横浜・中川駅前歯科クリニック
治療データ(歯科金属アレルギー)
当院では、開院時より歯科金属に対するアレルギー治療をおこなってきました。以下は、当院に金属アレルギーの診療を目的として来院された患者様300人の統計です。これから来院される患者様、既に来院される患者様のご参考になれば幸いです。
●性別
女性 74%
男性 26%
来院された患者様の大半が女性となっています。男性よりも女性のほうが多いのは、指輪、ピアスなど金属製品を身に着ける機会が多いこと、皮膚かぶれなどアレルギー症状に対する関心が高い傾向にあるためと思われます。
●年齢
20−29歳 13%
30−39歳 43%
40−49歳 23%
50−59歳 14%
30歳代の患者様が多く、半数を占めます。19歳以下の患者様の来院はほとんどありません。これは、金属のアクセサリーや歯科金属を装着することが少なく、また装着してからの期間が浅いため、金属アレルギーを発症しにくいためと思われます。
●住所
横浜市 58%
川崎市 12%
横浜、川崎以外の県内 14%
神奈川県外 16%
横浜市からの来院が6割となっています。東京都、千葉県、埼玉県など、神奈川県外から来院する患者様も多くいます。皮膚科、内科などの医療機関からの紹介により来院される患者様もいます。
●アレルギー症状
症状あり 85%
症状なし 15%
初診時に何らかの症状がある患者様が85%となっています。口の中に症状のある患者様は少なく、多くはアトピー性皮膚炎、湿疹、乾癬(かんせん)、掌蹠膿疱症など、全身に症状のある患者様です。
症状がない患者様は、15%となっています。症状がない患者様は、相談のために来院されることが多い傾向にあります。
●掌蹠膿疱症
掌蹠膿疱症と診断されて来院される患者様が13%となっています。掌蹠膿疱症の患者様のほとんどは、皮膚科の医師にすすめられて来院されます。
●金属アレルギー検査
パッチテスト 55%
その他の検査 1%
検査なし 44%
初診時に検査をおこなっていた患者様が6割となっています。ほとんどの患者様がパッチテストですが、リンパ球刺激試験、毛髪検査、Oリングテストをおこなった患者様もいました。
●パッチテストの陽性率
パッチテストを受けられた患者様のなかでは、ニッケル、クロム、コバルト、パラジウムの陽性率が高いという結果となっています。特にパラジウムは歯科治療で最も使用され、歯科以外ではほとんど使用されない金属のため、来院される患者様の陽性率は高い傾向がみられます。
一般に陽性率が高いとされる水銀は、アマルガム合金(水銀を含む歯科金属)、赤チンなどの水銀に接する機会が少なかった年齢層の来院が多いため、それ程高くはありません。
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