新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、学校が休校になったり、外出を控えるなど、自宅で過ごす時間が長くなっています。
自宅で過ごす時間が長くなることは、お口の健康に悪影響を及ぼすことがあります。下記はお口の健康を維持するための方法です。ご参考になれば幸いです。
1)生活リズムを正しく、食生活に気を付けましょう
長期間の休校があると、生活リズムは不規則になり、食生活も乱れがちとなります。日中や深夜にだらだらお菓子を食べる方も多くなります。
不規則な生活リズムを送ることは、唾液を減少させ、免疫力が低下して、感染症を発症しやすくなります。また、虫歯にもなりやすくなります。規則正しい生活を送り、食事は決められた時間に摂るようにしましょう。
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2)おしゃべりも大切です
家にいる時間が長くなると、スマートフォン、SNS、ゲームをする機会が多くなり、会話をする機会が少なくなります。
会話は口周囲の筋肉の発達や唾液の分泌を促すなど、健康にも役立ちます。外出ができず会話をする機会が少ない場合は、家族との会話を増やしたり、電話で友人との会話を楽しみましょう。
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3)お口を清潔に保ちましょう
毎日の歯みがきをしっかりしたり、歯科医院で歯のクリーニング(口腔ケア)を受けるなどして、口内を清潔に保ちます。歯のクリーニングはインフルエンザの感染・発症を90%減少させることが報告されており、お口を清潔に保つことはウイルス感染症予防に有効です。
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4)唾液の力で免疫力アップ
唾液にはウイルスや細菌から身を守る免疫物質が入っています。新型コロナウイルスに対してはまだ十分なデータがないものの、インフルエンザウイルスやコロナウイルスの一種であるSARS(重症急性呼吸器症候群)ウイルスの感染予防には有効とされています。
口内が乾燥してドライマウスの状態になると、ウイルスや細菌は粘膜にくっつきやすくなります。ガムをかむ、よくかんで食べるなどして、唾液を出すようにしていきましょう。
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