2002年3月17日掲載
金昌樹 個展「語り」会場:画廊 編 ぎゃらり かのこ
面白さの中に激しさと美しさ、アーティスト仲間の人気者。チャンス、初めてのインスタレーション。
INSTALLATION BY KIM CHANGSOO 金 昌樹 個展「語り」のインスタレーションを取材
協力した人達
藤川 博正
安原 一郎
杉浦 圭祐
杉野 まり
ミズタニカエコ
金 昌樹の一言
これは アフガニスタンそのもの
植民地朝鮮が、帝国日本におもちゃにされたように。
アフガンは文明を受け入れることを拒否するワクチンがある国。
貧困がイスラム原理主義を生む。
アメリカとソ連におもちゃにされたから生まれた。
そのことをこの乱れた着物で表現したかった。
チャンス、初めてのインスタレーション
金 昌樹 個展「語り」キム・チャンス
KIM CHANGSOO EXHIBITION
会期:2002年3月17日(日)〜23日(土)
開場時間:0:00pm-7:30pm
土曜日:4:00pmまで
1Fの画廊 編で金 昌樹の平面作品を展示。
「僕の街は戦場だった。」
「SODOMA」
「REMEMBER-」
「KANDHAR/赤い廃虚のある日食」
「TERRORISM」

金 昌樹氏(皆はキムさんとか、チャンスとか呼んでいる)
チャンスから20枚以上のパネルでアフガンをテーマに『ぎゃらり かのこ』でインスタレーションをやると知らせをもらった。発想が自由奔放で独自の道を進むチャンスの作品を今回は制作の過程を見る方がおそらくいいだろうと夕方5時に画廊を訪ねた。


アフガンを表すための黒塗りのパネルで部屋を囲み異空間がたちまちできる。「光を遮ることに今回、意味がありそれが一番きれい」とチャンスの言葉が印象的。しかし窓側の広縁はパネルを斜に立て日を取り入れ和室の中心に据えられる艶やかな着物に光をあてる細やかな演出も見られる。


中盤を越す頃から仲間の作家が様子を見て「カッコいい」「すごい」と自然と声を発する。まだ完成しないうちから評判がいい。床の間にはバーミアンの石窟を表すパネルが掛かる。藤川さんが要領よく砂をなでるとたちまちアフガンの砂漠ができる。その上に地雷も仕掛けられる。


いよいよ、メインの着物の出番がくる。戸板の上に小紋の柄が横たわる(この着物はチャンスが以前所属していた劇団から借りてきた)今度は杉野まりさんの出番だ。まるでスタイリストのようにいきいきと彼女の手が動く。帯を斜にするころ、「乱れさせて」とチャンスの声が色っぽい。

仕上げはチャンスが裾を乱す。艶かしさが頂点に達す。後は直接見てのお楽しみ。・・・
文・写真:サンちゃん

取材日:平成14年(2002年)3月16日

金 昌樹 個展 2001 →こちら
金昌樹 個展「語り」2002(このサイト)
金 昌樹 個展 2003 →こちら
金昌樹 個展「語り」2004 →こちら

ぎゃらり かのこ/画廊 編

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