2006年第3回定例会は、9月21日から10月20日までの30日間、開催されました。

3、区長提案の議案などに対する討論  (10月20日)
D道路占用料の負担軽減条例の可決を求める討論

10月20日 伊藤和彦議員


 私は日本共産党足立区議団を代表し、ただいま議題となりました議員提出第11号議案、足立区道路占用料等徴収条例の一部を改正する条例について、付託された建設委員会の否決に反対し、原案の可決を求める立場から討論を行います。
 本条例案は中小商工業者を支援するため道路占用料の徴収を免除するものですが、建設委員会審議では、自民党、公明党の委員は何の理由も示さず否決しました。それでは、中小業者の実態はどうなっているでしょうか。区の調査では、それぞれの業種について「業況・売上額・収益は前期同様の厳しさが続いた」と苦しい状況のあることが明らかにされ、区も「中小業者の方の経営状況が厳しい状況にある」ということを認めています。また、区の「基本計画」では、区内の中小業者はほとんどが個人事業主または小規模な事業者で、経営の基盤が弱いと述べ、支援が求められている状況です。
 これに対して、現在、看板、ひよけが区道の上空に飛び出て設置されている場合、道路占用の許可を受けた上で、占用料を区に納めることになっており、こうした中小業者に追い討ちをかける形となっています。
 狭い町並みが多い足立区では多くの商店が看板や日よけをさまざまに工夫して出しているのが実態です。それなのに「お金を払え」という、この道路占用料の徴収に対しては深い憤りも湧き起こって、「払いたくない」と公言するところも生まれています。
 本条例案の特徴は、道路占用料等徴収を東京都の免除規定にあわせるという最小限の改正内容としたものであります。現在区内に都道があり、たとえば旧日光街道は、環七を境に南側の区道は徴収し、北側の都道は免除されるという公正を欠く状況にありますが、これを東京都の免除規定にあわせ公正を図る内容となっています。
 費用についても、2005年度区の実績金額は430万円であり、わが党が今年第1回定例会で提案した予算「組替え案」で示したように、わずかな費用で区内商店や事業者を応援するとともに、街を元気にして、区のイメージアップをはかる改正でもあります。こんなささやかで当たり前のことを否決するということは今後に、禍根を残すことになるのではないでしょうか。
 日頃から中小業者支援を強調される議員各位の賛同を重ねてお願いして討論を終わります。

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