抜歯即時インプラント
以前は抜歯した部位にインプラント治療をおこなう場合は、２〜６ヶ月待ってからインプラントの埋入をおこなってきました。そのため、インプラント治療が終了するまでに期間がかかっていました。
また、抜歯をすると周囲の骨が失われてしまい、インプラントの埋入が難しくなる傾向がみられました。
抜歯即時インプラントは、歯を抜くのと同時にインプラントを埋入する方法です。これにより、治療期間が短縮できるほか、抜歯した部位の骨を最適な状態で利用することができます。
●治療方法
歯を抜くのと同時にインプラントを埋入します。インプラント殖立するための骨の量が不足する場合は、骨を足す治療（骨再生誘導法、ＧＢＲ）を併用します。
●使用するインプラント
抜歯即時インプラント用に開発された、特殊なインプラントを主に使用します。抜歯した部位への使用を目的として開発されたもので、抜いた部分がインプラントで埋まるように、上半分が斜めになっています。また、骨との結合をより安定させるため、ねじ山の間隔が狭められています。
通常のインプラント
抜歯即時インプラント●利点
治療期間が短縮できます。
抜歯とインプラントの埋入が同時におこなえるので、治療回数を減らすことができます。
抜歯した部位の骨を、最適な状態で利用することができます。
●欠点
適応症例が限られます。
骨の形態によってはインプラント埋入、固定が困難な場合があります。
通常のインプラント埋入手術に比べると高度な技術が要求されます。
追加の手術が必要になることがあります。
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