トゥレット症候群 横浜・中川駅前歯科クリニック
トゥレット症候群
トゥレット症候群とは

トゥレット症候群は、自分の意志とは関係なく不規則にくり返される運動(運動チック)と意図しない音や言葉が突然くり返し発せられる現象(音声チック)が続く病気です。1885年にフランスの神経科医、トゥレットによって報告されました。国内患者数は6万人とされ、トゥレット症、チック症ともいいます。

女性

当クリニックではトゥレット症候群の方の歯科治療をおこなっています。歯とお口の健康、歯科治療について、ご不明な点等がありましたらお気軽にご相談ください。



トゥレット症候群の症状

多くは6歳頃にまばたき、首振りなどの単純運動チックで始まり、その後に咳払い、発声など単純音声チックが加わります。10歳頃より複雑運動チック、複雑音声チックが出現し、汚言(不謹慎、卑猥、攻撃的な言葉)を発することもあります。

単純チックは思春期以後、自然に改善しますが、複雑チックは大人になっても続きます。患者さんは生きづらさを感じることがしばしばあり、周囲の人の病気への理解が大切となります。


主な症状
まばたきをする/肩をすくめる/顔をしかめる/首をかしげる/飛び跳ねる/倒れ込む/叩く/意味のない音を繰り返す(あ〜、う〜、動物のような鳴き声)/舌をかむ/鼻や舌を鳴らす/咳払いをする/その場にふさわしくない汚い言葉を発する/オウム返し/他人が言った言葉を繰り返す ほか



●トゥレット症候群の合併症

50%以上に注意欠如・多動性(ADHD)、30%に強迫性障害、1〜9%に自閉スペクトラム症(ASD)がみられます。そのほかに睡眠障害、学習障害、不安、うつ傾向がみられることがあり、歯科診療においては十分な配慮が必要となります。

関連するページ  強迫性障害  自閉スペクトラム症のお子さんの歯科治療  うつ病



トゥレット症候群とマウスピース

2010年前後にアメリカでマウスピースが効果があるとの報告があり、日本では患者さんや家族の間で話題になり、2016年頃から治療がおこなわれるようになりました。

大阪大学歯学部の研究では、歯ぎしりや顎関節症などの歯科治療で使用されるマウスピースを装着することで7割以上の患者さんでチックが減少。平均で30%減少しました。マウスピースの開始年齢が低いほど、チックの発症年齢が低いほど効果が高い傾向がみられました。

マウスピース

関連するページ  歯ぎしり  顎関節症



●マウスピース作製の流れ

1)1回目のご来院
お口の中を診させていただきます。大きな虫歯があるなどの問題がなければ、歯の型をとります。


2)2回目のご来院
調整した後にお渡しします。マウスピースの厚みは個々の患者さんで異なります。

歯ぎしり、顎関節症の治療で使用するマウスピースと比べると厚みがあります。奥歯のかみ合わせが1.5mm〜3mmほど高くなるため、慣れるまで一定の期間が必要となります。


3)3回目以降のご来院
経過をみてマウスピースの調整をおこなっていきます。



※当クリニックへのアクセスについては、下記のページをご覧ください。
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