下顎隆起と口蓋隆起 横浜・中川駅前歯科クリニック

●下顎隆起とは

下顎隆起(かがくりゅうき)は下あごの内側にできるコブのような骨で、10人に1人に発生するとされます。

骨隆起、外骨症、多発性骨造成ともいわれ、原因は不明ですが遺伝的な要素が大きいとされ、睡眠中の歯ぎしりや食いしばりがある人、スポーツ選手など食いしばる機会が多い人に多いとされています。

幼少期にはほとんどみられませんが、加齢にともなって骨が大きくなっていきます。

下顎

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●口蓋隆起とは

口蓋隆起(こうがいりゅうき)は、上あごの「口蓋」という口の天井にできるコブのような骨です。症状などは下顎隆起と同じで、加齢に伴って骨は大きくなっていきます。



下顎隆起、口蓋隆起の問題

自分では気付かず歯科医院で指摘されて気付く人が多く、そのままでも問題はないため通常はそのままにしておくことが多いのですが、発音、食事などで問題が生じたときは切除することもあります。


1)入れ歯
下顎隆起、口蓋隆起が大きいと入れ歯が不安定になったり、痛みがでたりすることがあります。入れ歯治療のガイドライン(有床義歯診療のガイドライン、日本補綴歯科学会)では、大きな下顎隆起、口蓋隆起を切除すると入れ歯のスペースが確保でき、入れ歯が安定、壊れにくく、痛みが生じにくくなり、経過が良好なため切除を推奨しています。

関連するページ  入れ歯


2)睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群はいびきが悪化して睡眠中に呼吸が低下、停止する病気で、国内患者数は2200万人とされています。大きな下顎隆起があると、舌が後方(のどの方向)に押しやられることで気道が狭くなり、睡眠中に呼吸が低下、停止しやすくなります。大きな下顎隆起を切除すると、睡眠時無呼吸症候群の症状が改善することがあります。

睡眠時無呼吸症候群

関連するページ  いびきと睡眠時無呼吸症候群


3)発音
大きな下顎隆起、口蓋隆起があると舌の動きが制限されて発音がしにくくなることがあり、切除することにより発音がしやすくなります。

関連するページ  小児の発音障害  小児の発音障害の治療  舌小帯短縮症


4)食事
食事のときに下顎隆起、口蓋隆起に食べ物があたり、粘膜が傷ついて口内炎ができたり、痛みがでることがあります。食べ物が飲み込みにくくなることもあります。

関連するページ  口内炎


5)歯みがき
食事と同様に歯ブラシによって粘膜が傷つき、口内炎ができたり痛みがでることがあります。

歯みがき



下顎隆起、口蓋隆起の手術

下顎隆起や口蓋隆起の切除は、歯科、口腔外科でおこないます。日帰り、局所麻酔での手術で、費用は3割負担の方で5000円から1万円ほどとなります。



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