新型コロナウイルス感染症の予防にはお口の健康も大切となります。以下は、世界75ヶ国の歯科医師で構成される国際小児歯科学会が、お子さんと保護者の方に向けたメッセージを和訳(一部省略、改編)させていただいたものです。大切なお子さんのお口の健康のご参考になれば幸いです。
国際小児歯科学会のインフォグラフィックを楽しんで、シェアする
お子さんの歯を治す歯科医師として、私たちはお子さんが満ち足りた生活を送れないことを残念に思っています。このような困難な時期は、私たち歯科医師はお子さん、保護者の方と連携をとることが大切となります。
そこで国際小児歯科学会では、インフォグラフィックを用意しました。保護者の方がお口の健康についてお子さんと話し合うために、メッセージはお子さんに優しいグラフィックと簡単なメッセージで伝えられています。
楽しんで、皆でシェアしてください。そして、ソーシャルメディアに投稿して、情報を発信してください。
●インフォグラフィック1
飲み物
食間は水で、牛乳やジュースは食事のときに飲みましょう。
食べ物
フルーツ、野菜、肉、魚、卵、チーズといった健康的な食べ物を摂りましょう。
関連するページ 新型コロナウイルス感染症 小児の食事(WHOからの提言)
飲み物
砂糖の入った飲み物は控えましょう。
食べ物
スナック菓子、砂糖の入ったお菓子は控えましょう。
関連するページ 虫歯になりにくいおやつの与え方
1日に2回はフッ素入り歯みがき粉を使用して歯をみがきましょう。
●インフォグラフィック2
手洗い
歯みがきの前に手を洗ってください。
歯みがき
最低でも1日に2回は歯をみがいてください。
歯みがき粉
最低でも1000ppm以上
※1のフッ素入り歯みがき粉を使用。0~3歳は塗りつける程度、3~6歳はエンドウ豆くらいの大きさの歯みがき粉を使用。
※1 日本では14歳以下は1000ppm以下のフッ素入り歯みがき粉が推奨されています。
(「フッ化物配合歯磨剤に関する日本口腔衛生学会の考え方」より)
関連するページ 子供の歯磨き粉の選び方
●インフォグラフィック3
やめましょう
1.家の中で走る。
2.ベッドやソファでジャンプする。
3.おもちゃやものを飲み込む。
4.おもちゃやものを片付けない。
関連するページ 子供が誤飲してしまったら
出血したときの対応(舌、頬、歯肉、口唇)
1.水で洗いましょう。
2.湿ったガーゼで出血している部位を抑えます。
3.口の外から冷たい湿布を貼ったり、出血した部位の確認をします。
4.血が止まらない場合は歯科医院に受診します。
欠けた歯の対応
1.どのような欠けた歯でも治します。
2.適切な歯みがき、歯みがき粉を使用して、欠けた歯を清掃します。
3.軟らかい食べ物を摂取します。
4.歯科医院に受診します。
抜け落ちてしまった歯の対応
1.乳歯は何もしません。
2.永久歯は歯のうえ(歯冠)をつかみます。
3.汚れているときは、ゴシゴシ洗わずに適度な温度の水ですすぎます。
4.可能であれば、できるだけ早く歯をもとの位置に戻します。
5.軽い力を入れて歯をつかんでおきます。
6.もとの位置に戻すのが無理であれば、牛乳を入れた小さな箱に歯を入れます。
7.急いで歯科医院に受診します。
関連するページ 怪我で歯が抜け落ちてしまったときは 子供の歯の怪我