訪問歯科診療の問題点 横浜・中川駅前歯科クリニック
訪問歯科診療の問題点

歯科治療、口腔ケアが必要な要介護者は89%、治療受診者は僅か26%※1

厚生労働省の調査によると、歯科治療、口腔ケアが必要な要介護者は89.4%、歯科治療が必要な要介護者は74.3%、口腔ケアが必要な要介護者は68.5%にもなりました。

しかしながら実際に歯科治療、口腔ケアをおこなった要介護者はわずか26.9%にとどまっています。

低い受診率の要因として、脳卒中の後遺症や認知症などの病気で意思の疎通が困難であったり、家族に遠慮して痛みなどの症状を我慢している、口のことはあきらめている等があります。


要介護者の歯科治療、口腔ケアの必要性
要介護者の歯科治療、口腔ケアの必要性

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要介護者(もしくは家族)で訪問歯科診療を全く知らない人が多い※2

歯科治療、口腔ケアは肺炎やインフルエンザの予防、口腔機能の向上に大変効果があるにもかかわらず、受診者が少ないのは、訪問歯科診療を知らない人が多いのが最も大きな要因となっています。

ケアマネジャーが要介護者とその家族におこなった大規模な調査では、訪問歯科診療を全く知らない人が59.2%、訪問歯科診療を知っているが歯科医院が分からない人が32.4%もいました。

また、介護保険で口腔ケアをおこなえることを知らない人は79.8%にもなりました。


訪問歯科診療の認知度
訪問歯科診療の認知度



訪問歯科診療をおこなっている歯科医院が少ない※3

訪問歯科診療をおこなっている歯科医院は多くはありません。2011年に厚生労働省がおこなった調査によると、自宅への訪問歯科診療をおこなっている歯科医院は、全体の僅か13.8%、施設への訪問歯科診療をおこなっている歯科医院は、全体の僅か12.9%にとどまっています。

訪問歯科診療をおこなうのにふさわしい施設として厚生労働省が定める「在宅療養支援歯科診療所」の施設基準を満たしている歯科医院は、僅か6%にとどまっています。


訪問歯科診療をおこなっている歯科医院の割合(2011年)
訪問歯科診療をおこなっている歯科医院の割合(2011年)



訪問歯科診療をおこなう歯科医院が増えない※3、4

超高齢化となり、歯科医院に通院できない人が増え続けていますが、訪問歯科診療をおこなう歯科医院は増えません。

訪問歯科診療の実施率が低い理由は、東京都が2011年におこなった調査によると、特に要請がない(51.9%)、時間がとれない(27.5%)、在宅歯科治療は難しい(15.5%)、保険請求がわからない(10.3%)、摂食嚥下障害への対応がわからない(10.2%)となっています。


訪問歯科診療をおこなっている歯科医院の割合
訪問歯科診療をおこなっている歯科医院の割合



訪問歯科診療をおこなっている診療日が少ない、診療時間が短い※5

厚生労働省が2012年に訪問歯科診療をおこなっている歯科医院1277施設を対象におこなった調査では、外来診療と同程度の診療日でおこなっている歯科医院は僅か4.2%でした。

外来診療の昼休み、診療時間前後、休診日におこなうなど、診療日が少ない、診療時間が短い歯科医院がほとんどとなっています。


訪問歯科診療の診療日、診療時間
訪問歯科診療の診療日、診療時間



患者様の満足度は高い※6

訪問歯科診療を知らない人が多く、訪問歯科診療をおこなっている歯科医院が少ないのが現状ですが、訪問歯科診療は満足度の高い診療となっています。

厚生労働省の調査では、訪問歯科診療に満足している患者様(もしくはその家族)は72.8%、不満だった人はわずか9.1%でした。


訪問歯科診療の満足度
訪問歯科診療の満足度



※1 情報ネットワークを活用した行政・歯科医療機関・病院等の連携による要介護者口腔保健医療ケアシステムの開発に関する研究(2002年度厚生労働科学研究費補助金、長寿科学総合研究事業)  ※2 熊本県内介護支援専門員49名を調査員とし、要介護者とその介護者(家族)500名を対象に聞き取り調査(日本公衛誌:Vol53 2006)  ※3 2011年医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況(厚生労働省)  ※4 かかりつけ歯科医と歯と口の健康づくりに関する調査報告(2011年度東京都8020運動推進特別事業) ※5 厚労省の在宅における歯科医療状況調査結果 日本歯科新聞2013年4月23日 ※6 厚生労働省医療課調べ(中央社会保険医療協議会資料、2009年)


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