スピードモニターNo.4010の機能を継承しながら,カーボンルックを身にまとい,
さらに距離補正機能を加え,アップグレードした最終モデルとして開発。
・タイヤ外径(距離)補正機能
・スピードメーター
(ワーニング機能付き)
・スピードリミッター解除
・レブ(ワーニング機能付)
・トリップ(ツイントリップ)
・オイルワーニング
2009年3月 走行距離 9,000
ファイナルギアを変更するとスピードメーターに誤差が生じますが,その対策としてタイヤ補正機能
付きスピードモニターを準備しました。
このウルトラスピードモニタープラスNo.4015は,タイヤ外径(距離)補正機能によって,タイヤ径の
変更に伴う速度,距離表示の誤差を0.1%単位で±50%の範囲で補正して表示することが出来きる
というものです。
ファイナルギア交換もタイヤ外径変化と原理は同じですから,計算すれば表示誤差を補正すること
ができるという訳です。
実は,ウルトラスピードモニターNo.4010(タイヤ補正機能なし)は納車時にDA64Vに装着済み。
(BCMのお陰で,回転数のセンサーには割り込めません)
という訳で,今回のスピードモニター装着はカプラーから上だけの交換でよさそうなので配線の必要
がなく楽チンでした。
スピードモニターNo.4015 箱はNo.4010用の箱にシールを貼ったダケ
装着位置を若干変更しました。以前は正面に置いていたのですが,取り付け位置が下がっていた
のでステアリングに隠れてよく見えないんですよね。ですので,左側に移動させました。
さて,スピード誤差を計算できるというウルトラのスピードモニタープラスNo.4015。
0.1%単位で設定できるのですが,いろいろと試したところ,補正表示はかなり正確であることがわか
りました。(まぁ当然か… 0.1%単位なんて細かい設定は私には必要ありませんが…)
ただし,注意しないといけないのは,%基準となるのがスピードセンサーで検知している速度であっ
て,メーターで表示されている速度でなないということです。
ファイナル交換で約5%アップしているので,初設定時,試しに+5%としてみたのですが,メーター
表示とウルトラの表示がほぼ同じ数字を表示しました。純正メーターの誤差は約+5%で表示してい
るようです。(時速60キロまでは+3キロ,70で+4キロ,100で+5キロ)
スピードセンサーが感知している速度は,直径約536mm程度のタイヤを履いた時の速度と一致しま
した。直径536mmとは,純正の6プライよりもちょっと小さいサイズです。
センサー速度が示すスピードを基準とすると,履かせるタイヤでスピードは以下に変わってきます。
タイヤ外径536mm(%基準)=スピードセンサー感知速度
145/12-6PR=539.8mm(+0.7%)←DA64V純正(バン用6プライ)
165/50/15=546.0mm(+1.8%)←現在のタイヤ1(PLAYZ)
165/55/15=562.5mm(+4.9%)←現在のタイヤ2(Earth1)
175/55/15=573.5mm(+6.9%)←リアなら十分履けそうなサイズ
165/60/15=579.0mm(+8.0%)←kei
works純正。リアなら履けそう…
185/55/15=584.5mm(+9.0%)←さすがに無理かな?
165/55/15を履いたときは約+5%。純正メーター誤差も+5%ということは,55偏平を履かせると,
純正メーターが実速度を表示することになります。(ノーマルファイナル時)
ウルトラスピードメーターの使い方ですが,ファイナル交換でギア比が5%アップしているので,55偏平
を履くとして,実速度を表示させたいなら5+5=+10%,純正と同じようにメーター誤差を5%とるなら
+15%と設定すればよさそうです。
ノーマルファイナル(4.300)時の実速度は計算上以下になります。
(タイヤ外径は上に標記したサイズで計算)
6PR 165/50 165/55 175/55 165/60
3000回転 71 72 74 75 76
4000回転 95 96 99 101 101
5000回転 118 120 123 126 127
6000回転 142 144 148 151 152
(5速ギアでの時速
km/h)
JA11ATファイナル(4.090)時の実速度は計算上以下になります。
(約5%アップ)
6PR 165/50 165/55 175/55 160/60
3000回転 75 75 78 79 80
4000回転 99 101 104 106 107
5000回転 124 126 130 132 133
6000回転 149 151 155 159 160
(5速ギアでの時速
km/h)
では本題のメーター表示速度です。
インフォメーター 純正メーター 実速度 ウルトラ+15%
3000回転 70 74 78 80
4000回転 94 99 104 107
5000回転 117 123 130 134
6000回転 141 148 155 161
(5速ギアでの時速
km/h)
(実速度は165/55/15を履いたとき)
(高速域は実際に確認スピードではありません)
補足
細かい数字をみていくと,
ウルトラ+15%での速度表示を調べてみましたが,各回転数で,インフォメーター表示速度の
+15%より1キロ低い表示をしているようです。
インフォメーター表示速度が,タイヤ外径536mmを基準にしているとすると,ウルトラの%基準は
それよりもちょっと小さいタイヤ外径約531.7mmを基準としていることになります。
以下,この取扱説明書に関する独り言苦言
このモニターを使っているユーザーのコメントでは,「補正のための設定が面倒」というのが多く
見たのですが,マニュアルをみて納得。
計算例として,1キロの距離を走ったときの「実距離」と「メーター表示距離」を参考に計算すること
になっています。
え?? 1キロの実距離ってどうやって測るの??
メーター誤差は,タイヤ外径円周の長さの違いが分かれば計算できるので,タイヤの直径を測れば
いいだけじゃないのか??(円周の長さ=直径×π)
これなら,ノーマルタイヤ(交換前のタイヤ)の直径と交換後のタイヤの直径を測るだけで計算できる
ので,設定が面倒ってことにはならないと思うのですが…
タイヤ補正機能を謳う製品で,設定が面倒と評価するユーザーが多いってことは,これは使い物にな
らんってことだと思うんですけど…
メーカーさん,マニュアルの改善をお願いします。
計算例2としてでも,タイヤ直径計測による計算例を入れてはどうでしょうか??
スピードモニターNo.4010
スピードモニターNo.4015 正面から左側に位置を変更しました。
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