Q 膝の軟骨が減っているといわれたのですが増えるのですか?

A 減った軟骨は今の科学では増やすことができません。減ることそのものは自然の流れです。少しでも今の軟骨を維持できるように体操などをはじめたほうがよいと思われます。

Q 膝に水がたまっているといわれたのですが、「水」って何ですか?

A 関節には少量の水(関節液)というものがあります。関節を滑らかに滑らせるために少量の水は必要なものです。しかし、関節の中に何らかの移乗があると水や血液が増えて関節は膨れます。「水」と言われたのなら血液ではなくて関節液が増えた状態だと思います。多くは関節の中のある組織が炎症を起こしどんどん水を生み出しているのでしょう。

Q 水をぬくとクセになると聞いたのですが本当ですか?

A クセになる、ということは抜いてもまたたまり、また抜くとたまる、という事の表現なのだと思いますが、抜くからクセになるわけではありません。水がたまるのは関節の中に水をふやす原因があってその結果水がたまるのですから、原因をほっとけばまた水がたまるのは当たり前です。風呂桶に水をためて入れすぎたから汲み出しても水道の蛇口を止めなければいつまでも満杯なのと同じです。この場合はちゃんと蛇口を閉めてから水を汲み出さなければなりません。関節の水もその原因を見極め、治療をおこないながら水を抜いたりしなければなりません。原因をしっかり治療すれば多少残った関節の中の水は自然に吸収され減っていきます。昔は関節の水は抜くだけ、という治療がなされていた為、そのような迷信が生まれたのだと思います。

Q 膝が痛いのですがウォーキングなどの運動をした方がよいでしょうか?

A 症状、程度、原因によりますが、歩く事は人間にとって必要なものですので、悪化しない程度のウォーキングはした方がよいです。まず、坂道、砂利道、階段は避け、平地を膝に負担のかからないシューズで歩く事が基本です。痛みがでるようなら距離や時間を減らしたり、朝晩などに分けて行ってみてください。それでも痛いなら主治医に相談すべきです。安静にしておけばいいというのとちょっと違います。というのも、筋力が落ちるのも膝にはよくありません。ただし家の中を歩くだけでも痛い、というなら少し安静が必要でしょう。

Q 膝のサポーターはしていたほうがよいですか?

A いろいろなサポーターが作られ売られています。保温の為にする物なのか、靭帯などをいためたためにする物なのか、原因によってサポーターの種類も違ってきます。


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