横浜・中川駅前歯科クリニック
親知らず抜歯後の合併症
歯を抜いた後は、腫れ、痛み、出血などの合併症が発生することがあります。特に親知らずの抜歯は、合併症が発生しやすい傾向にあります。適切に処置をおこなえば問題ないことが多いのですが、重篤な障害をもたらすこともあります。
1)腫れ、痛み
親知らずに限らず、歯を抜いた後は腫れたり痛みが生じることがあります。ほとんど腫れや痛みを生じないものから、2週間ほど腫れや痛みが続くものもあります。薬の服用により症状は軽減されます。
上あごよりも下あごの親知らずの方が、垂直に生えている親知らずよりも横に生えている親知らずの方が、腫れや痛みが生じやすい傾向にあります。
2)出血
歯を抜いた後に血が止まらないことがあります。ガーゼを強くかむなどの処置をおこなえば多くは止まります。
3)ドライソケット(歯槽骨炎)
歯を抜いた部分は血が固まり、歯肉になり、治っていきます。過剰なうがいなど何らかの原因で固まった血が取れてしまうと、歯肉はできず周囲の骨がむき出しになり、激しい痛みが生じます。
この状態を「ドライソケット」といい、むき出しになった骨が覆われるまで、抜歯2〜3日後から1〜2週間痛みが続きます。抜歯後に長く痛み続く原因の大半がドライソケットによるものです。
ドライソケットの発生率は全抜歯の0.9〜3.2%とされています。下あごの親知らずの抜歯は最もドライソケットの発生率が高く、30%で発生したという報告もあります。
4)神経損傷、神経麻痺
下あごの骨の中には神経があり、もぐっている親知らずは神経に接触していることがあります。
抜歯時に下歯槽神経(かしそうしんけい)、舌神経(ぜつしんけい)などの神経を傷め、唇や頬にしびれ感、違和感が生じることがあります。神経が切れてしまうと、手で頬を触れても何も感じないこともあります。これが神経損傷、神経麻痺です。
高齢であるほど、下あごの親知らずが深い位置にもぐっているほど、発生頻度が高くなります。 下あごの親知らずの抜歯では、神経(下歯槽神経、舌神経)を傷めることがあります。神経損傷、神経麻痺は、下歯槽神経で0.4〜4.1%、舌神経で0〜6.5%の割合で発生します。ほとんどが数ヶ月で治り、半年後も障害が残っているのは全体の0.05%程度とされています。上あごの親知らずではまずありません。
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