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自己組織化と進化の論理 AT HONE IN THE UNIVERS

本書は、理論生命学の解説書である。しかしながら、ここで取り上げられている論理について著者は同一的構造を持つすべてに対して有効な一般的な進化の論理としての可能性を指摘している。この一般的といわれる部類はおおよそすべての活動的分野に及ぶ。本書は、前半部に於いてモデル構築とその考察という過程を通じて論理の紹介を行い、後半部でモデルの適用による事象の解析について実践と考察を紹介している。

著者は、この考えについてきわめて自信があるようであるが、その表現は非常に控えめである。

後半に於いて著者は、モデルの適用対象として民主主義をあげているが、彼が前提としている民主主義自体についての考察があっても良かったのではないかと思われる。つまりは現代我々が用いている民主主義という形式自体への考察がなく、この点では彼が言うところのミスの過ち、すなわち自分が知っている一番良いと思うものを心理であると信じてしまっているのではないかというそしりを免れない。

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