#8181/8181 世界の旅

★タイトル ( ) 98/11/22 2:21 ( 32)

気分はもうタイランド(1) 11/21 aruja

★内容

 成田空港をNH915便でほほ定時(16:20)に出発。ゴーという音と共にテイクオフ

する瞬間は、いつも緊張する。エンジン音に変化がないか、非常口はどこかなど

と心配してしまうのだ。ひょっとしてその判断が生死の分かれ目になるかもしれ

ないのだから。(;^^)

 でも、今回も無事離陸し、高度約1万メートルで水平飛行にうつり、シートベ

ルト着用のサインも消えた。

 スチュワーデスは全員日本人で、前回のシンガポール航空みたいに乗ったとき

から気分はシンガポールといかないところがちょっと残念。やはり、タイに行く

ときはタイ航空がいいのかな?

 でも、全日空もシンガポール航空とまでいかなくても、なかなか美人含有度が

高い。(^_-)

 サービスもなかなか感じがよく、夕食の味もまあまあ。夕食は、主菜がチキン

の中華風チリソース煮と鰻丼の二種類。私はチキンを頼んだ。

 前菜は、スモークサーモン、鶏の照焼きの薄切り、ナスの炒め物、ポテトサラダ、

蕎麦、デザートはオレンジだ。チキンは熱く、味もなかなかいいが、全体的に甘

く、チリソースもピリッとしない。日本人向けというところか。でも、デザート

を除いては味の水準は機内食としては高く、SGより上という評価だ。ただし、

デザートがカットのオレンジだけというのはいただけない。

 機内の装備だが、エコノミークラスには個々の座席にSGのような液晶画面は

なく、スクリーンに上映されたものは、NHKニュースと冬の北海道の宣伝だけと

いうていたらくだ。全体的な評価としては、エコノミーではやはりSGが上だろ

う。

   aruja(台湾から約100キロ東の洋上で)

PS,

 日本時間の午前1時にやっとメルキュールホテル(1091/336 NEW PETCHBURI RD.

TEL 02-2530510)に着きました。女子大生4人娘に40分も空港で待たされたせいで

す。プンプン。

 ホテルの部屋は白と木目を基調とした落ち着いた感じの広い部屋(ツイン)です

(ちょっと古くて木がはげかかっている所もありますが)。

#8182/8182 世界の旅

★タイトル ( ) 98/11/23 3:22 ( 66)

気分はもうタイランド(2) 11/22 aruja

★内容

 ホテルの部屋の風呂場のタイルの目地は黒く汚れている。

 窓の外は汚いビルと谷間に錆びたトタン作りのバラック。雨漏りを防ぐために

パッチをしているのでところどころ銀色なのがもの悲しい。

 シンガポールの豪華なマンダリンホテルとの落差が面白い。

 パックにつきものの観光に出かける。

 外は曇りで、バンコクなのに、まるで日本の春のようにそよ風が気持ちいい。

気温は25度くらいで丁度いい。地元の人は、寒いと言っていた。(;^^)

 ワットアルンは、工事中。足場が組まれている。

 チャオプラヤ川は茶色に濁っていたが、嫌な匂いはなかった。

 渡し船は片道2バーツ、往復4バーツ。ワットポー近くの船着き場から対岸のワ

ットアルンまで。船着き場近くの朝市で、バナナを揚げたものを買う。サツマイ

モを揚げてカリントウにしたような感じで、美味しい。両手一杯になるくらい買

って20バーツだ。安過ぎるぜ。(1バーツ=\3.478 シティバンク)

 寺院の回りには十二支の置物が狛犬のように置かれていた。親子の猿が可愛か

った。

 ワットプラケオ(エメラルド寺院)

 ラーマ1世は妃30人、ラーマ5世は妃50人だそうだ。

 工事が終わって、金ぴかになっていた。

 よくもこんな金ぴかの装飾過剰とも思えるお寺を作ったものだ。

 昼食は、セナ・プレイス・ホテルのメイ・ガーデン・レストランで取る。

 バイキング方式だが、なかなか美味しい。タイ風ラーメンに砂糖とトンガラシ

と魚醤と酢をぶち込んでかき混ぜる。唐辛子で真っ赤になったが、これがうまい。

 レッドカレー、トムヤンクンもいける。

 泣かせるのは、デザートで、アイスクリームがタロイモ味なのだ。そのうえ、

小判形のケーキがタロイモとココナッツミルクを混ぜ合わせたもので、その美味

いことと言ったら・・・。(^_-) 洋ちゃんに一口食べさせてあげたいなあ。

 その後、観光が終わってホテルに戻った。

 インターネットで知り合ったバンコクの駐在員Aさんと無事会うことができた。

さっそくAさんの車でチャトチャック・ウィークエンド・マーケットへ向かう。

後300メートルの所で大渋滞。約15分後ようやくマーケットの駐車場に到着。

歩道橋(日本以外では初めて見た。ペデストリアン・デッキを除く)を渡ってマ

ーケットに入るとすごい人並みだ。それにすごい広さのマーケットで、中に入る

と迷路のように細い路地が店の間を縫うようにして縦横に走っている。ここには

何でもあるという感じだ。しかも安い、Tシャツなんか50~200バーツで数え切れな

いくらいの種類がある。ブランドのコピー品も多い。

 私は、革のサンダルを290バーツと言われ、ちょっと値切って270バーツで買っ

た。

 それからツアーで同行した女子大生4人組に電話して、夕食を約束する。Aさ

んの車では、乗り切れないのでBさんを呼ぶ。Bさんは、女子大生の餌に釣られ

て待ち合わせ場所に急行(前夜は、大騒ぎで体調最悪だったそうだ)。

 伊勢丹横のジム・トンプソンの店で買い物をしてから、地下のMKというレス

トランでタイスキ。これはなかなかいける。最後のオジヤで締めくくるところが

いいなあ(腹一杯食べて一人110バーツとは安過ぎる!)。

 その後、女子大生4人はBさんに任せて、Aさんの車でアジアホテルまで送っ

てもらう。

 ちょっと時間があったので、近くのミルクスタンドで、オーリャン(15バーツ)

を飲む。甘めの大豆コーヒーという感じだが、美味しい。また飲みたくなる味だ。

 午後10時から、アジアホテルでカリプソショー(600バーツ)を見る。

 これが素晴らしいエンターティメントで、とてもオカマさんとは思えないよう

な美人も登場。600バーツを遥かに超える価値があるショーだった。

 午後11時半にショーが終わり、ホテルを出る。明日はアユタヤへ行く予定なの

で今日はこれで切り上げることにした。メータータクシーに乗って、「バイ・メ

ーター・プリーズ」と頼んでメーターにしてもらい、道順を指示して最短コース

でメルキュール・ホテルに帰る。運転手は、道中、盛んに「マユミはどうだ、ヨ

ーコは最高だ」とセールスに余念がないが、「ベリィ・タイアード」で押し切る。

愛妻家はつらいぜ。(;_;)

 うーん、今日は、最高の1日だったなあ。(^_-)V

   aruja(バンコク)

#8186/8186 世界の旅

★タイトル ( ) 98/11/24 2:30 (130)

気分はもうタイランド(3) 11/23 aruja

★内容

 昨日は、ホテルに着いたのが午前零時頃だったので、JAPINJAPさん推薦のオリ

エンタル・クルーズは予約できなかった。

 翌朝、ホテルのツーリスト・サービスで聞いたら、午前8時出発、午後5時帰着

で1900バーツ、ランチ付きだそうだ。しかし、それを聞いたのが午前7時50分。

 到底間に合わない。(;_;)

 仕方がないので、ファランボーン駅から列車で行くことにする。ホテルの入口

でボーイにタクシーを呼ぶように言うと、300バーツなどととんでもないことを

言い出す。相手にしないで、通りに出て、タクシーを拾うと、「バイ・メーター・

プリーズ」と言ってもメーターにしようとしない。160バーツで行くと言うのだ。

 断固として「バイ・メーター・プリーズ」と繰り返すと最後には運転手も根負

けしてメーターにする。ごまかされないように地図を見ながら、少しでも遠まわ

りしようとすると注意する。でも、バンコクは一方通行が多いから、多少遠まわ

りでもいらいらしないことだ。

 結局61バーツで駅に到着。70バーツを払って、お釣りはチップにした。

 駅に着いて人の流れに乗っていると自然にチケットブースにたどり着く。

係員が「どこに行くのですか?」と日本語で聞いてきた。でも、彼が使える日本

語はこれだけなので、「アユタヤ」と答えるだけだ。彼が、私の目の前のブース

を指差すので、「コップンカップ」とお礼を言って、その窓口で又「アユタヤ」

と注文する。15バーツ(60円弱)とは安い! 係員が「早く、早く」といった身

振りをするので走って、列車の方へ行く。切符を見せながら、駅員に「アユタヤ」

と言うと行くべき方向を示してくれる。皆、親切だなあ。

 ホームに着くと、すぐ列車がやってきた。ホームには沢山物売りがいて、新聞・

雑誌・食べ物・飲み物を売っている。列車の中にも売りに来る。

 急いで乗ったもののなかなか発車しない。念のため、隣りの婦人に切符を見せ

て、この列車がアユタヤ行きか聞く(このご婦人は次のサムセン駅で降りた)。

婦人は知らないようで、前に座っている品のいい老紳士とお坊さんに聞き、

アユタヤに行くと教えてくれた。私は、皆に「コップンカップ」とお礼を言った。

 列車は30分ほど経ってから午前9時40分に出発。

 車掌が切符の検札に来たので、アユタヤへの到着時間を聞くと、彼は切符の裏

に「11・10」と書いてくれた。

 列車は、駅を出ると、線路すれすれに建てられたトタン製のバラックの間を

走っていく。食事を作ったり、食べたり、洗濯をしたり、遊んでいる様子が間近に

見られる。

 客車と客車の連結器部分はむき出しで、走行中に隣りの客車へ行くのはちょっ

とこわい。ときどき列車は駅でもないところで止まり、人が乗り降りする。まる

で乗客の希望次第でどこでも止まる佐渡のバスみたいだ。

 まわりの客に次がアユタヤだと教えられて、列車を下りる。ラコーン・カップ。

 駅のトイレは有料(2バーツ)だが、紙はない。あるのは壷に入った水だけだ。

ティッシュペーパーを忘れると、自らの手で運を捕まえなければならない羽目に

なるので注意。(;^^)

 駅を出て左へ30メートルほど行くと右手にレンタル・サイクルの店があった。

 人の良さそうなオジサンが1日50バーツだと言うので、借りることにした。橋を

渡り、チャオ・プラム市場に行く。美味しそうな匂いがするが、まだ昼前なので

食事は見物の後にすることにした。2才くらいの男の子が母親と一緒に笑いかけて

くる。可愛い。手を振って答えると男の子が合掌して拝んでくる。私も合掌して

答礼。その子からピーナッツをもらった。コップンカップ。バイバイと言って、

手も振ってくれた。ラコーン・カップ。タイが微笑みの国だというのは本当だ。

その笑顔はとても素晴らしい。

 ナレサン・ロードを真西に行くと、四つ角に仏塔が見える。南側がワット・

マハタートだ。中心の崩れた寺院に登ると、約230年前にビルマ軍によって破壊さ

れた大寺院の様子がよく分かる。首を切られた胴体だけの仏像が壁際に並ぶ。

大きな木の根っこに仏像の首がまるで地から生えてきたようにある。それなのに

なんてやすらかな微笑をたたえているのだろう。その目は、アユタヤ王朝の栄華

と崩壊をどのようにとらえたのだろうか?

 ワットマハタートの北側に位置するのが、ワット・ラーチャブラナ。1424年に

王様が王位継承争いで倒れた二人の兄を火葬した跡に建てたものだそうだ。やは

りビルマ軍に破壊されたが、現在は中央の塔は再建され、登ってから中に下りる

こともできる。

 さらに西に進むと広大な王宮跡がある。ここはほとんど破壊されつくして見る

べきものは何もない。私が歩いているこのレンガの道を、かつては、山田長政も

ここで国王に謁見するために歩いたのであろうか(以下、空想)。

 人を圧倒するような建築物が立ち並ぶ王宮の道を長政は部下を引き連れて謁見

の場に進んでいく。幾つもの壮麗な門をくぐり、見事な壁画と精微な彫刻で飾

られた長い廊下を進み、やっと国王の謁見の間にたどりつく。長政らが平伏する

と国王が、いと高き玉座に登壇し、長政らに言葉を賜ったのだろうか。

 王宮の南側には3つのチェディ(セイロン様式の塔)が並んだワット・プラ・

シー・サンペットがある。ここは、現在のワット・プラケオと同様なアユタヤ王

朝の守護寺院だったのだ(以下、空想)。

 アユタヤ王朝最後の日、ビルマ軍の侵入の雄叫びが刻々と近づく中、人々は、

寺院で最後の必死の祈りを捧げていたのだろう。しかし、回りの建物にも次々と

火がまわり、寺院に侵入したビルマ軍の兵士は、情け容赦なく人々を斬り殺し、

略奪し、あたりは血の匂いと破壊と炎で充満されていく。

 あれほどに華麗だった王宮も今や炎に包まれ、ビルマ軍の哄笑に満ちていた。

 そんな白日夢に襲われるほどの破壊の跡だ。それも今は静寂の中。

 はっと気がつくともう午後2時だ。寝釈迦仏(かなり間の抜けた笑顔だと思う

が、他の人はどうかな?)を見た後チャオ・プラム市場に戻る。ピンポン玉くら

いの揚げ菓子が美味しそうで、前の人が一袋5バーツで買ったので、同じものを

買う。しかし、20バーツ札を渡したのにオバサンは10バーツしか返さない。

「シップ(10)バーツ」と言い張るのだ。私は、さっきの人を指して「ハー

(5)バーツ」と言って頑張る。しかし、次の人も同じ物を買って、5バーツし

か払わないと、さすがにオバサンも参ったのか、差し出しつづけた私の手の平に

5バーツ返してよこした。しかし、値段を確かめずに買った私も悪かったのだか

ら、あんまり頑張らなければよかったかなあと反省。

 甘いドーナッツのような味だが、中は黄色だった。

 さらに屋台でビーフンに醤油っぽいどろっとしたスープをかけてもらう。15

バーツだ。ゆで卵が一つ丸ごと入っていて、他に鶏肉、油揚げ、それにレバーの

ようなものが入っていた。これは、多分、レバーにしては柔らか過ぎるので、豚

の血を固めたものではないだろうか。例の如く魚醤、酢、砂糖、唐辛子の4味一

体をたっぷりとかける。なかなかうまい。

 次は、タイ風お好み焼きだ。すでに平たい鍋の上でグツグツいっているパンケ

ーキ状のものの上にモヤシやネギ、パクチーなどをふりかけ、ザッザッと荒く切

って混ぜ、炒める。あつあつで運ばれたタイ風お好み焼きの上に甘いチリソース

をたっぷりかける。うーん、これはいけるぞ。20バーツとはお買い得だぜ。チリ

ソース大好き人間の洋ちゃんに是非食べさせてあげたい味だ。(^_-)

 作ってくれたお姉さんに、「アローイ」と言うと、うれしそうだった。

 次は、焼鳥のツクネだが、パクチーなどの香辛料が入っているので、味がかな

り違うがこれもうまい。

 最後は、デザートだ。外見は超巨大ドリアンだが、中身はオレンジ色で、オバ

サンが子供の手の平サイズの実をほじくり出しては剥いている。甘くて美味しい

が、味をどう表現していいかよく分からない。でも、見つけたら又買うだろうな

と思わせる美味しさだ(後で調べたら、カヌン又はジャックフルーツというらし

い。普通は黄色だそうだ)。

 しかし、まあ食べたことの無い物を次から次へとよく食べること。自分でもあ

きれてしまう。でも、お腹は大丈夫だよ。(^O^)

 午後4時5分の列車でバンコクに戻る。荷物をしっかり抱えているうちに眠っ

てしまった。目が覚めるとドンムアン駅だ。空港の近くに駅があるとは知らなか

った(行きにも通ったはずだが、反対側を見ていたのだ。)。(;^^)

 午後6時にバンコクに着き、駅からラーマ4世通りに出て7番の青バス(エアコ

ン付き、6バーツ、距離により違う、車掌に降りる場所を言って買う)に乗り、ル

ンピニ・ボクシング・スタジアムで降りた。しかし、疲れていてムエタイを見た

いとは思わなかったので、止めてシーロム通りに戻り、7番の黄色バス(エアコン

最新バス、16バーツ、高いから空いているよ)で伊勢丹に行き、買い物をしてホ

テルに戻った(ちゃんとしたバスルート付きの地図を持っていて、現在位置を常

に地図から読み取れるのでなければ、バス利用は止めた方がいい。迷うだけだか

ら)。

 ああ、今日も充実した1日だったぜ。疲れたよー。明日は、ワットポーでマッサ

ージだ。

   aruja(バンコク)

#8192/8198 世界の旅

★タイトル ( ) 98/11/25 9:22 ( 97)

気分はもうタイランド(4)11/24,25 aruja

★内容

 明日はもう日本なので、今日は休養日にすることにした。

 となれば、まずは朝寝。8時までぐっすりと寝てから、シャワーを浴び、髭を剃

ってから、グランド・フロアーに下りて、バイキングの朝食。もう顔なじみにな

った中国人のコックは私が前に立つと「今日もオムレツかい?」と聞いてくる。

「オフコース」と答え、さらにお粥と各種の具とナンプラーを持ってテーブルへ。

 食後のコーヒーを楽しみつつ、インターネットでダウンした朝日新聞やニュー

ヨーク・タイムズを読みながら、今日の計画を練る。

 まずはワットポーでマッサージだ。

 午後7時半にこのホテルからドンムアン空港へ出発なので、荷物を整理してチ

ェックアウトする。ここは市内電話1回につけ10バーツも取るのか!ワオ!(;^^)

 持ち歩かない荷物をクロークに預け、ベッブリー通りに出て、12番の青バスに

乗る(今日は快晴。最高気温は33度くらいになるはず。こういう日はエアコンバス

に限る。)。たった6バーツ(地球の歩き方には8バーツとあるが、今まで3回と

も6バーツだった)でワットポーまで行くのだから、安いものだ。

 その上、タクシーより座席がずっと高く眺めがいい。遠回りをしないかと心配

する必要もなく、渋滞でもあたりを見回していると、とっても面白い。やはりバ

ンコクはバスに限るぜ(時間があるときにはね)。

 しかし、バンコクのバスは、バス停で乗ると合図(手を斜め下に出す)をした

からといって必ず停まってくれるとは限らない。(;^^) バス停辺りが渋滞してい

ると(又は運ちゃんの機嫌が悪いと(;^^))、平気で通り過ぎて行く。そういう気

配を感じたときは、渋滞をかきわけてバスの前に出て、運転手を指差して「停ま

れ!」と怒鳴れば(ちゃんと運転手の目をにらみながらね)、停まってくれます

(私の場合はね。それでも駄目だったらマイペンライね。)。(;^^) しかし、こ

れがバンコク初体験の日本人観光客がやることかねえ?

 ワットポーの停留所で下り、寄ってくる客引きたちをかきわけながら、ワット

ポーに入る(入場料20バーツ)。いきなりマッサージというのも仏様に失礼なの

で、まずは有名な金色の寝釈迦仏を拝観。サンダルをぬいで入ると、いきなりで

かい顔。しかも金キラキン。ちょっと有り難みに欠ける間抜け面(いや、仏様だ

けに浮き世離れした顔というべきか?)だが、巨大さにはたまげる。背中の方に

回ると壁際に壷がずらり。これが有名な運試しか? さっそく10バーツ寄付して

ちょうど良さそうな皿を選ぶ。一つの壷に一つずつ願いを込めてコインを落とし

て行く。外人に何をしているのかと聞かれて答えると、いったいどこまでいれた

のか分からなくなるのが困ったものだ。

 結局、終わりの方に来ると1個だけコインがあまりそうになるが、どういうわけ

かちゃんと最後には辻褄が合う。(;^^) 私と同じような人が多いらしく、最後の

方だけコインの数が多いような気がするのは、気のせいかな?

 本堂の仏様にも挨拶をしてから、タイ・トラディショナル・マッサージ・スク

ールへ。昔は、薬草などによる治療と同じ目的で行われていたそうだが、治療は

別な所へ移転したので、マッサージだけが残ったそうだ。

 1時間200バーツコースを選ぶと、太ったオバサンがこっちへ来いと合図をして

いる。もっと可愛いお姉ちゃんがいいなあと思ったが、ベテランの方が上手だと

下手な慰めを自分にして、そのベッドに行く。やはり上手なのか、私の身体が柔

らかいせいなのか、折り曲げられようが畳まれようが聞いていたほど痛くない。

しまいには気持ちが良くて寝てしまって起こされる始末だ。(;^^)

 「コップンカップ」と挨拶をしてから、渡し場付近で昼食。日本語で「おいし

いよ。」と怒鳴るじいさんの店でタイ風ラーメンを注文。「センミー」と言うと

ビーフンを主体にしたものを出してくれる。普通のラーメンがいいなら「バミー」

と言えばいい。隣りのテーブルの可愛い女性に、その薬味を貸してくださいと手

振りをすると、「日本の方ですか。」と聞かれる。もちろんはいと答えて同じテ

ーブルに移動。彼女はタイ人で、日本語のガイドをしているそうだ。私がバンコ

クが初めてで、一人でバスや列車であっちこっちに行っていると言うと驚いてい

た。しばらく日本人観光客についてのジョークで盛り上がる。

 さすがに午後2時頃になると暑さも最高潮。こんな日はホテルのプールサイドで

の昼寝に限ると、カオサン通りで海水パンツを買い込んで(150バーツ。ついでに

菓子パン10B、春巻20B、揚げサツマイモ10Bを買い込んでオヤツにした)、また12

番の青バスでホテルに戻る。まったくこんな炎天下に観光で歩くなんて、馬鹿な

コンジープンとファランくらいだ。

 ホテルの3階がプール&フィットネス・ジムなのだが、更衣室がない。係員に

聞くとタオルの山を指差した後、トイレを指差した。分かった。タオルを持って

トイレで着替えろと言うのだ。うーん、なかなか合理的なシステムだと思い、笑

ってしまった。(^O^)

 トイレで着替えてプールに行くが、水温が低い。ここは午後になると陽があた

らないらしい。うーん、午前中に入るのが最適なんてプールには初めて出くわし

た。(;^^)

 プールサイドでバスタオルに身を包み、この文章をパソコンに打ち込む。

 白人やタイ人が低い水温にもめげずに泳いでる。タイ人の女性は実にスタイル

がいい。特に足がきれいで、ほれぼれするくらいだ。バンコクではバスに乗ると

乗降口のあたりに座っている自分をよく発見するのはそのせいだろうか? ミニ

スカートが実によく似合う。(^_-)V

 日陰でデッキチェアに寝そべり、うつらうつらしていると実に気持ちがいい。

あっという間に時間が経ってしまった。午後5時か、ちょうど涼しくなってきて

買い物に行くのはいい時間だ。伊勢丹に歩いて土産を買いに行く。この時間帯で

は、歩いた方がタクシーに乗るより早く着ける。買い物をして、集合時間午後7

時半の30分前にホテルに帰り着く。帰り道にまだ食べたことのない果物が売って

いたので衝動買い。薄緑色のピーマンのような形で、味は洋ナシの味を薄くした

ような感じのものだった。

 同行の女子大生2人組が10分ほど遅れて来た。マッサージをしていて遅れたんだ

って。信じられない。ソルツインホテルでオジサンを一人乗せてから、ドンムア

ン空港へ向かう。渋滞を心配したが、午後9時には空港に到着。ピーセンさんはそ

れで帰ってしまい、チェックインを自分達でする。女子大生は、バーツは全部使

い切ってしまったと自慢していたが、空港使用料500Bを忘れており、また両替に

走る。(;^^)

 彼女らのチェックインも私がして、1列を占領。ほぼ定刻どおりに出発。

 午前6時10分に成田にタッチダウン。私は手荷物だけなので、彼女らに別れをつ

げて、真っ先に税関を出る。京成線の特急が6:50発。あと15分しかない。急いで

空港内某所の湯沸かし室で髭をそり(濃いので、電動シェーバーでは駄目なのだ)

、京成線のホームに到着。すぐに特急が到着。この文章は、その満員電車の中で

書いている。(;^^) アップするのは、勤務先からになりそうだ。

1998.11.25

   バンコクから勤務先に直帰する aruja(東京都千代田区)