準備は昨年11月から始まった。ダン氏の呼びかけに答えた参加者の初顔合わせは11月の下旬。汐留の電通ビル最上階のレストランに集まった。展覧会のコンセプトやタイトル、日程、輸送方法が話し合われた。この日からダン氏の殺人的忙しさは始まった。展覧会はべトナム美術協会の全面的な支援を受けることができた。額縁の手配、展覧会の申請、送迎、宿泊、レセプション、EMS手配、。奥様、息子さん、家族総出で準備にかけずり回った。お世話になりました。
2006年11月5日。車を成田空港近くの民間駐車場に車を預けて日本脱出。

記念すべき最初の食事はフォアン・キエフ湖畔のレストラン。(写真上)ゲストのべトナム駐在の商社マン太田さんから、日系企業のこと、経済のこと、政治のことなどべトナムの話を聞く。翌日、べトナムの漆絵のギャラリーを主催している安藤さんを訪ねた。(写真下)ギャラリーと工房、レストランを兼ねた『漆の木』。いい感じでした。

安藤さんのサイトはこちら。http://www.geocities.jp/saekovietnam/menuY.htm#

警察の朝礼。カメラを構えたら「撮影不可だ。あっちへ行け」と怒られた。しかし、この人達は、この後喫茶店で茶を飲んでいた。それほど秘密めいた組織ではないらしいということだろう。
先ず、交通に驚く。バイクの洪水。普通にノーヘル、二人乗り。クラクションを鳴らしながらこちらへ向かって来る。かなり、ヤバイ。攻めて来る感じだ。
信号は少ない。赤でも左折はオッケーらしい。突っ込んで来る。歩行者信号は点灯しないものもあった。青信号は短い。ハノイの人は皆、運転の達人だ。
ハノイのバス。雨の日はやはり、みんなバスに乗るんだろうと思う。
ハノイでの道路横断の方法

まず頃合いを見計らって、ゆっくり歩み出す。道路はどこを横断しても良い(と思う)。バイクが来ても、車が来ても、クラクションを鳴らされたって、決して止まってはいけない。クラクションは「俺は判ってるぞ!」の合図だ。一定の歩調で歩き切るべし。そうすれば、向こうは歩行者の動きを予測して、コースを変更したりスピードを緩めたりして、避けてくれる。仮に歩行者が止まったり、走ったりすると、その予測は狂い事故ととなる。判っていても怖い。特に交差点の真ん中では前後左右から車が、バイクが来る。怖い。肝試しに、是非、一度お試しあれ。

動物天国ハノイ

空港から市内に向かう途中で目に付くのが牛。バイクと同じぐらいいたように思う。犬も猫もネズミもいた。フクロウは不吉な象徴としてあまり、よろこばれないとのこと。おとなりさんはどうやって飼うつもりなのかと、ちょっと、心配。

子犬と子フクロウ。センターの隣の家の飼いもの
朝、起きたら鼠が死んでいた。
現代美術センターのわんこ。
ハノイの街と人と食べ物
「漆の木」のにゃんこ。
牛がいる風景はとてもいいものだ
オーヤブ先生。歴史博物館にて。
国立歴史博物館は撮影チケットを買えば撮影オッケー。仏教美術の特別展の最中だった。
チャリは速い。これはきっと高校生だと思う。マスクは排ガス、粉塵から身を守る必需品。
毎朝行った通り。朝ご飯を食べて、べトナムコヒーを飲む。(photo by 志賀さん)
花ござを売っていたおばちゃん。買えとしつこかった。だけど、観光客には必要ないよ、それ。
朝市のおばちゃん。この小さいみかんは濃厚な味で、甘く旨い。(photo by 志賀さん)
平民食堂の親切な娘さん。食べ方を教えてくれた。一緒に記念撮影。(photo by 志賀さん)
蓮の葉に巻かれたこれを食べた。中華マンの具が味付き寒天のようなものに包まれていた。旨い。
平民食堂。こんな感じでいっぱいある。お粥や麺類が70円ぐらい。家で作るより安いし美味いので、日常的にで外食する(らしい)。
レトロな看板発見。
アオザイの学生発見。町で見かける高校生は日本と変わらない制服だけれど、フォーマルな場所では着用するらしい。うむ、まさにべトナムだ。かっこいい。
散歩の途中で見つけたおじいさんのアトリエ。自分の作品をお土産として展示販売していた。
果物屋さん

ガイドブックのいうとおり、果物は豊富だ。

有楽町のガード下の雰囲気の店。落ち着く。しかし、何を頼んで良いのか判らず困った。
五目焼きそばだと思う。これを食べた。麺はインスタントだと言う証言あり。
がんがん積めるバイク

横からの図

後ろからの図。この他にも、ダブルベットのマット、板ガラスを積んでいるのを見た。凄い。天才。
ハロンワン観光。小舟に乗り移って、洞窟探検に出かけた。
きれいでした。観光地化される前は、きっと楽園だったろうと思う。
この蟹は2時間後のランチには皿の上にいた。
船に乗って島巡りをしながら船内で豪華ランチを食べるというのが、ハロン湾観光のスタイル。物売りがたくさん来て面倒。それ以外は快適。
水上生活する漁師の家。ヘミングウェイかハックルベリーのようだ。因に学校も交番も郵便局もあるそうです。でも、住所は?潮に流されないか?
帰路に見た夕日。

農村の風景がとても奇麗だった。

ハノイ郊外にある画家の別荘。広い敷地に古い民家を移築し、骨董や民芸品を飾っていた。立派だった。陶器が凄かった。
ホーチミン記念館前。
フランス統治時代の刑務所。ベトナム戦争時は捕虜収容所だったそうです。
墓地発見!
屋台は平民食堂よりも安い。が、ヤバイので、止めた方が良いらしい。
スイカの彫刻

包丁でここまで!ベトナム人はホントに器用です。

センターの管理人さん。お世話になりました。
1階の写真の展示。志賀さんの作品の前で記念撮影
これはなんと言う食べ物か忘れた。中の具は味付き牛肉など、酢っぽいタレに付けて食べる。美味い。
このお店の食べ物です
センターの事務員さん。お世話になりました。
本屋の雑誌群。表紙のデザインは中国風でレトロ感たっぷり。面白い。
さっきのおじさんのアトリエ兼土産物屋
研究会を行ったセンターのホール。翌日は結婚式場に早変わりしていた。通りには「壽」の札が貼られていた。
ハノイの美術大学を見学した。学生さんは日本と変わらない感じ。
美大前の画材屋さん。中国系の画材が多かった。
ハノイの美大
ノイバイ空港。ハノイに別れを告げる。また来るからねー。
麻痺する金銭感覚。成田で日本円をドルに替える。そのドルをハノイでべトナムドンに換えると、なんと1万5千倍に膨らむ。ややこやしい。(日本円からべトナムドンに一度で両替するには、どこへ行けば良いのだろうか)1円は150ドンぐらいで、千円は15万ドンだ。初めは朝飯が7.000ドンだと聞いて驚いた。そんなに物価が高いのか!しかし、実は安い。日本円では60円ぐらい。紙幣の種類は日本円より遥かに多い。しかも新札と旧札が混在している。さらに、初めて見る紙幣なので、どっちがどれだけ高いか安いか直感では判らない。桁数を確認し直して初めて判る始末。また、印刷ミスがある紙幣を私は持っていたが、偽札だと言われて受け取りを拒否された。旧札のクォリティは低い。新札はポリマー樹脂でできているらしいので、新しく奇麗だ。穴空きだ。

タクシーのメーターは会社によって違う。と言うことも驚きだった。同じ距離を走っても当然料金が違うという、不可思議。Hanoi Taxiが一番安いといのでこればかりを探して乗った。運転手はお釣をきちんと返さない。1000ドン以下は勝手にお釣を切り捨ててよこさないことがあった。結構、みんなアバウトな釣り銭勘定をしていると感じた。

写真に撮り忘れた、バイクの4人乗り。若いアベック、もとい、カップルは当然二人のりだが、家族は4人乗りで出かける。小さい末っ子がママチャリの籠よろしく、ハンドルの所に。お父さんはその子を抱くようにハンドルを握り、お父さんと,お母さんの間に長子が挟まり、4人乗りの完成となる。すごいなー。後部座席に彼女を乗せるのは、やはり青年の最終目標であろう。先ず、青年はバイクを買うことが第一目標だ。それからだ、全ては。頑張れ、べトナム青年。

ハノイの建築物はベランダコロニアルだろうか。旧市街はフランス統治時代に現在の形が作られたことから、戦前の建築は一様に、地中海風の雰囲気がある。大使館や公官庁舎など、旧市街にはかなり沢山残っている。石造りに中華風の装飾を施したものは商店街に多く、その後の様式だと思う。新しい個人住宅はインド風のものが多いように思った。多分、夏の気候に合わせて考えられているからだろう。建物の構造はレンガを積み上げてモルタルを塗って仕上げるシンプルなものだ。地震はこないのかと聞いたら、滅多に無いとのこと。鉄筋が入らない。