--

Artnavi Report  世界遺産のバスツアー「吉野・天川コースのメディアツアー」
「紀伊山地の霊場と参詣道」世界遺産登録記念 特別展「祈りの道〜吉野・熊野・高野の名宝〜」の関連イベント。
会期:2004年7月8日(木) 主催:展覧会実行委員会
コース:吉野・金峯山寺「蔵王堂」奈良県・天川村「第15回紀伊半島知事会議記者会見」→天河大弁財天社宝物館等見学

芸能と信仰の里「天河」には明治以前までは七堂伽藍があった。
・金峯山寺を後にして昼食後、バスはさらに奥地に入り奈良県・天川村に到着した。
既に天川村山村開発センタ−では紀伊山地を模した会場を背景に第15回紀伊半島知事会議が進行中であり、世界遺産の保全と活用について議論され、3県が連携して推進することなどを決めた。
・天河大弁財天社は山村の中にあり五大弁財天の一つで水と芸能の神様です。最初にメディアツアー一行は拝殿前に進み、参拝の証として神主の祝詞
(のりと)を受けました。ここでも大太鼓の音が耳に大きく響いた。拝殿前の桧の神楽殿はまだ新しく能舞台として毎年例大祭に京都観世会を初め幾多諸流の名士が芸能の粋を奉納している。御簾が風に幽かに揺れ、木々の緑が目に映りここが山中であることを改めて思いしばし幽玄に浸り古の人を想う。
宝物館では、名僧の般若心経や南朝関係の綸旨、令旨の直筆、桃山文化財の逸品としての能面・能装束などが心に残った。
・天川開山は役行者(えんのぎょうじゃ)で天河大弁財天社の草創は飛鳥時代の昔にさかのぼり、霊山大峯の鎮守として祀られたのが天河大弁財天のはじまりです。その後、天武天皇によって現在地に社を建立され吉野総社しての社格も確立しました。弘法大師は高野山の開山に先立って大峯で修行されその最大の行場が天河社であった。時代の推移と共に盛衰を繰返し、明治以前までは七堂伽藍を有していたが、明治の神仏分離以降は永く廃絶の憂き目にさらされていたが、戦後昭和23年社家有志によって復興を見る。平成元年に桧で新しく御造営され、現在、弁財天社には多くの善男、善女が参り芸能の神として信仰を集めています。(天河大弁財天略縁起より)
奈良県天川村・天河大弁財天社

第15回紀伊半島知事会議での3知事記者会見/左より、野呂昭彦 三重県知事、柿本善也 奈良県知事、木村良樹 和歌山県知事の各氏。

「紀伊山地の霊場と参詣道」について(三県共同アピール)
平成16年7月7日に世界遺産登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」は、三重、奈良、和歌山の三県の広大な範囲にまたがる歴史的資産と、人々と自然の関わりの中で培われた文化的景観が高く評価されたものである。
この人類にとってかけがえのない共通の財産である「紀伊山地の霊場と参詣道」を三県が連携して大切に保全し、後世に伝えていくものとする。
世界遺産登録を機に、国内外からの紀伊半島地域に対する関心が高まっており、紀伊半島のさらなる振興を図るために、その魅力を国内外に広く伝えるなど、引き続き三県が連携して積極的な取組みを進めるものとする。
以上、確認する。
平成13年7月8日

奈良県知事   柿本 善也
和歌山県知事  木村 良樹
三重県知事   野呂 昭彦

◎世界遺産バスツアー「吉野・天川コース」
主催:展覧会実行委員会(三重県、奈良県、和歌山県、世界遺産登録推進三県協議会、毎日新聞社、NHKなどで構成)
取材・写真・Web Design:2004年7月8日/掲載:7月20日
ストリート・アートナビ 中田耕志
Osaka Municipal Museum of Art
「紀伊山地の霊場と参詣道」世界遺産登録記念
特別展[祈りの道]〜吉野・熊野・高野の名宝〜
会期:2004年 8月10日(火)〜9月20日(月・祝)
会場:大阪市立美術館 
←前の頁 トップ頁に戻る→
History(個展)Top Pageに戻る→
Group(グループ)Top Pageに戻る→
SAN(ストリート・アートナビ取材)Top pageに戻る→
Museum Exhibition(美術館)Top Pageに戻る→
Art Can Net. アート館ネット Top Pageに戻る→