ギャラリストの流れが変わった。 |
『草間 彌生の世界展』のプロデュースはフクダ画廊の福田晋也氏、従来の画廊をよく知っている方なら「おやっと?!!!」と驚きと不思議を感じるはずだ。それが将来の画廊3代目の晋也氏の初の企画展なら成る程とうなずく。晋也氏と草間
彌生氏との出会いは一方的であるが、東京の森美術館の第2弾の個展で立体、インスタレーションで大きい美術館のスペースに合わせた展示にインパクトを覚えた時に始まる。それまで美術関係の本などで『ドットや網』の単純さに個性を感じていたが本物を見て、また75才の草間
彌生がご自分のことを「前衛芸術家の草間 彌生です。」と名乗り、常に作風として新しいものを見つけて進化しているところに心が動かされた。今展では自分らのサイズに合わせ、身近な作品を気軽に楽しんで頂く場を提供できたらと準備を進めた。 |
・展覧会は11月1日から始まり、夜は画廊としては珍しく8時迄開いている。取材の日の午前中からハイソサエティーを連想する画廊を若い男女が気軽に覗いて作品を楽しんでいる。作家の草間
彌生は若い人に人気で画廊に訪れる客のほとんどが20〜30代の女性で占められている。なかには、中学1年生が美術の宿題で画廊でサインをもらうため母親同伴で来たこともあったが作家を指名したのは子供の方だった。展示はキャンパスにアクリルの作品、立体作品と同時に若い人や草間作品を初めて購入される方にも手に入れ易いシルクスクリーンも写真のように多く並べられている。 |
・現在、東京国立近代美術館で『草間
彌生−永遠の現在』をテーマに開催されている(開催期間:2004年10月26日〜12月19日)。来年1月からは京都国立近代美術館に巡回してくる(2005年1月6日〜2月13日)。今、最も注目されている草間
彌生の小宇宙を垣間見るチャンスとなりました。ベテランの大物アーティストを若者がプロデュースする新鮮な取り合わせも見どころの一つです。11月20日(土)迄開催中(ストリート・アートナビ 中田耕志) |