Damper & Coil Spring

ビルシュタイン エナペタル

 HEIGHT ADJUSTABLE SUSPENSION

  BILSTEIN
   ENNEPETAL
    PREMIUM ORDER LINE

    カプチーノ用 \140,000

    製造発売元 ENNEPETAL


feature

 一台一台,オーダーメイドで対応するプレミアムオーダーライン。
オーダー時に希望のセッティング,スペック等の指示により製品化し,国産車から輸入車
まで幅広く対応。
 高精度なBILSTEINパーツを使い,多様化するユーザーの希望に沿うように,乗り心地
重視のストリートから,スポーツ性を求めた峠・ミニサーキットと言ったものまで個々に生産
する,かなり欲張りなビルシュタインダンパー。

 φ50という大容量単筒式ダンパー。
 Cリングタイプの4輪車高調整式。


my impression 2007年5月 走行距離 167,000

 街乗りでは路面の凸凹を拾ってしまう我がカプチーノ。
 高速道路では,継ぎ目を越すたびに不快な突き上げ感が…(涙)

 ということで,更なる街乗り快適号をめざし,またまたダンパーを交換することにしました。
 いろいろと悩みましたが,今回はちょっと奮発してビルシュタインベースのエナペタル・プレ
ミアムオーダーラインのダンパーを注文してみました。

 オーダーメイドなので,使用用途や組み合わせるコイル,Cリングの溝指定等,いろんな
注文に合わせてダンパーを作ってくれます。

 オーダーシートにはいろんな項目がありました。
 ベース    :ストリート or モータースポーツ
 セッティング:乗り心地重視 or 峠(ミニサーキット) or サーキット or その他
 使用コイル:
 Cリング溝指定:
 などなど

 目指すは「街乗り快適号」なので,
 「使用コイルはノーマルコイル,乗り心地重視,Cリング溝等その他おまかせ」

 にて注文しました。 注文後2週間でダンパーが届きました。

 ダンパーを見ての第一印象は,「太っ!」
 ノーマルダンパーの径はφ40。社外品のダンパーはだいたいφ45程度なので,
φ50もあると,かなり太く感じます。この極太単筒式が余裕を生むのでしょうね。

 ダンパーを手で押し入れてみた感じは,乗り心地重視の割にはかなり堅めです。
 驚いたのがリアの伸び側。かなりのスピードで戻ってきます。
 カプチーノの乗り心地はリアが決めてなので,この伸びで路面をとらえるんでしょうね。

 ノーマルダンパーと比較してみましたが,ダンパーの長さはほとんど同じですね。
 車高調ですが,見た感じでは車高が下がりそうにありません。
 減衰力が高い分,かなり上がるのでは??

ビルシュタインダンパー
 ノーマルダンパーとの比較。大容量φ50はかなり太い
 シートは,フロントがアルミでリアはスチール

 Cリングの溝は,10mm刻みでフロント5本,リア2本入っています。
 これはオーダー可能ですが,エナペタルの標準指定です。
 しかし,リア2本とはちょっと寂しいですね。

Cリングのグルーブ
 左がフロントで右がリア。10mm刻みでフロント5本,リア2本の溝

 下がりそうにない車高を気にしながら,とりあえず前後ともCリングの位置を一番下げて
ノーマルコイルで組んでみました。

 するとやはり,フロントの車高がノーマルよりアップしました!やはりかなり減衰力が高いんでしょうね。
 リアはちょっとダウンしています。(ノーマル比 5mm?ダウン)


 かなりのウイリー状態。 フロントはスズキの迷車 X-90 並(笑)



 フロントはゲンコツが入っちゃいます(汗)


 リア こちらは普通に落ちてます


 Cリングを一番下げた状態でも,かなりのウイリー状態になってしまいました。
 フロントリップを擦る心配は皆無になりましたが,やはり不格好ですね。

 この車高だと見た目でわかりますが,キャンバーがフロントはポジティブ,リアはネガ
ティブです。 リアのキャンバーは調整可能ですが,フロントは不可なんですよね。
 (以前の計測から,恐らくフロントはポジ1.5度,リアはネガ1.5度程度だと思います)

 オフセット+35のホイールを履いていますが,車高を落とすとキャンバーが入るのでなん
とかフェンダー内に収まってくれます。 ノーマル車高ではフロントのタイヤがフェンダー
から微妙にはみ出すか出さないかといったところになってしまいます。

 フロントフェンダーには念のためフェンダーラバーを付けているのですが,糸を垂らして
ツライチ度を調べてみると,フェンダーラバーでぎりぎりツライチ状態です。

 1.5度ポジとなるとすでに規定を外れているので,フロントは車高を落としてキャンバー
を入れたいところですね。 後日,なんとか対策を考えたいと思います。

 走ってみての感想ですが,街乗り重視のセッティングにしてはやはり堅めのセッティング
だと感じました。

 街乗りでは路面の凸凹を拾ってしまいます。また,リアのスプリングが走行中に遊びがち
になっているみたいで,スプリングシートからガチャガチャと異音を放っています。
 街乗り快適号としてはこれはかなり不満ですね。
 (後日,リアのCリングを1段(10mm)上げてスプリングにプリロードを掛けてあげると,異音
  は完全になくなりました)

 でも,ちょっとペースを上げて峠道なんかを走ってみると,水を得た魚のようにダンパーが
威力を発揮します。どんな状況でもタイヤが路面をしっかりと捉える感じです。
 高速道路の継ぎ目でも不快な突き上げはありません。

 この感触だとまだバネレートは上げられそうですね。その方が乗り心地は良くなるかも
しれません。


ビルシュタインダンパー
 フロント


ビルシュタインダンパー
 リア     



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