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マガンの飛来動向 |
蕪栗沼では、平均約7万羽のマガンが冬期間ねぐらとして利用している。蕪栗沼を利用し始めたのは1978年頃で数は当時の数は600羽前後
である。1995年に宮城県猟友会による狩猟自粛が蕪栗沼ではじまり、約1万羽が通年で利用するようになった。1998年に白鳥地区が沼の一部と
なり水面が倍増したことで利用数はさらに上昇し約3万羽となった。その後、日本に飛来するマガンの増加とともに蕪栗沼の利用数も増え、2010年
頃からは平均約7万羽、最大10~15万羽で安定している。 |
マガンの親子(2019.10.23) |
マガンが国の天然記念物に指定されたのが1971年で、その当時仙台港周辺や伊豆沼・内沼で確認された数が約2000羽と言われている。
2021年冬に宮城県に飛来しているマガンは20万羽以上である。このうち約半数は伊豆沼・内沼を利用しており、残りが蕪栗沼や化
女沼など周辺の湖沼や河川を利用している。 |
蕪栗沼のマガン飛来数を調べるには、越冬期(11/15-2/15)に十数回行われる調査の平均値である青い線を参照されたい。2020年 度の平均利用数は約75000羽である。数が多いのは、利用できる沼が少ないためであり、必ずしも望ましい状況ではない。 |
傾向としては、9月20日前後に第一陣が十数羽飛来し、10月上旬で数千羽に増加する。11月から12月にかけてピークを迎え、1月には減 少する。これは、飛来初期は伊豆沼より南方に位置する蕪栗沼周辺の稲刈りが早く進むことと、厳冬期に蕪栗沼が全面的に凍結することが原因と推測さ れる。2月には大部分が北帰し、3月にはほぼ秋田の八郎潟に移動する。 |
マガンの飛翔 |
飛び立つマガン(奥)とシジュウカラガン(手前) |
飛び立つマガン |
蕪栗沼のマガンねぐら入りや飛び立ちは、ライブカメラで観察することができる。 |