オスラー病とは

オスラー病は、遺伝性出血性末梢血管拡張症、遺伝性出血性毛細血管拡張症とも呼ばれ、口、鼻、指などの血管拡張と肺、脳、肝臓、消化管などの血管奇形が生じる病気です。

80~90%に鼻出血がみられるほか、歯肉など口内の粘膜からの出血がみられます。そのほかに、発熱、頭痛、疲れやすさなどの症状があらわれます。遺伝性の病気ですが、遺伝子をもっていても発病しない人もいます。

歯みがきのときに歯肉から出血する、舌に赤いブツブツがあるなどの理由で来院し、歯科で病気がみつかることもあります。

男女差はなく、国内には1万人ほどの患者さんがいるとされており、治療は止血、鉄の補充のほか、血管奇形に対しては外科手術がおこなわれます。

当クリニックはオスラー病を含む特定医療費(指定難病)助成制度の指定医療機関です。



オスラー病と歯科

オスラー病の患者さんは口内や唇の血管拡張がおき、ちょっとしたことでも出血しやすくなります。歯科治療時は出血への対応のほか、感染を原因とした脳膿瘍などの発症予防が必要となります。


外科手術
血管奇形があると、抜歯、歯周病、インプラントなどの外科手術時に細菌が血管に入り(菌血症)、脳膿瘍、感染性心内膜炎、脳梗塞、心筋梗塞をおこすことがあります。そのため、これらの治療をおこなう前後には、予防的な抗生物質の服用が必要となります。


出血
麻酔、抜歯、外科手術、歯石の除去などの歯周病治療の際に出血しやすい傾向があります。止血剤の全身投与や治療部位の投与、細い注射針や止血用機材(止血シーネ)の使用、ときには治療前の補充輸血などの対応をおこないます。

治療

関連するページ  歯周病



オスラー病と口腔

歯みがきや食事などのときに、歯肉が出血することがあります。歯みがきは乱暴にせず、優しく丁寧にみがくことが大切です。また、成人の8割は歯周病とされていますが、歯周病の症状が進むと歯肉からの出血が多くなります。虫歯についても、虫歯が進行すると口内は汚れ、歯肉から出血が多くなります。

定期的に歯科医院で歯石の除去をおこなったり、歯のクリーニング(PMTC)をおこなうなどして、歯周病や虫歯予防をおこない、出血させないようにしていくことが大切となります。

診察

関連するページ  歯科検診  歯のクリーニング(PMTC)  虫歯


当クリニックではオスラー病の方の歯科治療をおこなっています。歯とお口の健康、歯科治療についてご不明な点等がありましたら、お気軽にご相談ください。



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オスラー病 横浜・中川駅前歯科クリニック