聖書日課プロジェクト

「4年サイクル主日聖書日課」を礼拝・説教に生かすために

D年聖霊降臨節第13主日

〈神からの真理〉

今週の聖句

神は、高慢な者を敵とし、
謙遜な者には恵みをお与えになる。(ペトロの手紙一5:5)

James Tissot「イエスとニコデモの対話」

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更新日 2020-07-25 | 作成日 2017-10-20

聖書日課朗読箇所

ヘブライ語聖書

ヨブ記28:12〜28

12 [では、]知恵はどこに見いだされるのか
    分別はどこにあるのか。
13 人間はそれが備えられた場を知らない。
   それは命あるものの地には見いだされない。
14 深い淵は言う
 「わたしの中にはない。」
   海も言う
 「わたしのところにもない。」
15 知恵は純金によっても買えず
   銀幾らと価を定めることもできない。
16 オフィルの金も美しい縞めのうも
   サファイアも、これに並ぶことはできない。
17 金も宝玉も知恵に比べられず
   純金の器すらこれに値しない。
18 さんごや水晶は言うに及ばず
   真珠よりも知恵は得がたい。
19 クシュのトパーズも比べられず
   混じりない金もこれに並ぶことはできない。
 
20 では、知恵はどこから来るのか
   分別はどこにあるのか。
21 すべて命あるものの目にそれは隠されている。
   空の鳥にすら、それは姿を隠している。
22 滅びの国や死は言う
 「それについて耳にしたことはある。」
 
23 その道を知っているのは神。
   神こそ、その場所を知っておられる。
24 神は地の果てまで見渡し
   天の下、すべてのものを見ておられる。
25 風を測って送り出し
   水を量って与え
26 雨にはその降る時を定め
   稲妻にはその道を備えられる。
27 神は知恵を見、それを計り
   それを確かめ、吟味し
28 そして、人間に言われた。
 「主を畏れ敬うこと、それが知恵
   悪を遠ざけること、それが分別。」

詩編

詩編15:1〜5

1 主よ、どのような人が、あなたの幕屋に宿り
 聖なる山に住むことができるのでしょうか。
 
2 それは、完全な道を歩き、正しいことを行う人。
 心には真実の言葉があり
3 舌には中傷をもたない人。
 友に災いをもたらさず、親しい人を嘲らない人。
4 主の目にかなわないものは退け
 主を畏れる人を尊び
 悪事をしないとの誓いを守る人。
5 金を貸しても利息を取らず
 賄賂を受けて無実の人を陥れたりしない人。
 
 これらのことを守る人は
 とこしえに揺らぐことがないでしょう。

使徒書

コリントの信徒への手紙一2:11〜3:9

 11 人の内にある霊以外に、いったいだれが、人のことを知るでしょうか。同じように、神の霊以外に神のことを知る者はいません。 12 わたしたちは、世の霊ではなく、神からの霊を受けました。それでわたしたちは、神から恵みとして与えられたものを知るようになったのです。 13 そして、わたしたちがこれについて語るのも、人の知恵に教えられた言葉によるのではなく、“霊”に教えられた言葉によっています。つまり、霊的なものによって霊的なことを説明するのです。 14 自然の人は神の霊に属する事柄を受け入れません。その人にとって、それは愚かなことであり、理解できないのです。霊によって初めて判断できるからです。 15 霊の人は一切を判断しますが、その人自身はだれからも判断されたりしません。
16 「だれが主の思いを知り、
  主を教えるというのか。」
しかし、わたしたちはキリストの思いを抱いています。
 3:1 兄弟たち、わたしはあなたがたには、霊の人に対するように語ることができず、肉の人、つまり、キリストとの関係では乳飲み子である人々に対するように語りました。 2 わたしはあなたがたに乳を飲ませて、固い食物は与えませんでした。まだ固い物を口にすることができなかったからです。いや、今でもできません。 3 相変わらず肉の人だからです。お互いの間にねたみや争いが絶えない以上、あなたがたは肉の人であり、ただの人として歩んでいる、ということになりはしませんか。 4 ある人が「わたしはパウロにつく」と言い、他の人が「わたしはアポロに」などと言っているとすれば、あなたがたは、ただの人にすぎないではありませんか。 5 アポロとは何者か。また、パウロとは何者か。この二人は、あなたがたを信仰に導くためにそれぞれ主がお与えになった分に応じて仕えた者です。 6 わたしは植え、アポロは水を注いだ。しかし、成長させてくださったのは神です。 7 ですから、大切なのは、植える者でも水を注ぐ者でもなく、成長させてくださる神です。 8 植える者と水を注ぐ者とは一つですが、それぞれが働きに応じて自分の報酬を受け取ることになります。 9 わたしたちは神のために力を合わせて働く者であり、あなたがたは神の畑、神の建物なのです。

福音書

ヨハネによる福音書7:40〜52

 40 この言葉を聞いて、群衆の中には、「この人は、本当にあの預言者だ」と言う者や、41 「この人はメシアだ」と言う者がいたが、このように言う者もいた。「メシアはガリラヤから出るだろうか。42 メシアはダビデの子孫で、ダビデのいた村ベツレヘムから出ると、聖書に書いてあるではないか。」43 こうして、イエスのことで群衆の間に対立が生じた。44 その中にはイエスを捕らえようと思う者もいたが、手をかける者はなかった。
 45 さて、祭司長たちやファリサイ派の人々は、下役たちが戻って来たとき、「どうして、あの男を連れて来なかったのか」と言った。46 下役たちは、「今まで、あの人のように話した人はいません」と答えた。47 すると、ファリサイ派の人々は言った。「お前たちまでも惑わされたのか。48 議員やファリサイ派の人々の中に、あの男を信じた者がいるだろうか。49 だが、律法を知らないこの群衆は、呪われている。」50 彼らの中の一人で、以前イエスを訪ねたことのあるニコデモが言った。51 「我々の律法によれば、まず本人から事情を聞き、何をしたかを確かめたうえでなければ、判決を下してはならないことになっているではないか。」52 彼らは答えて言った。「あなたもガリラヤ出身なのか。よく調べてみなさい。ガリラヤからは預言者の出ないことが分かる。」

先週からの続きで、仮庵祭におけるイエスの活動に対する人々の反応を物語る。「メシアや預言者はガリラヤからは出ない」との先入見がイエスの言葉を受けいれることを困難にしている様子が、語られる。

ヨブ記28:12〜28は、ヨブと友人たちの対話の最後に置かれた「知恵への賛歌」。神だけが知恵の源であることを語る。福音書での論争への「返答」となっている。

コリントの信徒への手紙一2:11〜3:9は、「霊の人」と「肉の人」の区別をして、「霊の人」が「神から恵みとして与えられたものを知るようになった」ことを語る(2:12)。福音書の論争への「返答」となっている。