虫歯の進行止めの薬
小さなお子さんは、虫歯をドリルでガリガリと削っていくことが難しいことがあります。また、ドリルで削るほど虫歯が大きくないこともあります。そのような時に使われるのが「虫歯の進行止めの薬」です。
●虫歯の進行止めの薬とは
虫歯の進行止めの薬は、商品名を「サホライド」といいます。成分はフッ化ジアンミン銀といわれるものです。フッ素と銀が入っています。
●作用
フッ素の虫歯を予防する作用と銀の殺菌作用とが期待できます。歯を削らずに、薬を塗るだけで虫歯の進行が止まり、ほとんどのケースにおいてドリルで削って治す治療を回避することができます。
●治療方法
治療はお子さんにとって極めて負担の少ないものです。綿（わた）に虫歯の進行止めの薬をつけて虫歯に塗るだけで終わります。
●利点
小さなお子さんにとって、簡単で負担の軽い治療方法です。
ドリルで削って治す治療に比べて、治療時間を短くすることができます。また、治療に伴う痛みもありません。
一度に数歯の治療をおこなうことができるので、来院回数を減らすことができます。
●欠点
銀が虫歯につくことにより、虫歯の部分が黒くなります。
永久歯の虫歯には通常使用しません（虫歯の部分が黒くなるため）。
歯の手入れが悪いと、再び虫歯が進行してくることがあります。
虫歯の状態によっては、適応にならないことがあります。
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