DC12Vをインバーター・イグナイターで約2万ボルトに昇圧し,バルブ内の放電により
発光させるフィラメントを持たないライティングシステム。消費電力はハロゲンバルブの
約1/2で明るさは約2倍。バーナーの寿命はバルブの約5倍。照射範囲も断然広く,夜間
のドライバー視界を安全に確保する。
ハロゲンバルブ | HID バーナー | |
ワット数(W) | 55 | 35 |
Lumens(LM) | 1,330 | 3,500 |
寿命 | 350時間 | 2000時間 |
ケルビン数(K) | 2,400 | 8,000 |
2004年2月 走行距離 130,000
カプチのプロジェクターランプは,夜の高速などではかなり暗く感じます。
そこで,かねてからの夢であったロービームHID化を実現しました!
平成16年2月現在,HIDもだいぶ普及してきました。しかし,H3のカプチーノ用のHIDはポン付け
できるようなものはまだ少ないですね。カプチはバルブ後部のクリアランスがほとんどないので,
HIDを取り付けると,バーナー後方が干渉してしまうから簡単にはいかないのでしょう。
そこで,カプチの取付可能なHIDを探すことにしましたが,一番の優先順位は「明るい」HIDであること。
純正や社外品のHIDの中には,暗く感じるHIDもあります。(といっても,ハロゲンよりはだんぜん明るい
のですが) 高い買い物をするのですから,今の時点で完全に満足のできるHIDを装着すること。
次に,高価なものにならないこと。最後には,カプチに取り付けるのに最小の加工ですむということ。
この条件でいろいろと探してみました。
BELLOF のHIDは,ルマンでも使用されているのでしっかりしたモノなのですが,なにせ高価。
「安くて品がしっかりしているもの」ということで,"SUPER VISION"というブランドが出てきました。
日本ではあまり聞かないメーカーですが,アメリカではそこそこの評価を付けている商品で,純正HID
交換タイプのバーナーは,特に明るく感じるとのことで機能的には良さそうな商品です。
というわけで,カプチに取り付けるHIDはこのブランドにすることにしまいた。
ブランドが決まったところで,次の選択がケルビン数。色温度と呼ばれていますが,最近のはやりは
やはりケルビン数を上げて青くすること。 しかし,白よりも青くなってくると,体感てきには暗く感じ,また
雨の日にはヘッドライトが点いているのかさえわからないくらいに感じてしまいます。ですので,私としては,
4300ケルビンぐらいが一番いいかなと考えていました。
SUPER VISION のHID Conversion Kit は,5000,6000,7000,8000ケルビンの4種類から選べますが,
ここの8000ケルビンは青くないんですよね。ショップに聞くところ,8000ケルビンが一番明るく感じるとの
こと。 普通だったらケルビン数を上げると暗く感じるのにホントかいな?と疑っていました。
ショップに,8000ケルビン装着車があるということで,実際に見せてもらいましたが,ケルビン数ほど
青くないんですよね。確かに明るい! 他のケルビンの色をみていないので比較はできなかったのですが,
8000ケルビンでも白く明るかったので8000ケルビンにすることにしました。
(6000K:64,000円,7000K:68,000円,8000K:80,000円と価格差がかなりあったので相当悩みました)
ちなみに,5000k:ブルー,6000K:クリスタルホワイト,7000K:ピュアホワイト,8000K:ダイヤモンドホワイト
と色の名称が付けられていました。
EXTRA WHITE 5000K (BLUE WHITE) 6000K (CRYSTAL WHITE) 7000K
(PURE WHITE)
8000K (DIAMOND WHITE)
パッケージの外側
箱の中身(バラスト,イグナイターともに軽量小型化しています)
さて,バーナーですが,H3c用のバーナーです。箱にはDH3と書かれています。
海外では,DH3という規格になるのでしょうか? カプチーノは H3 ですが,H3cとは取付部は
同じなので,これでOK.。
問題のバーナーの長さですが,下を見て分かるように,取付部前方は4センチ,後方は2.5センチ
でした。後方の2.4センチは,無理をすれば加工なしで取り付けることができますが,今回はキャップに
穴を開け,水が入らないように加工しました。
前方4センチ,後方2.4センチのH3バーナー
バーナー後方のキャップはこのように穴開け加工を
(ヘッドライトユニットの裏側です)
私のカプチーノは,バンパーもボンネットもダクトが多いので,バラストとイグナイターは
できるだけ雨に濡れないところということで,どちらもエンジンルームないに装着することに
しました。どちらも以前のHIDと比べると,小型軽量化されていますね。
カプチーノはマイナススイッチングなので,安定した電圧供給をするために,リレーを取り付けました。
取付後,光軸がかなり下を向いていたので,しっかりと光軸調節を行い作業完了!
取付にはかなり時間を要し,4時間ほどかかってしまいました。
ロービームを点灯した瞬間,世界一面が真っ青になり圧巻です!
その後,だんだん白くなってゆき,30秒ほどで安定状態になります。
この明るさはハロゲンバルブの比ではありませんね。
しっかりと光軸を調整すれば,HIDは照射範囲が広いのでハイビームが必要ないほど先を照らします。
これは楽。ただし,光向が上を向かないように注意しないと,対向車にはかなり迷惑をかけるでしょう。
左がハロゲンで右がHIDの照射範囲比較
HIDはハロゲンの2倍ほど先を照らすことが可能
プロジェクターランプの特徴ですが,光の漏れがないので,真っ暗な場所を走ると点灯範囲は真っ白ですが,
点灯範囲の外は真っ黒とちょっと差が激しすぎます。これもHIDの威力なのでしょうね。
カプチーノは構造上,ハイビームにする時に一瞬 HID が消えてしまいます。なんとか対策を講じたいところ
です。
圧巻の Diamond White HID(ポジションランプ PIAA プラチナスパーク 4100K)
装着してから4年が経ちましたが,蒼み(紫)が減って白っぽくなってきました。
ポジションランプ GIGALUX スーパーLEDウェッジ2
ハイビーム PIAA プラチナスパーク 4100K
以下,照射テストを行いました。
やはり,ハロゲンとHIDの差は歴然です。
ハイビームは,色温度よりも明るさを優先して,PIAAの4100Kのハロゲンバルブですが,
やはりかなり暗く感じます。 色もカタログより(この画像より)ぼ黄色っぽく見えます。
ハイビームのみ(PIAA プラチナスパークバルブ 4100K ハロゲン)
(ハイビームのみの照射はノーマルでは不可)
ロービームのみ(8000K HID)
マウスを置くと,ハイビーム併用時の画像になります。
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