceramic Exhibition
会期/会場 2004年6月16日(水)〜6月30日(水)/ワイアートギャラリー

FACE seriesのレリーフ作品は既成の陶芸を超えて存在する。薄い土の小片は、1,250度の炎を浴び収縮し、反り返り、熔けた釉薬は色を浮かび上がらせ、人として生まれ変わる。
中 十七波は思い切りのいい人だ。人生の道を自ら大きく転換する。今から30年前にフィジー諸島に単身上陸、1ヶ月暮らす中でおおいにカルチャーショックを受ける。例えば、イギリスから奴隷として連れて来られたインド系住民は肌の色からダークと呼ばれいつも先のことを心配するが、現地のフィジアンはブライトと呼ばれ、明日も魚が捕れるからと先のことは気にしない。何十の鮫がそばで泳いでいても何もしなければ襲われることはなかった。日本からの入国者はまだ数人というころでその楽天性に感心する。次に十数年前にそれまでの東京生活を捨て石川県能登半島の柳田村に幼な子と移住した。夫と別れ1人で子育てをしながら独学で陶芸を始める。土と相性があった。それからは、焼き物とおなじで十七の大波小波に翻弄されながらも熱い心で取り組んだ。そして親として作家として生まれ変わる。(ストリート・アートナビ 中田耕志)

「わがままな王様」photo by Naka Nohagi
正面ウインドー「作品(FACEシリーズ/外国人)」
左から「けちん坊」「博士」「商人」「ターバンを巻いた男」

会場シーン

左:「聖なる壺」 右:「紫陽花 汲み出し」

左:「大皿 ひらめ」「湯呑み銘々皿」 右:「大皿 蒼さかな」「動物のオブジェ(恐竜)」

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ワイアートギャラリー
取材・写真・Web Design:2004年6月19日/掲載:6月22日
ストリート・アートナビ 中田耕志

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