都立足立高校時代@とにかく遊んで楽しんで 
 
高校生サマーキャンプ実行委員の仲間と(中央下が私です) 
 当時の足立高校は私服で、標準服もありませんでした。「自主性を尊重」とま るで大学のような雰囲気でした。でもそこで、たがが外れたように、勉強以外の ことに夢中になりました。お好み焼きやさん、おいしい喫茶店、鎌倉の古寺、尾 瀬の山々、海へ山へ、高校生サマーキャンプ…大人から見れば「ふらふらして」 といわれる時代だったかもしれません。でも、その中で普段あたりまえに見てい た木々の緑とその生命力に感動したり、日本の伝統・歴史に関心をもったり、う わべだけでない心の通じる人とのつき合いを学んだり、それはそれで貴重な体 験だったと思います。「学ぶ」ということは「体験する」ことと切っても切れないも のですね。
都立足立高校時代Aそれでも音楽は真剣に 
 

高校の吹奏楽コンクールの写真。前列右 から3番目が私です。パートリーダーでし た。
高校入学とともにクラリネットのNHK交響楽団の先生に師事し、「音大をめ ざそう」とピアノの先生からはピアノだけでなく聴音や音楽理論も学び、御 茶ノ水女子大の先生に「声楽」を習う忙しい毎日が始まりました。当時でも ワンレッスン数千円。膨大なお金がかかりました。部活に入るかどうか迷っ ていたものの、やはり入学式の「威風堂々」の演奏に惹かれ、部活でもクラ リネットを…とにかく音楽だけは真剣にやりました。高校の部活はOBの先 輩もたくさん来てくださり、顧問の先生はほとんどかかわらず、自分たちで 考え全てをつくる新たな体験でもありました。でも一方でN響のクラリネット の先生は「きみはクラリネットが好きかい?僕はきらいだよ」といわれたり、 そのクラシックの世界の保守的な世界を目にしたり…結局専門家に師事す る生活は1年で終わりましたが、部活は3年間夢中でやりました。

 
都立足立高校時代B民青同盟の仲間との出会い 

 今思うと、部活や遊ぶことは楽しくても、どこかでそれだけではものたりない思いがあったようです。もともと正義感が
強くリーダーシップを持って何かをすることに生きがいを感じていたのに、中学・高校では、そういった自分の側面を出
さずに、友達に合わせて流されるような毎日を送っていたこともありました。そこで出会ったのが「民青同盟」(民主青年
同盟)の仲間でした。民青同盟は共産党の導きを受けながらも、思想信条はしばらず、「青年の要求を実現」する組織
でした。私と同じ世代の高校生が、「平和のこと」「社会のこと」を真剣に考え、生き生きと生活している、何でも本音で
語り合える。タブーを恐れずに自分の目で確かめ、判断し、行動する。こんな仲間がいたんだ…。このことに感動し、自
分も同じように胸をはれる生き方をしたい、がんばりたいと痛感。これからです。同世代の友達だけでなく、大人の人に
も本音で自分の考えを述べ、「苦手なことを克服し、人間として成長したい」と、何事にもチャレンジするようになったの
は。

そして「自らの生きがいと社会進歩を重ね合わせた生き方を貫きたい」と、高校卒業と同時に、いのちがけで戦争に反
対し平和を求めた党、清潔で私利私欲のない日本共産党に入りました。