| 団体の設立経緯 |
| 平成8年、当時建設省が実施していた蕪栗沼遊水地整備計画に提言するため、農業者と学識経験者が中心となって任意団体「蕪栗沼探検隊実行委員会」を設立。その後広く一般から支援を集め環境保全や環境教育活動を行うため、「蕪栗ぬまっこくらぶ」と改称し、平成12年に特定非営利活動法人化する。 |
| 団体のミッション・目的 |
| 多様な生物相と湿地の原風景が保存されている蕪栗沼の保全を行うとともに、農業と治水と野生生物の共生関係を模索し、自然と調和した豊かな人間社会の構築に寄与することを目的とする。 |
| 団体の事業概要 |
Vision1.蕪栗沼の豊かな生態系を未来に伝えます
(1) 陸地化や移入種の進入など、人為的な環境悪化の防止と改善を行います。
(2) 野生絶滅種や絶滅危惧種の保護増殖を行い、豊かな生態系を維持します。
(3) マガンのねぐらの一極集中を緩和し、越冬地の分散を図ります。
(4) ヨシ刈りや水路の泥上げヤナギ伐採など、適切な維持管理を行います。
(5) 普及啓発と環境教育を行い、地域に愛され見守られる沼を実現します。
Vison2.蕪栗沼の保全と地域社会の相互発展を推進します
(1) 行政や地域と連携し、治水や防災対策を進め、環境との調和を図ります。
(2) 自然と調和した人間社会を構築するための条例や法律の制定を支援します。
(3) 渡り鳥の生息地である水田の多面的機能を啓発し、農業支援の導入を求めます。
(4) 都市と農村の交流を促進し、地域経済の発展と活性化を目指します。
(5) 環境教育を推進し、環境保全に貢献する市民や人材を育成します。 |
| 主な活動実績 |
1.蕪栗沼の価値認識を一般に広めるため、蕪栗沼探検隊や2万羽の雁を観る会などの観察会を毎年実施。(平成8年〜)
2.蕪栗沼通信を毎月1回発行。(平成12年〜)
3.地域の4小学校1中学校で蕪栗沼を活用した総合学習を実施し、講師の派遣や教材の開発など支援事業を実施。(平成13年〜:公益信託サントリー世界愛鳥基金助成)
4.湿地に関する普及啓発環境教育国際シンポジウムを開催(平成12年)
5.渡り鳥と共生する国際シンポジウムを開催(平成14年)
6.ゼニタナゴの保全事業(平成13年〜:ゼブンイレブンみどりの基金助成など)
7.環境教育ゾーンの整備事業を実施(平成13年〜:日本財団助成など) |
| 行政との協働実績 |
1.蕪栗沼河川クリーンアップ業務委託(宮城県:平成11年〜)
2.白鳥排水機場管理業務委託(田尻町:平成13年〜)
3.渡り鳥と共生する国際シンポジウムの開催(宮城県:平成14年)
4.蕪栗沼環境基礎調査業務委託(環境省:平成14年〜)
5.マガンの里づくり研究会(大崎市:平成19年〜)
|
| 今後の活動の方向性・ビジョン |
| 環境保全により多くの市民が関心をもち、市民の手によって自然と調和した社会がつくられることをめざす。蕪栗沼は、他では失われてしまった多くの野生生物が生息しており、将来日本古来の自然環境を回復させるときの核とするため、より良好な環境を保つ努力を行う。また、多くの支援者を集めることで、市民に環境保全活動に関わる機会を与え、環境教育のメニューを充実させることで、将来自然と調和した社会をになう意欲をもった若者を育てる。 |
| 団体のアピールポイント |
多くの動植物の専門家が参加していること。また会員に多くの農業従事者がおり、バランスのとれた現実性の高い保全活動を行っていること。宮城県が主催する「蕪栗沼管理会」など行政との情報交換の場があり、協力と連携の体制がつくられていること。
反面、野生生物や環境、土木、農業など専門性が高いため、一般の人々が理解しずらく、活動に参加しにくいという側面もある。このため、毎月発行される蕪栗沼通信や、観察会、ボランティア活動など、予備知識が無くても参加しやすいメニューを用意している。専門家と触れあうことで、環境問題の最先端の知識に触れることができることも魅力のひとつと考えられる。 |