Art Scene/STREET ARTNAVI 取材
旅の表現展/-4人の画家による-
会場:ギャラリーベルンアート
会期:2004年10月20日〜30日
TOP多賀 新田中章滋河村雅文馬場京子
--
▲馬場京子「海流」F4

▲馬場京子「渡り鳥」F4
▲馬場京子「白昼夢」F3
▲馬場京子「うたかた」SM

◎苔のような小さな世界に入り込んで小人になって見ている。子供の頃から蟻の穴をいつまでも覗いていた。神戸の山の上に住んでいたのでそこは自然の宝庫、うずらがいたり、山桃、ぐみ、びわ、蛇苺をおやつにしていた、周りに同じ年頃の子供がいない一人っ子。いつも空想の世界に身を置いた。毛虫を捕まえたり、カマキリやカタツムリを友達にした。いつしかまるでケルトの民話に出てくる地底に住むという妖精になった。木や石やあらゆる自然に神が宿ると思っていた。カタツムリを見ているとその角の先に小人がいるような気がした。朝焼けや太陽の色を絞り出しているような夕焼けの空が好き、新月の頃もさらによい。
草や花をジッと見つめている間にメタモルフォーゼ(metamorphose)して違った形に生まれ変わる。エロスに変身して人の心の隙間から入り永久の命を宿す。いま漠然なイメージを徹底的な写実にする難しさ思う。表現することの限界も思う。それは絵筆が走る先にイメージが次々と湧き拡がって行くから。描ききれないもどかしさと旅をしている。
←前のページに戻る
取材・写真・Webデザイン:ストリート・アートナビ
取材日:2004年(H16)10月20日/掲載:10月26日

この頁のトップに戻る
ギャラリーベルンアート

History(個展)Top Pageに戻る→
Group(グループ)Top Pageに戻る→
SAN(ストリート・アートナビ取材)Top pageに戻る→
Museum Exhibition(美術館)Top Pageに戻る→
Art Can Net. アート館ネット Top Pageに戻る→