刑法学原論
この本は、刑法学のいわゆる教科書や参考書のようではなく、刑法というものが何に起訴付けられているのか、その根本的に人間理解は何であるのかということを掘り下げている、どちらかというと法哲学的分類の本である。しかしながら、多く刑法の学習に於いては刑法理論の混同が起きやすいように思われ、筋の通った立論こそが法学としての要であるのであるから、このように原理に立ち返った理論の検証というのは非常に重要であると思う。