新型コロナウイルス感染症 母乳育児(WHOからの提言)
新型コロナウイルス感染症の予防には、お口の健康と並んで栄養も大切となります。

以下は、WHO(世界保健機関)が世界に向けて発信した「新型コロナウイルス感染症拡大時の母乳育児アドバイス」との提言を、和訳(一部省略、改編)させていただいたものです。感染予防のご参考になれば幸いです。

新型コロナウイルス感染症について


新型コロナウイルス感染症拡大時の母乳育児アドバイス

母乳育児アドバイス


母乳育児は新生児を病気から守るだけでなく、乳児期、幼児期を通してお子さんを守ります。母乳育児は、母親から直接抗体を移すことで免疫力を強化し、感染症予防に大きな効果があります。

新型コロナウイルス感染症の疑い、あるいは陽性が確認された人と同様に、母親は予防策をおこなう必要があります。


1)授乳中のお母様へ

食事中も含めて咳エチケットを習慣づけます。咳などの呼吸器症状があるときは、お子さんの近くでは医療用マスクを使用しましょう。

お子さんとのスキンシップ前後には、石鹸もしくは消毒剤で手をよく洗ってください。

手に触れたところは定期的に清掃、消毒してください。

新型コロナウイルス感染症の症状が深刻なとき、お子さんの世話や直接母乳育児ができないときは、母乳を搾乳して安全に母乳をお子さんに提供してください。

母乳育児が難しい、または母乳を出すのが難しいときは、他の方法を検討しましょう。

授乳中のお母様へ


2)保健所とその職員の方へ

出産や新生児向けのサービスを提供しているときは、母乳代用品、哺乳瓶、乳首、おしゃぶりを勧めないでください。

母親とお子さんが新型コロナウイルス感染症の疑い、陽性反応の有無に関わらず、母親とお子さんが一緒に居続け、スキンシップを昼夜を通してできるようにします。

保健所とその職員の方へ


3)カウンセリングと心理社会的サポート

母親もしくはお子さんが新型コロナウイルス感染症の疑い、あるいは陽性が確認されたときは、母乳育児のカウンセリング、心理的支援、実践的な授乳支援を受けてください。専門の医療スタッフによる支援のほか、地域の方々や友人、母乳育児カウンセラーから支援を受けることができます。

カウンセリングと心理社会的サポート


4)標準的な乳児の食事ガイドライン

出産後1時間以内に母乳育児を開始します。

生後6ヶ月間は母乳育児のみを続け、生後6ヶ月からは適切で安全な補助食品を導入します。

2歳以上でも母乳育児を継続します。



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