横浜・中川駅前歯科クリニック
がん治療後の歯科治療 Q&A


Q.がん治療後に歯科治療はできますか?

A.ご病気の状態にもよりますが、多くの歯科治療はできます。


Q.どこの歯科医院でも治療できますか?

A.国立がん研究センターと連携している歯科医院などでおこなっています。


Q.放射線治療でドライマウス(口腔乾燥症)になりました。治りますか?

A.顔から首にかけての部位に放射線治療をおこなうと、唾液が出なくなることがあります。唾液腺の機能は治療後1〜2年で多少回復しますが、十分でないことがほとんどです。


Q.ドライマウスになると、どのような問題がおきますか?

A.ドライマウスになると口の中が汚れ、虫歯が多発したり、口内炎ができやすくなります。また、夜中に口の中が渇いて何度も目を覚ます、食事がしづらい、食べ物の味がしない、口の中がヒリヒリする等の症状がみられます。

放射線治療に伴うドライマウスにより発症した虫歯放射線治療に伴うドライマウスにより発症した虫歯


Q.ドライマウスの治療では、どのようなことをしますか?

A.歯のクリーニング、薬の服用のほか、水分摂取を多くしたり、保湿成分の入ったうがい薬を使用します。


Q.甘味を感じなくなっているのですが、治療の影響ですか?

A.抗がん剤や放射線により、味を感じ取る細胞、唾液腺の細胞が障害を受けると、味覚障害がおきます。塩味や甘味が感じなくなったり、金属の味がすることがあります。


Q.味覚障害は治りますか?

A.抗がん剤や放射線による味覚障害は一時的なもので治ります。味覚を感じにくくなっているときは、食事内容や調理方法を工夫するなどして対処します。


Q.がん治療後に抜歯はできますか?

A.抜歯しても問題ないことが多いのですが、肺がん、腎臓がん、乳がんなどではビスホスホネート系薬剤が使用され、この薬を服用しているときは抜歯できません。


Q.頭頸部に放射線治療を受けました。インプラント治療はできますか?

A.放射線治療後のインプラント治療は、一般に推奨されていません。避けたほうがよいでしょう。


Q.抗がん剤服用中は歯がしみました。知覚過敏の治療をおこなったほうがよいでしょうか?

A.抗がん剤治療中は、すべての歯がしみるように感じることがあります。抗がん剤による神経障害の一つです。殆どの場合、治療の必要はありません。


Q.がん治療後でも、歯のクリーニング(口腔ケア)は必要ですか?

A.歯のクリーニングは口の中の細菌数を減らし、合併症の発症率を下げたり、合併症の症状を緩和します。がん治療後も必要です。


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