歯の痛みが強く、少しかむだけで痛みがある。そのようなときは食事も満足にできません。
満足な食事ができないと体力が低下して、歯の痛みがさらに悪化したり、全身の健康にも影響を及ぼすことがあります。下記は歯痛のときの食事の工夫です。
●反対側の歯でかむ
痛みのある側でかむと、歯に刺激が加わりますます痛みが強くなるため、反対側の歯でかむようにします。
●熱いもの、冷たいものは避ける
極端に熱いもの、冷たいものは、歯に刺激を与え痛みが強くなる要因となります。熱いものを冷ましてから食べるようにしたり、アイスや冷たい飲み物は避けるようにします。
ほどほどの温度で食べるようにします
●軟らかいもの、かむ回数の少ないものを食べる
硬いもの、かむ回数の多いものは歯に負担がかかるため、軟らかいもの、かむ回数が少ないものを食べるようにします。
介護食品は歯に負担をかけずに食べることができるため、歯痛時には適した食品といえます。介護食品を一時的に使用するのも一つの方法です。介護食品はかたさや粘度に応じて4段階に区分され、インターネット、スーパー、ドラッグストアなどで購入することができます。
栄養調整食品(飲料、ゼリー)も、歯に負担をかけずに栄養の摂取ができます。代表的なものとしてカロリーメイト(飲料、ゼリー)やウイダーinゼリーがありますが、カロリーメイトのほ方が栄養バランスの点から歯痛時はお勧めです。
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1.やわらかお肉料理・肉じゃが(介護食品、区分2) 歯肉でつぶせるほどのかたさ
2.やわらかおかず・大根の鶏そぼろあん(介護食品、区分3) 舌でつぶせるほどのかたさ
3.なめらかビーフシチュー(介護食品、区分4) かまなくても食べれるかたさ
4.カロリーメイトゼリー(栄養調整食品)
●調理方法を工夫する(歯痛時のレシピ)
調理方法を工夫すると、歯に負担をかけずに食べることができます。主な調理方法として、下記があります。
1)穀類
食べにくいときは、米飯は軟飯、全かゆに、パンはバターやジャムを塗ったパン、フレンチトースト、パンかゆにすると食べやすくなります。
調理例(フレンチトースト)
2)肉
牛肉や豚肉に比べると鶏肉が軟らかく食べやすいです。硬い肉はあらかじめ肉たたきでたたいたり、ひき肉にすると食べやすくなります。肉のみで煮込んでしまうとパサパサしてしまうので、シチューやトマトソース煮のように野菜と煮込むと食べやすくなります。
調理例(ビーフシチュー)
3)魚
白身魚が比較的食べやすいです。食べにくい魚は、すり身にしてもよいでしょう。調理方法は焼魚や刺身よりも煮魚や蒸し魚のほうが食べやすいです。刺身はたたきにすると食べやすくなります。
調理例(サバの味噌煮)
4)卵
卵豆腐、茶碗蒸し、プリンが食べやすいです。バラバラして食べにくい食品も茶碗蒸しや卵とじの中に入れると食べやすくなります。
調理例(茶碗蒸し)
5)果物
食べにくい果物は軟らかく煮る、刻む、ミキサーにかけるなどの工夫をすると食べやすくなります。
6)野菜
野菜は軟らかく煮込むと食べやすくなります。食べにくい野菜もミキサーにかけてスープ、ゼリー、ジュースにすると食べやすくなります。
野菜は根菜(大根、かぶ、にんじんなど)のほうが葉物(キャベツ、レタス、小松菜など)よりも食べやすいです。食べにくい葉物であれば、ゆでると食べやすくなります。
●お酒は避ける
お酒は一時的に痛みが軽くなることがありますが、血行がよくなり痛みが増すことがあるので避けます。
お酒は避けましょう
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