ガングリオンはゼリー状のものがつまったできもの（ごぶ）です。軟らかいものから硬いものまであり、大きさは米粒ほどのものからピンポン玉ほどです。通常は無症状であることが多いものの、神経を圧迫して痛みやしびれをおこすことがあります。
●顎関節にできるガングリオン
ガングリオンは手にできることが多いものの、あごの関節の周囲にできることもあります。大きさは１〜２ｃｍのことが多く、耳の前方に痛みが生じたり、腫れたり、あごの関節を動かすと音がしたりします。
原因は不明であるものの、かみ合わせや食いしばりなどで顎関節への負担が大きいのが原因とする指摘もあります。多くの患者さんはあごが痛む、口が開きにくいとして歯科に受診したり、耳が痛むとして耳鼻咽喉科に受診します。
性別では女性が男性の３倍ほどと多く、年齢では２０〜４０歳代が多いものの幅広い年齢にみられます。
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●顎関節にできるガングリオンの治療
治療は口腔外科、歯科、耳鼻咽喉科でおこないます。
ＭＲＩ、ＣＴ、超音波検査にて耳下腺の腫瘍や嚢胞（膿の袋）、顎関節の嚢胞、血管腫、神経腫など他の病気でないかを検査します。治療では手術によりガングリオンを取り出したり、粉々に砕いたり、切開したり、注射によりゼリー状のものを吸い取ることで治していきます。
手術以外の方法は再発しやすい傾向にあります。自然に治ることもあるため症状が軽い場合は様子をみていくこともあります。
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