#8356/326 世界の旅 コメント数(0)
★タイトル ( ) 99/ 1/ 6 22: 4 ( 50)
キムチでソウル(1)到着まで    新・若旦那
★内容

・・・・・・・98年12月25日ソウル着・・・・・・・・・・・・・・

ソウルに行く日本人の4分の1は、20代の女性だと知ったのは、箱崎から
のバスの社内誌によってだった。という事は、若いOLは韓国エステ旅行を
楽しんでいる。そういえば、機内でも隣の席は20代OLだったな〜。ドナ
ちゃんたちも20代〜。

ろまねこ夫婦が風邪でダウンのため、家人とふたりの旅立ち。キラクではあ
るが寂しくもある。飛行機は、UAマイレージ利用。ソウルのホテルは、U
Aの50%オフのチケットで、ヒルトン4泊。温泉のある利川に1泊の予定。

今回は、前日がクリスマスイブ。シャンパンで酔ったので、めんどくさくな
って、荷造りが翌日。たいした荷物はないのですぐに準備できたが、カバン
の鍵のナンバーが分からなくなってあせった。結局、誕生日だったのだけど、
ご用心ですよ(こんなのわたしだけか〜)。

成田は、第一ターミナルだった。あるじゃのんさんの言葉を思い出してJC
Bのエクゼクティブ・ラウンジと言う立派な名前の所にに行ってみたら、何
の事はない。ただの喫茶店。入り口で、注文を告げると、それが出てくるだ
け。食べ物はなし。家人は千円払ってソフトドリンクが一杯だけでがっかり
でした。これもご用心です。(>_<)

2時間でソウル。ソウルはSEOULと書くんですね。時差なし。金浦空港
はキムチの匂いなし。リムジンバスであっと言う間にヒルトンホテルに。場
所は、ソウルの駅前、南山公園が目の前。左下が南大門。便利。

ホテルの外のイルミネーションと、大きなクリスマスツリーがきれいでした。
チェックインは、ハングルでやろうと心に決めて、必要な会話を覚えて行っ
たんですが、カウンターのお姉さんは日本語が堪能。で、結局、日本語での
チェックインとなりました。ヤレヤレ。ここのヒルトンは、自分で荷物を持って
部屋に行く。ややこしくなくていいです。

ところがツインの部屋を頼んだのに、部屋に行ったらダブルベッド。すぐに
レセプションで変更しました。ごめんなさいと言うので、
 
        「ケンチョナヨ!」(気にしないで)


「ケンチョナヨ!」は便利です。煙草持って、「ケンチョナヨ?」と聞けば
「吸ってもいいか」と言う意味になる。ところで、チェックインの際に「煙
草は吸うか」と聞かれるんですが、これは階によって喫煙、禁煙に分かれて
るからなんですね。これは初めて知った。

それから、部屋の金庫が部屋の鍵カードではかからない。それで電話で聞い
たらチェックインの時に提示したクレジットカードが鍵になる。これも初め
て。
                長くなったので、この辺でつづくに。
              
                     新・若旦那(東京・板橋)



#8367/326 世界の旅 コメント数(0)
★タイトル ( ) 99/ 1/ 8 7:15 ( 38)
キムチでソウル(2)到着した夜     新・若旦那
★内容

・・・・・・・98年12月25日ソウル・・・・・・・・・・・・・・

なにしろ、ソウルは近い。2時に成田発で、日がある内にソウル着。部屋
で一服してまだ夕方。メシを兼ねて南大門探検です。

韓国はキリスト教信者が多いというので、クリスマス気分かと思っていた
が、南大門市場は、そういう事とは関係がナインダモンでした。所々にク
リスマスグッズ屋さんがデコレーションを売っていたりする。それだけで
した。

それにしても、すごい賑わい。実況中継はやめますが、道の両側が店、そ
の中央に高速道路の分離帯のように店が続く。客は、2車線に分かれて行
き交う事になるのだが、人と人がぶつかって、たちまち交通マヒになる。

その先の新世界デパートを冷やかして、るるぶに出てたミョンドンの全州中央
会館という、なにやら公会堂みたいな名前の食堂に。名物の石焼きビビン
バ、コムタンを注文。コムタンは、コム湯と書いてある。<タン>は湯の
事だったんですね。中国語といっしょ。


どちらもとても美味。ついてくる数種類のキムチがまた美味。なくなっの
でお代わりを頼むと、タダで追加してくれるのが、いいですね〜
白菜キムチは、まだ白菜のパリパリ感も残っている。辛いのだけど、ジュ
ーシーで爽やか。キムチ国だから、人の事を心配しないで食べれらる。

このまま帰るのもナニだから、屋台に座ってみる事にしました。焼酎を頼
むとJINROのハーフボトル。つまみは、アナゴの野菜炒め、銀杏焼き。
酒のコップは、紙コップ。皿にはサランラップが敷いてあって、清潔と言
えば清潔。お勘定は1万6000ウォン。1600円。日本なら安いのだ
が、韓国屋台としては、それほど安くないのでは。

ぶらぶら歩きながら、部屋用の水や焼酎を購入。店で買うと、さっき屋台
で飲んだ焼酎のハーフボトルが100円でした(ほらね)。風呂はパス。
部屋でさらに酩酊度を深めながら寝てしまのはいつもの通り。
                    
                     新・若旦那(東京・板橋)




#8405/326 世界の旅 コメント数(0)
★タイトル ( ) 99/ 1/15 9: 9 ( 43)
キムチでソウル(3)中央郵便局にて。     新・若旦那
★内容

・・・・・・・98年12月26日ソウル2日目・・・・・・・・・・・

2日目の朝は、目が覚めてどこにいるのか一瞬分からない。ちょっと間
があって、正月休みでソウルだと気がつく。風呂に入ってから、南大門
へ。朝からやってる食堂で、コムタンとワンタンスープ(マンドゥトッ
ク)で朝飯。

今回はゆず茶をお土産にしようと決めていたので、きのう目をつけてお
いた新世界デパートで、味見して6本購入。1本1キロ。1本600円。

さらに洋ちゃんに頼まれたエビ辛ミソも購入。問題は、どうやって持っ
て帰るかだが、これまたガイドブックで調べずみ。

向かい側にある中央郵便局に持っていくと、1Fのエスカレーター横で
梱包をやってくれるのだ。これが手際がいい。段ボールをカッターで切
ってビンにまきつけ、適当な箱に詰め、スキ間をクッションで埋めて、
あっと言う間にできあがり。これが千円。

これを言われた窓口に持っていって、書類に記入すればできあがり。た
だし送料が3千円。600円の商品が、送料込みだと、たちまち倍の料
金になるが、持って帰る事を考えるとナンボかラク。言葉は、英語と日
本語のチャンポン。

ここから歩いて徳寿院見物。途中、ロッテデパートに寄って、B1の食
料品売場に。さしみを発砲スチロールの皿に取ると、コチジャンをかけ
てくれて、横のテーブルで食べられる。100グラム300円。ひらめ
やタコなどを試したみたが新鮮でうまい。さしみをコチジャンで食べる
のもなかなかいける。さらに、ジュースコーナーで絞り立てのジュース
を飲む。

徳寿院の入り口で、焼き栗200円。焼き栗は、あちこちで売っていた
が、直火で焦げ目がつくまてじっくりと焼いてあっておいしい。すっか
り満腹になってしまう。お寺の案内には日本語もあるのだが、必ず日本
人が○○年に焼いたと書いてある。

 「日本人は、こういう事を知らないよね〜」
 
やった事はしかたのないことだとしても、日本の教科書は、どうして都
合のいい事ばかり教えるんだろうかね〜〜。教科書検定に問題アリ。

                    新・若旦那(東京・板橋)




#8423/326 世界の旅 コメント数(0)
★タイトル ( ) 99/ 1/20 20:53 ( 56)
キムチでソウル(4)地下鉄でサウナへ。     新・若旦那
★内容

・・・・・・・98年12月26日ソウル2日目の2・・・・・・・・

今回は、<食べる+温泉>が目的の旅だったので、温泉に行くことにす
る。 3番のひとうさんに、「ウオーカーヒルは温泉だ」と教えてもらっ
ていたので、そこに行ってみる事にする。

ソウルは地下鉄でかなりの所まで行ける。しかも、安い。45円くらい
が基本料金で、しかもかなりの距離が乗れるのだ。とりあえず500円
(超安い)のプリペイドカードを購入。

ソウルの地下鉄は線別に色が決まっているし、駅の名前は所々に英語で
補ってあるが、ハングルが中心なので、やはりわかりにくい。そこで助
かるのが駅についているナンバー。これを頼りに行けば、ハングルが分
からなくてもなんとかなる。

感心したのは、英語での補助。例えば、日本で府中競馬場だと、

      FUTYUーKEIBAJOU

なんて書いてあるでしょ。これじゃ、外国人には分からない。韓国では
ホーストラックみたいな事が書いてある。市庁前は、シティホールみた
いに書いてある。これなら、誰でも分かる。しかも英語の放送の案内が
ある。これが便利。日本でもやればいいのにと思うけど。

乗り換えて、最寄り駅からTAXI。模範TAXIは相乗りのないTA
XIで車体は黒。相乗りがあるTAXIというのは、どうやって料金を
めるのか不明。特に夜中はTAXIが混むので、そういうシステムにな
るらしいけど。基本料金300円でウオーカーヒルに(安い)。ここは
カジノで有名なシェラトンホテルのある敷地で日本人がいっぱい。

美人のお姉さんにサウナのありかを聞いてみると「男湯だけ」との事。
がーん、せっかく来たのに。お茶飲みながら、近くにあるロッテワー
ルドのサウナに行く事にする。ここのお茶が1杯800円(高い!)。

TAXIでロッテワールドに行く600円(安い!)。ここのサウナは、
温泉ではないが、ちゃんと男女別。面白いのは、サウナの窓から遊園地
の絶叫マシンが見えること。

せっかくだからアカスリを頼む事にする。アカスリやるのは、筋肉もり
もりのお兄さん。これが手抜き。台に寝てやるのではなく、裸で椅子に
座ったまま。右向いて、左向いて、最後は椅子に両手をついて後ろから
(^_^;)ゞ。こんなカッコは恥ずかしいわ。椅子に垢が棒のようになって
落ちている。恥ずかしいけど、さっぱりして料金が2000円くらい。
家人はマッサージもやったので3500円くらい(やや高いか!)。

この日は、あちこち行って疲れたからロッテデパートに戻って、食堂街
の焼き肉屋に。キムチ各種つきの骨付きカルビが1500円。おいしか
ったが、お姉さんがアイソなしで不発(結局、高い!)。帰りに買った
焼酎が100円(安い!)。

             安い!と高い!が交互に来た1日だった。

                   新・若旦那(東京・板橋)





#8441/326 世界の旅 コメント数(0)
★タイトル ( ) 99/ 1/26 7:53 ( 50)
キムチでソウル(5)汽車に乗って民族村へ。   新・若旦那
★内容

・・・・・・・98年12月27日ソウル3日目の1・・・・・・・・

韓国民族村と言うのが、ソウルから1時間ほど離れた水原と言う所に
ある。水原は国鉄の駅しかないが、地下鉄が乗り入れてる。ためしに
直接ソウル駅から国鉄に乗ってみる事にする。

外国人と書いた窓口に行って、ハングルで地名を言ったら、切符をく
れた。見たら急行の「ムグンファ号」だった。座席はくるっと回すと
向かい合わせになる。日本と同じ。お弁当屋が、大きな声で売りにく
る。興味あったが、お腹がいっぱいだったのでパス。食べてる人のを
のぞいたら、のり巻きだった。韓国の人はのり巻きが好きらしく、屋
台とか、バスの乗り場とかには、必ずと言っていいほどある。日本で
言う太巻きだ。

急行にのったので、30分でたちまち水原についてしまう。観光案内
所で行き方を聞く。

     「〜〜 オディ イッソヨ?」

と言うのが、「〜〜は、どこですか?」のハングルで、「オディ」が
「どこ」、「イッソヨ」が「あります」。トイレも、これで聞ける。
「イッソヨ」も便利で、「ビビンパップ イッソヨ?」で、「ビビン
バはありますか?」の意味になる。

実は、あまり期待してなかったのだが、「民族村」はすごい。100
年ほど前の田舎の建物が広大な土地に保存してあって、まるでそこに
住んでるように作ってある。たとえば、農家ではアジュマが焚き火を
してる。畑には農作物が植えてある。軒先には、柿が干してある。飴
を売ってる。ゴマや帽子を売ってるという具合。

屋外の食堂で昼飯。いい天気で、これも楽しい。チゲ鍋の定食と、蛎
のチジミを食べる。横を見ると、ムシを壷で炒めて売っていた。これ
が茶碗一杯100円。食べてみたら、まさに虫の味。食べるとそうで
もないのだが、見てると気持ち悪くなるので、ティッシュペーパーで
隠しながら、食事を続ける。

村の広場で、民族ダンスが披露された。実はばかにしてたのだが、こ
れがなかなか見事なもので、30分みっちり見てしまう。家人は、占
いの家で、アジュマに運勢を占ってもらう。ここは、いくつまで生き
るかを教えてくれるので有名なのだそうだ。これによると・・

   「あなたは、77才まで生きますね〜」

努力すれば、もっと生きることもあるとの事で、まぁ、ブナンなお答
えであろう。「あと5年しか生きられない」と言われたら困ってしま
うもんね。占い料が高くて3000円。命の保証としては安いけど(^_^;)ゞ

                長くなったので、またつづくに。
                   新・若旦那(東京・板橋)



#8477/326 世界の旅 コメント数(0)
★タイトル ( ) 99/ 2/ 2 23: 4 ( 48)
キムチでソウル(6)トンソクを食べる。   新・若旦那
★内容

・・・・・・・98年12月27日ソウル3日目の2・・・・・・・

水原からの帰りは、地下鉄のプリペードカードで乗車。1時間近く乗
ったが、45円だか55円だかしか取られなかった。これは驚くべき
安さですよ。

すでに陽も傾いてきたので夕飯の時間。今夜の晩飯はトンソクと決め
る。店は、南大門市場に中に数軒がまとまっている。店先に黄金色に
輝くトンソクが積んであって、下から蒸し器の湯気が早く食べろと合
図を送ってくる。

日本のトンソクは豚のツメの部分だけでゼラチンの部分を歯でこそげ
るようにして食べるのだが、韓国のはのは豚の膝(そう言う呼び方は
ないだろうけど)から下が全部、トンソクなのだ。つまり、お肉たっ
ぷり。

皿に盛られたものを見て、トンソクと答えられる人はいないだろう。
見た目は、むしろチャーシューに近い。豚のスネの上に、おそらくは
500グラムはあろうと言うスライスした肉が盛り上がっている。横
のカップルは、すでに肉をあらかたかたずけ、最後の骨をしゃぶって
いる。このサマは、バトルという表現が良く似合う。

このカップルをまねてJINROを一本。サンチュと白菜が出てくる
ので、これに肉を巻き、辛いミソをつけ、捲いて食べる。皮がうまい
し、その下のゼラチン状の部分がたまらないうまさ。どんどん片づけ
けるが、やがて満腹がやってくる。

これだけ食べて、トンソクが1100円(1本分)。ふたりで満腹。
たぶん3人でも満腹でしょう。これは安いからトライする価値あり。

ぶらぶらとホテルに戻るが、満腹で飲みに行く気もしない。ホテル
のサウナに入ることにする。電話で確かめると、上手な日本語で、
男女別。ひとり2200円は高いが、行ってみる。

カウンターにいるのは電話の声の主で、色白の超美人。サウナは空
いて清潔。打たせ湯はごうごうと音をたてるほどダイナミック。窓
から南山公園のタワーのイルミネーションもビューティフルで、ち
ょっとリッチな気分になれる。

  「どこも行かなくても、ここでアカスリすればいいね」

まあ、そうなんだけど、あかすりも高そう〜と、急に現実的な事を
考えてしまうのであった。

              ソウル3日目がやっと終わり。

                 新・若旦那(東京・板橋)



#8517/326 世界の旅 コメント数(0)
★タイトル ( ) 99/ 2/10 7:36 ( 45)
キムチでソウル(7)胃酸過多    新・若旦那
★内容

・・・・・・・98年12月28日ソウル4日目の1 ・・・・・・・

ソウルも4日目となると、町をぶらぶらするのもあきてくる。この日
は、美術館に行こうと言う事になる。

その前に腹ごしらえ。着いた日に行った全州中央会館で、コムタンと
石焼きビビンバを食べる。朝から湯気をあげるビビンバを食べるとシ
アワセだな〜と言う気になる。

家人が胃がもたれると盛んに言う。韓国はクスリの国でもある。あち
こちに、ハングルで1文字。「ヤク」と書いた薬屋がたくさんある。
店に飛び込みMEMOを見せた。そこには、このように書いてある。

      「胃酸過多」

店のおやじは、「いさんかた」と声に出して言ってから、カプセルの
クスリをくれた。3日分で400円。6日分で800円。見ると、そ
れは日本でも話題になったH2ブロッカーだった。

これを50円のスタミナドリンクで飲み干し、ロッテデパートの免税
店でお土産を買い、しかるのちに地下鉄の人となる。

目的地は、「大公園」と言う駅。ガイドブックを見ながら、日本語で
しゃべっていたら、隣のご婦人が話しかけてきた。その方は日本人で
こちらの人と結婚。日本語が懐かしい〜とあれこれおしゃべり。

乗り換えがあって、たっぷり1時間以上。ついた所は四方が山で囲ま
れた地方都市、というより、地方そのもの。ここには、現代美術館と
遊園地と、動物園がある。

ここは広いですよ、入場料を払ってトラムに乗る。これが園内をぐる
りと1周して、各設備の前で降ろしてくれる。ところが「現代美術館」
は休館。ガーン!(古い)。キムチョンハを生んだ国、ナムジュンパ
イクを生んだ国。日本と同じように西洋化をくぐり抜けた韓国芸術を
じっくり見たいと思っていたのですが、カラブリでした。

その原因は、あとで分かったんですが、韓国の不景気。こんなOFF
の時期に、そうでなくとも客の少ない美術館を開いてもしかたがない
という事のようでした。

      で、しかたなく動物園に行くことにしたのですが、
      長くなったのでつづくに。
                   新・若旦那(東京・板橋) 




#8518/326 世界の旅 コメント数(0)
★タイトル ( ) 99/ 2/10 7:37 ( 53)
キムチでソウル(8)ソウル動物園   新・若旦那
★内容

・・・・・・・98年12月28日ソウル4日目の2 ・・・・・・・

ここはホント広いです。四方が山に囲まれジオラマ状態。ひとつずつ
のオリも大きいし、ひとつのオリから次のオリまでのなんと遠いこと。
ほとんど、ハイキングです、

もうひとつの特長は、珍しい動物がいないことと、休みのオリが多い
事。この両方とも、韓国経済の低迷と関係あると読みました。当たら
ずとも遠からじでしょう。印象深かったのは、

 (1)かばの冬眠 重なるように大きなカバと小カバが冬眠。
    とても、微笑ましくていつまでも見ていたかった。

 (2)大蛇のオリに入れられて、食べられるのを待つうさぎ。
    うさぎは、すっかり観念したのか、小さく震えながら、
    動こうともしなかった。

大蛇が食べるところを見たかったのだが、満腹なのか、はたまたいつ
でも食べられるからか、関心を示さないのであった。他の動物は省略。
動物園は、NYでも行ったし、インドネシアでも行ったけど、安上が
りだし、楽しいよ。

夕食は、いよいよお目当ての焼き肉。アプクジョンと言うエリアにあ
る「三元」。この町はおしゃれな所らしく、道広い。イタリアンやジ
ャズの店などが並ぶ。お金持ちのお坊っちゃんが外車を乗り回す町な
んだそうだ。るるぶに書いてあったんだけど。店に入ってみて分かっ
たのだが、この焼き肉屋は高級らしくて期待してた豚のカルビとか、
内蔵とかはナシ。

骨付きカルビと、ロースと、カルビのミンチ(これは珍しいけど)を
焼いて食べる。JINROも高級なやつ。ハサミでちょきちょきして
くれたカルビはうまかったけど、上品すぎて不発。(次は、もっとき
たない所に行こうっと)。勘定が5500円くらい、日本で食べる半
分以下だろうけど。

地下鉄で、ソウルの駅に戻って地下道を歩いていたら、OBビールの
ビアホールを発見。これはシメシメ。実は、ソウルでは生ビールはビ
アホールでしか飲めないみたい。まだ、飲んだことなかったんです。 

生ビールは、「センメクチュ」。腹いっぱいだったので、おつまみは
隣の人が食べてるトーフ。ウエイトレスのお嬢さんが「日本の方です
か〜?」と日本語で聞いて来たのにはびっくり。勉強熱心だね。それ
にサービス精神にあふれてる。

このトーフだが、家人が口に入れてあやうくはきだしそうになった。
その理由は・・冷や奴ではなく湯どーふだった。アチアチ。一緒に出
てきた青菜キムチが超カラ、激辛。このキムチで湯豆腐を食べる。こ
ういう食べ方もおいしいものでした。でも、ビールは日本のがうまい
よな〜と思いましたけど。

             ソウル4日目、終わり。
                   新・若旦那(東京・板橋)



#8554/326 世界の旅 コメント数(0)
★タイトル ( ) 99/ 2/18 22:54 ( 43)
キムチでソウル(9)番外/ソウルの女性  新・若旦那
★内容

ソウルは、美人度が高い。にんにくと辛いものの効果なのか、ほっそ
りしてる人が多いし、肌も美しい。日本人と同じ民族だから、そっく
りなのは当たり前。

だけど、なぜか、韓国人と分かってしまうそのワケは、化粧にありま
す。韓国女性の化粧は、基本的には死神ファッションなのです。

まずマユ。これは極端に細くなってます。鼻に近い部分を細くちょっ
とだけ残して、あとは剃ってある。残りはペンシルで大きく「へ」の
字型に書き込みます。

それから、口紅。茶色というより、ほとんど黒です。良く見ると、唇
からはみでるくらいに書いて、中をべったり塗りつぶしてあります。

さらに、ほほ。ナチュラルとはほど遠い。ややくすんだ色でべったり
塗ってホホのあたりは、世紀魔2のデーモンみたいに、はっきりと線
をひいてシャドーが強調してある。目のまわりもパンダ風に濃いシャ
ドー。ラメでキラキラしてるお姉さんもいました。

着てるものは、マキシが多かった。ヒールも高かった。つまり、ほっ
そりしてて長いコート。顔は死神。

 「これで両手を目の前にたらせばユーレイのできあがり!」

おそらく、日本のタレントの影響もあるんでしょう。たとえば工藤静
香とか、アムロとか。これを韓国のスターがマネして、それを韓国女
性がマネて・・と言う構造ではなかろうかと思いました。これが普及
してる証拠としては、若い人だけでなく、おばさんも死神化粧だった
事があげられる。死に急ぐなオバサン!

2年ほど前に、プザンの薄暗い喫茶店に行った時のこと、メニューを
見てたら、ウエイトレスが注文取りにきた。コーヒーかなんかを頼ん
でから、なにげなく顔を見上げたら、そこには死神ファッションのユ
ーレイが!

      「出た〜〜〜〜」

恐ろしくて長いことはいられなかった(^_^;)ゞ。このファッションは、
まだまだ続くんでしょうね。

                    新・若旦那(東京・板橋)




#8587/326 世界の旅 コメント数(0)
★タイトル ( ) 99/ 2/27 5:33 ( 49)
キムチでソウル(10)郊外の利川温泉へ   新・若旦那
★内容

・・・・・・・98年12月29日ソウル5日目の1 ・・・・・・

朝、ソウルヒルトンをチェックアウト。TAXIで、高速バスターミ
ナルに向かいました。TAXIの運ちゃんが、しきりと利川温泉まで
乗れとすすめるのを振り切って300円でバスターミナル着。利川ま
でだと、6千円だそうです。わたしにもその差は大きい。韓国の運ち
ゃんにとっては、もっと大きいので、必死になるわけだ。

韓国はバスが発達してる。と言うよりも、列車が発達してないと言う
方が正確でしょう。列車は、線路敷いて、保線して、管理が大変だも
んね。バスターミナルから利川までは、1時間弱で、330円。

腹が減ったので、のり巻きを買って後部座席に乗り込み、こっそり食
べた(車内は飲食禁止)。こののり巻きの中心を成すものは、タクア
ンで、その周りに野菜や卵が巻いてある。太巻きです。見た目は日本
と同じのり巻きで味は韓国風。ちょっと変な感じ。

利川は、ソウルから一番近い温泉街。ここのミランダホテルにチェッ
クイン(予約はFAXで)。ここには、温泉設備もあるんですわ。

さて、さっそくお目当ての昼飯。TAXIで600円の所にある「松
鶴」という民芸風の店。ござを敷いたような部屋で待つことしばし。
一番安い定食を頼んだのだが、出てきた料理がすごい。

 1)小さな鉄のお釜で炊いた栗、なつめ、ごまなどが入ったおこわ
 2)同じく釜で作った茶碗蒸し(ぷよぷよしてうまい) 
 3)同じく釜で作ったきゅうりと豆腐の辛いみそ汁 
 4)とうふとイモの煮物
 5)さんまの干物丸焼き
 6)キムチが3種類ほど
 7)韓国ノリ
 8)サンチュー(葉っぱ)

大きなテーブルがたちまち料理でいっぱいになる。1の釜飯は、茶碗
に取って食べ、残りはお茶を注ぐと、お焦げがジュージュー音を立て
ながらはがれていく。このお焦げはあとでおいしくいただけるシクミ。
ごはんをノリや葉っぱで巻きながらおかずをぱくぱく。1時間以上食
べたかな。満腹で、たったの800円。

満腹の腹ごなしに、ここの近くの白磁博物館を見物。人間国宝みたい
な人の博物館なんだけど、立派なもんです。作り方も展示されていた
けど、手間がかかるもんなんだな、白磁ってのは。

     この後、白タクを呼んでもらってホテルに戻る。
     お目当ての温泉は、またつづきで。

                 新・若旦那(東京・板橋)




#8664/326 世界の旅 コメント数(0)
★タイトル ( ) 99/ 3/16 22:24 ( 55)
キムチでソウル(11)利川温泉の露天風呂   新・若旦那
★内容

・・・・・・・98年12月29日ソウル5日目の2・・・・・・

宿に戻って、ちょっと散歩。ソウルで見つけられなかったオイ石鹸
(きゅうり石鹸)を発見。大量に購入。ついでにブームの竹塩石鹸も
買ったら、おつりの端数をおまけしてくれた。

露天で売ってた豚のモツと緑色のソーセージも購入。200円。これ
は部屋で食べたが、ちょっとゲテモノっぽい味だった。さて、お目当
ての温泉に行く。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、ホテル横の温泉だ。脱衣所で、裸になってしまえば、あとは韓
国人も日本人も全く同じ。でも、見分ける方法がある。これは前も書
いたけど。

韓国の人は、前を隠そうとしない。湯舟まで歩くときもタオルはただ
持ってるだけ。サウナに入る時も、タオルを持ってるが、汗をぬぐう
だけ。

あんまり堂々としてるので、こそこそと隠してると、何か悪い病気で
もあったり、あそこが変形してるのではと疑われてしまいそう。

もうひとつ発見がありました。日本人は、温泉と言うと頭にタオルを
のっけてる図を想像するでしょ。ところが、そんな韓国人はひとりも
いない。肩にかけるか手に持ってる。そういえば、器を運ぶときに頭
に乗っける民族がいるけど、あれって少数派だもんね。こと温泉のタ
オルに関して言うと、日本人は少数派だったんですね。

この利川温泉・ホテルミランダの温泉は、1200円もする(プール
代込み)。日本人でも高い。それでも満員なのは、みなさん結構金持
ちなんかな?

温泉と言っても、分かりやすく言えばクワハウス。温泉プールつき。
温泉プールはお子さま向け、入る気がしなかった。温泉はとても広く
て、露天風呂があるのが珍しい。韓国の露天は初めての体験だった。

特に良かったが、露天風呂の横にある屋外のサウナ。薬草がカベに並
べてあって、ワラのような柔らかい匂いがする。ここで汗を流してか
ら、屋外のベンチで冷たい風にあたるのはなかなか良い気分だった。

温泉マニアとしてシビアに言うと、利川は、ソウルから1時間で行け
る地理的な便利さはあるが、わざわざ泊まるほどの所ではないな。

入浴後、すっかり湯疲れしてホテルの和食屋でメシを喰う。握り寿司
とのり巻きを食べたがまずかった。見た目はきれいなんだが、味が全
くダメ。特に、おかんしてもらった日本酒が真っ黄色、味も変。こん
なトコに来て、安くない日本食食べて、文句いうのが間違ってるけど。

                これにて5日目終わり。     
                あとは明日帰るだけ。
                   新・若旦那(東京・板橋)





#8665/326 世界の旅 コメント数(0)
★タイトル ( ) 99/ 3/16 22:29 ( 61)
キムチでソウル(12完)アンニョンハセヨ  新・若旦那
★内容

・・・・・・・98年12月30日ソウル6日目・・・・・・

「アンニョンハセヨ」は、「こんにちは」。サヨナラは、「アンニ
ョンヒカセヨ」か「アンニョンヒケセヨ」と習ったんだけど、韓国
では、別れぎわでも「アンニョンハセヨ」でいいんですね。

もともとの意味は、アンニョンが「安寧(やすらかに)」の意味。
ハセヨは、「いてください」の意味。英語だと、「テイクケア!」
みたいな感じで使われていました。ちょっと買い物をしても挨拶
は丁寧。
     「ありがとう。お元気で」

みたいな感じで言われると、単なる習慣かも知れないけど、ホスピ
タリティを感じて、とてもいい気分でした。

さて、この日は、帰国の日。帰り方がちょっと不安だったのだが、
金浦空港まで直行のバスがある事を調べてあったから、早起きして
バスターミナルに向かう。

朝5時で、バスのチケット売場に行くと、中で切符売る姉ちゃんが
うつぶせになって寝てました。「キンポ、ドゥル チュセヨ(金浦
2枚ちょうだい)」と言うと、急に全身で「ナイナイナイの連発」。

「クロン オディ サヨ(それじゃ、どこで買うの)」と聞くと、
ハングルで意味不明の言葉。そこで急に英語に切り替えて話したら、
大混乱になってしまったらしく、バタンと窓口にフタをされてしま
しました。

わたしは彼女のカンタンなハングルを聞くほどの語学力がない。彼
女もわたしのカンタンな英語を聞くほどの語学力がない。言葉のカ
ベとはこう言う事でしょう。

結局は、切符の窓口がふたつあって、遠距離はちょっと離れた別の
窓口で購入するという事だったんです。彼女が指さしていたのは、
もうひとつの窓口だったんですが。

水原から金浦空港まで1時間半ほどのバスの旅。空港についたら、
バスの運転手さんが荷物を降ろしてくれて、ついでにUAのカウン
ターまで案内してくれて、「さようなら〜」と日本語で挨拶してく
れたのにはビックリ。

日本だと絶対にこんなホスピタリティはお目にかからない。こんな
事のつみかさねが、その国の印象を決めてしまうのでしょう。「こ
れからは日本で会う外国人には親切にしよう」と、いつも思うので
すが、その反省はなかなか日常の生活の中には活きない。問題だ。

飛行機も快適で、あっと言う間に成田着。スカイライナーでたちま
ち新宿に。最寄り駅の板橋に着くと、正月の締め縄が売られ、師走
の町が広がっていました。

いつもは、さっそく蕎麦屋に行くんだけど、韓国だと日本食欠乏症
にならないみたいで、直行でわが家に。翌日は、お客さんが来て徹
夜麻雀。正月の買い出しもあって、忙しいぞ。

          (これにて完。読んでくれた人ありがとう)

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