スタイル,スポーツ性,乗り心地,メンテナンス性とコストパフォーマンス,この5つの
項目で“優”を狙った夢の車高調整ねらったサスペンションセット。JWRCを戦うエンジニア
やテストドライバーのチューニングアドバイスによって,これらの要求を現実のものとした。
バネレート フロント6.0kg 自由長 160mm
リア 4.0kg 自由長 120mm
減衰力 フロント 8段調整式 0.3m/s時 伸び130-170 圧30-40kgf
リア 8段調整式 0.3m/s時 伸び100-130 圧25-35kgf
ストローク フロント 75mm ケース長 270mm ロッド径 12mm ケース径 45mm
リア 115mm ケース長 335mm ロッド径 12mm ケース径 45mm
基準車高 フロント -4cm,リア -4cm
調整範囲 フロント -3 〜 -6cm,リア -3 〜 -5cm
2004年12月 走行距離 141,000
ハーフウェイのキャットウォーク2(白)を付けていましたが,低めのバネレートに対して,
高めの減衰力設定から,街乗りではかなりの突き上げ感があり,乗り心地はイイとは言え
ませんでした。(運転中にコーヒー飲むと大変なことに…(笑))
また,サーキット走行では,バネレートが低いためにロールがちょっと気になりました。
「粘るバネ」ということなのでしょうが,ここは好みが分かれるところでしょうか。私としては,
もうすこし,ロールを押さえた方が走りやすいような気が…。
キャットウォーク2(白)+旧スタビライザー(黄)での走行だったので,新スタビ(白)を付け
ればもっとロールが押さえられて満足のいくものになるのだと思いますが,街乗りの快適さ
を求めて,サスペンションを変更することにしました。
車高については,低くするとフロントバンパーを擦りやくなったり,サスペンションのジオメト
リーにも影響するので,車高調整は必要なかったのですが,なかなか私の理想的なサスペ
ンションがないんですね。 車高調であれば,やはり倒立フルタップにこだわりたいところです
が,値段がどうしても跳ね上がる…(涙)
と言う訳で,結局スズキスポーツのスポーツコンフォート4輪車高調になりました。
アッパーは,ピロではなく強化タイプ。 街乗りにはちょうどイイ選択だと思います。
(結局これまで,ノーマルバネ,キャットウォークの時にもこのアッパーを付けていました)
リアの車高がかなり落ちると聞いていたのでちょっと車高が心配だったのですが,
リアは一杯に上げた状態で,ノーマル比 3cm ダウンになりました。ノーマル車高では指3本
以上入るクリアランスが,指2本になる程度。見た目にはちょうどイイぐらいかな?
(タイヤは 175/60/14 で,地上からフェンダーまでの高さが,ノーマルで 61cm に対して
58cm になりました)
ちなみに,リアに関しては,1cm車高が上がるバネもオプションにて購入可能です。
ノーマル車高時,6J +38 のホイールに,175/60 タイヤでは,リアはツライチでしたが,
フロントは腹の部分がフェンダーから出ていました。 でも,3cm 車高が落ちた分,キャン
バーがネガティブに入るので,フロントもフェンダーからはみ出なくなりました。ツライチには,
まだ若干の余裕が生まれました。
キャットウォークからは,かなりバネレートが上がりましたが,減衰力を下げることで,
格段に乗り心地がよくなりました。カプチは,リアの突き上げで乗り心地がかなり悪化する
みたいですね。
このショックは,減衰力を最高に上げても,スポーツサスペンションとは思えないほど,
柔らかい設定です。街乗りで使用しても突き上げ感はほとんどありません。
気になるロールも見違えるほど変わりました。 スタビライザーも同時に変更しているので,
おそらくその効果が大きいのだと思いますケド,かなり動きが変わりましたね。
ユーザー登録することで,交換用のショックアブソーバーが安く手に入るのもなかなかイイ
ですね。 といっても,格安とまでは言えませんケド…(1本3.5万円が2.5万円に)
減衰力調整が簡単にできないところは×。
アッパーサポート部で調整できれば便利なのに,タイヤハウスの中に手を突っ込まないと
調整できないのは非常に面倒ですね。構造上しかたないのでしょうが,ボンネットやトランク
を開ければ調節できるという手軽さはありません。
リアは上に書いた通り,最高に上げた状態でも 3cm 落ちてしまいます。
フロントもその高さに合わせていますが,この車高ではパフォーマンスロッドのおかげで
最低地上高 9cm を確保できません。 ですのでこの車高より下げることも上げることもできない
ので,せっかくの車高調ですが,調整することが不可能な状態です。(涙)
車高調整範囲が フロント -3 〜 -6,リア -3 〜 -5cm となっていますが,街乗りを意識した
サスペンションの割には車高設定が低すぎるサスペンションだと思います。
また,右リアのショックがすぐにオイル漏れしてしまいまして,走行 1000km
時にこのサスペンション
は交換となりました。
初期不良のオイル漏れ,車高調整不可能の車高調と,この製品に関しては非常に残念でした。
平成17年7月,このスポーツコンフォート車高調がバージョン2にリニューアルされました。
変更箇所は,車高調整範囲がフロント -3 〜 -6 から 0 〜 -3.5 cm,リア -3
〜 -5 から -1.5 〜 -3.5
cm に変わり,ショックの自由長も伸びました。 また,ヘルパースプリングの採用がなくなったため,
価格も1.5万円安くなっています。 「自慢の愛車カプチーノ、サスペンションの最終仕上げにぜひお使い
ください」 と謳うぐらいなら,はじめからこの車高調を販売してほしかったものです。
ただ,この車高調整範囲であれば,調整式スタビライザーリンクも必要ないと思うので,それを外して
もっと値段を安くすることができると思います。 純正のリンクは細くて貧弱に見えますが,ピロですので
機能的にはしっかりしたものです。
フロント側
リア側 スタビライザーリンクも調節可能な専用品付き。
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