横浜・中川駅前歯科クリニック
代表的な歯周病菌


慢性的な歯周病では、ポルフィノモナス・ジンジバリス、トレポネーマ・デンティコーラ、タンネレラ・フォーサイセンシスの3つの歯周病菌が多くみられます。これらの菌は「レッド・コンプレックス(red complex)」と呼ばれ最も悪さをします。

進行性の歯周病ではアクチノバチラス・アクチノミセテムコミタンスが、妊娠時の歯周病ではプレボテラ・インターメディアが増加する傾向にあります。

歯周ポケット内の歯周病菌。やや大きく見える菌の多くはポルフィノモナス・ジンジバリス。細い菌の多くはタンネレラ・フォーサイセンシス。


ポルフィノモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)
強い悪臭を放つ歯周病菌。名前は「歯肉(gingiva)」に由来します。歯肉を構成するコラーゲン組織を分解したり、白血球がもつ細菌を食べる作用や殺菌作用を弱める酵素をもちます。また、歯を支える骨を溶かす毒素をもちます。


プレボテラ・インターメディア(Prevotella intermedia)
女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンによって発育する歯周病菌。女性ホルモンの分泌が活発な思春期や妊娠時には爆発的に増殖することがあります。歯を支える骨を溶かす毒素をもちます。


アクチノバチラス・アクチノミセテムコミタンス(Actinobacillus actinomycetemcomitans)
進行性の歯周病によくみられる歯周病菌。最近になって、アグレガチバクター・アクチノミセテムコミタンス(Aggregatibacter actinomycetemcomitans)に名称が変わりました。歯を支える骨を溶かす毒素をもちます。


トレポネーマ・デンティコーラ(Treponema denticola)
歯と歯肉の間の溝(歯周ポケット)が深くなると爆発的に増殖し、歯が全くなくなるまで住み着く歯周病菌。歯周病が進行すると歯肉の中に入り込み、歯周病の症状を急激に悪化させます。


タンネレラ・フォーサイセンシス(Tannerella forsythensis)
名前はアメリカ・フォーサイス歯学研究所(Forsyth Dental Center)のターナー(Tanner)という研究者が報告したことに由来します。歯と歯肉の間の溝(歯周ポケット)に生息します。


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