聖書日課プロジェクト

「4年サイクル主日聖書日課」を礼拝・説教に生かすために

D年聖霊降臨節第16主日

〈神に属する者〉

今週の聖句

わたしの魂よ、主をたたえよ。
主の御計らいを何ひとつ忘れてはならない。(詩編103:2)

Moissac修道院「エレミヤ」

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更新日 2020-08-16 | 作成日 2017-10-20

聖書日課朗読箇所

ヘブライ語聖書

エレミヤ書28:1〜17

 1 その同じ年、ユダの王ゼデキヤの治世の初め、第四年の五月に、主の神殿において、ギブオン出身の預言者、アズルの子ハナンヤが、祭司とすべての民の前でわたしに言った。
 2 「イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。わたしはバビロンの王の軛を打ち砕く。 3 二年のうちに、わたしはバビロンの王ネブカドネツァルがこの場所から奪って行った主の神殿の祭具をすべてこの場所に持ち帰らせる。 4 また、バビロンへ連行されたユダの王、ヨヤキムの子エコンヤおよびバビロンへ行ったユダの捕囚の民をすべて、わたしはこの場所へ連れ帰る、と主は言われる。なぜなら、わたしがバビロンの王の軛を打ち砕くからである。」
 5 そこで、預言者エレミヤは主の神殿に立っていた祭司たちとすべての民の前で、預言者ハナンヤに言った。 6 預言者エレミヤは言った。
 「アーメン、どうか主がそのとおりにしてくださるように。どうか主があなたの預言の言葉を実現し、主の神殿の祭具と捕囚の民すべてをバビロンからこの場所に戻してくださるように。 7 だが、わたしがあなたと民すべての耳に告げるこの言葉をよく聞け。 8 あなたやわたしに先立つ昔の預言者たちは、多くの国、強大な王国に対して、戦争や災害や疫病を預言した。 9 平和を預言する者は、その言葉が成就するとき初めて、まことに主が遣わされた預言者であることが分かる。」
 10 すると預言者ハナンヤは、預言者エレミヤの首から軛をはずして打ち砕いた。 11 そして、ハナンヤは民すべての前で言った。
 「主はこう言われる。わたしはこのように、二年のうちに、あらゆる国々の首にはめられているバビロンの王ネブカドネツァルの軛を打ち砕く。」
 そこで、預言者エレミヤは立ち去った。 12 預言者ハナンヤが、預言者エレミヤの首から軛をはずして打ち砕いた後に、主の言葉がエレミヤに臨んだ。
 13 「行って、ハナンヤに言え。主はこう言われる。お前は木の軛を打ち砕いたが、その代わりに、鉄の軛を作った。 14 イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。わたしは、これらの国すべての首に鉄の軛をはめて、バビロンの王ネブカドネツァルに仕えさせる。彼らはその奴隷となる。わたしは野の獣まで彼に与えた。」
 15 更に、預言者エレミヤは、預言者ハナンヤに言った。
 「ハナンヤよ、よく聞け。主はお前を遣わされていない。お前はこの民を安心させようとしているが、それは偽りだ。 16 それゆえ、主はこう言われる。『わたしはお前を地の面から追い払う』と。お前は今年のうちに死ぬ。主に逆らって語ったからだ。」
 17 預言者ハナンヤは、その年の七月に死んだ。

詩編

詩編65:6〜14

6 わたしたちの救いの神よ
 あなたの恐るべき御業が
 わたしたちへのふさわしい答えでありますように。
 遠い海、地の果てに至るまで
   すべてのものがあなたに依り頼みます。
7 御力をもって山々を固く据え
 雄々しさを身に帯びておられる方。
8 大海のどよめき、波のどよめき
 諸国の民の騒ぎを鎮める方。
9 お与えになる多くのしるしを見て
   地の果てに住む民は畏れ敬い
 朝と夕べの出で立つところには
   喜びの歌が響きます。
 
10 あなたは地に臨んで水を与え
 豊かさを加えられます。
 神の水路は水をたたえ、
 地は穀物を備えます。
 あなたがそのように地を備え
11 畝を潤し、土をならし
 豊かな雨を注いで柔らかにし
 芽生えたものを祝福してくださるからです。
12 あなたは豊作の年を冠として地に授けられます。
 あなたの過ぎ行かれる跡には油が滴っています。
13 荒れ野の原にも滴り
 どの丘も喜びを帯とし
14 牧場は羊の群れに装われ
 谷は麦に覆われています。
 ものみな歌い、喜びの叫びをあげています。

使徒書

ヨハネの手紙一 5:10〜21

 10 神の子を信じる人は、自分の内にこの証しがあり、神を信じない人は、神が御子についてなさった証しを信じていないため、神を偽り者にしてしまっています。 11 その証しとは、神が永遠の命をわたしたちに与えられたこと、そして、この命が御子の内にあるということです。 12 御子と結ばれている人にはこの命があり、神の子と結ばれていない人にはこの命がありません。 13 神の子の名を信じているあなたがたに、これらのことを書き送るのは、永遠の命を得ていることを悟らせたいからです。 14 何事でも神の御心に適うことをわたしたちが願うなら、神は聞き入れてくださる。これが神に対するわたしたちの確信です。 15 わたしたちは、願い事は何でも聞き入れてくださるということが分かるなら、神に願ったことは既にかなえられていることも分かります。
 16 死に至らない罪を犯している兄弟を見たら、その人のために神に願いなさい。そうすれば、神はその人に命をお与えになります。これは、死に至らない罪を犯している人々の場合です。死に至る罪があります。これについては、神に願うようにとは言いません。 17 不義はすべて罪です。しかし、死に至らない罪もあります。
 18 わたしたちは知っています。すべて神から生まれた者は罪を犯しません。神からお生まれになった方が、その人を守ってくださり、悪い者は手を触れることができません。 19 わたしたちは知っています。わたしたちは神に属する者ですが、この世全体が悪い者の支配下にあるのです。 20 わたしたちは知っています。神の子が来て、真実な方を知る力を与えてくださいました。わたしたちは真実な方の内に、その御子イエス・キリストの内にいるのです。この方こそ、真実の神、永遠の命です。 21 子たちよ、偶像を避けなさい。

福音書

ヨハネによる福音書8:〔31〜36〕37〜47

 〔31 イエスは、御自分を信じたユダヤ人たちに言われた。「わたしの言葉にとどまるならば、あなたたちは本当にわたしの弟子である。32 あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする。」33 すると、彼らは言った。「わたしたちはアブラハムの子孫です。今までだれかの奴隷になったことはありません。『あなたたちは自由になる』とどうして言われるのですか。」34 イエスはお答えになった。「はっきり言っておく。罪を犯す者はだれでも罪の奴隷である。35 奴隷は家にいつまでもいるわけにはいかないが、子はいつまでもいる。36 だから、もし子があなたたちを自由にすれば、あなたたちは本当に自由になる。〕37 あなたたちがアブラハムの子孫だということは、分かっている。だが、あなたたちはわたしを殺そうとしている。わたしの言葉を受け入れないからである。38 わたしは父のもとで見たことを話している。ところが、あなたたちは父から聞いたことを行っている。」
 39 彼らが答えて、「わたしたちの父はアブラハムです」と言うと、イエスは言われた。「アブラハムの子なら、アブラハムと同じ業をするはずだ。40 ところが、今、あなたたちは、神から聞いた真理をあなたたちに語っているこのわたしを、殺そうとしている。アブラハムはそんなことはしなかった。41 あなたたちは、自分の父と同じ業をしている。」そこで彼らが、「わたしたちは姦淫によって生まれたのではありません。わたしたちにはただひとりの父がいます。それは神です」と言うと、42 イエスは言われた。「神があなたたちの父であれば、あなたたちはわたしを愛するはずである。なぜなら、わたしは神のもとから来て、ここにいるからだ。わたしは自分勝手に来たのではなく、神がわたしをお遣わしになったのである。43 わたしの言っていることが、なぜ分からないのか。それは、わたしの言葉を聞くことができないからだ。44 あなたたちは、悪魔である父から出た者であって、その父の欲望を満たしたいと思っている。悪魔は最初から人殺しであって、真理をよりどころとしていない。彼の内には真理がないからだ。悪魔が偽りを言うときは、その本性から言っている。自分が偽り者であり、その父だからである。45 しかし、わたしが真理を語るから、あなたたちはわたしを信じない。46 あなたたちのうち、いったいだれが、わたしに罪があると責めることができるのか。わたしは真理を語っているのに、なぜわたしを信じないのか。47 神に属する者は神の言葉を聞く。あなたたちが聞かないのは神に属していないからである。」

ヨハネによる福音書8:〔31〜36〕37〜47は、仮庵祭におけるイエスの宣教と論争の準継続朗読の最後。有名な「真理はあなたたちを自由にする」という言葉(32節)を含むが、この言葉が新たな論争を引き起こす。

エレミヤ書28章は、エルサレム神殿におけるハナンヤとの対決を記す。エレミヤは「軛」を背負っての象徴行為(行為預言)(27章)を通してエルサレムの滅亡を語るが、ハナンヤは正反対の預言をして(2〜4節)、エレミヤと対決する。

ヨハネの手紙一5:10〜21は、福音書のイエスの言葉「神に属する者は神の言葉を聞く」(47節)に関する説明として選ばれている。