横浜・中川駅前歯科クリニック
骨粗鬆症と抜歯、インプラント治療


●骨粗鬆症とビスホスホネート系薬剤
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とは、骨の量が減少し、骨が弱くなる病気です。治療では、ビスホスホネート(ビスフォスフォネート)系薬剤が頻繁に使用されます。ビスホスホネート系薬剤は骨に付着して、骨の中のカルシウムが溶け出すのを防ぎ、骨の密度を増加させ、骨折を防ぎます。


●主なビスホスホネート系薬剤
骨粗鬆症では、主に下記のビスホスホネート系薬剤が使用されます。

1.ダイドロネル(エチドロン酸二ナトリウム)


2.フォサマック、ボナロン(アレンドロン酸ナトリウム水和物)


3.アクトネル、ベネット(リセドロン酸ナトリウム水和物)



歯科治療時の問題点
ビスホスホネート系薬剤を服用している患者さんは、抜歯、インプラント埋入手術、歯周病の手術などの外科治療をおこなう際に問題となります。外科治療によって顎骨壊死(あごの骨が死んでしまい、失ってしまうこと)をおこすことが報告されているためです。


●発生頻度
オーストラリアでおこなわれた調査では、骨粗鬆症の人がビスホスホネート系薬剤を服用して顎骨壊死をおこす確率は0.01〜0.04%でしたが、抜歯をおこなった人に限ると、顎骨壊死をおこす確率は10倍近く、0.09〜0.34%にまで高まるとういう結果となりました。

日本国内の発生頻度は、2010年現在明らかになっていません。日本においては2007年に顎骨壊死に関する注意喚起文書が医療機関や薬局に配布されたばかりですので、今後明らかになっていくものと思われます。


●歯科治療を受ける時の注意事項
骨粗鬆症の患者さんは、歯科治療を受ける際は必ず歯科医師に相談しましょう。

ビスホスホネート系薬剤を服用していても、抜歯、インプラント治療などの外科治療でなければ問題なく受けることができます。

外科治療を予定している場合は、一時的にビスホスホネート系薬剤の服用を中止するか、外科治療を回避するなどの処置が必要となります。医師や歯科医師と相談しましょう。

ビスホスホネート系薬剤を服用している場合は、口の中を清潔にすることが顎骨壊死の発生を防ぐ最善の方法とされています。毎日の歯みがきをしっかりするのはもちろんのこと、歯科医院で虫歯や歯周病の治療を受けたり、定期的に歯石や日常の歯みがきでは取りきれない汚れをとってもらうとよいでしょう。


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