下記は酸蝕症(酸蝕歯)のなりやすさを世代別、要因別に調べたものです。
オッズ比(酸蝕症の人が、酸蝕症でない人に比べてどのくらい多く下記要因をもっているかを示す指標)が5倍以上のものは「◎」、5倍以下のものに「〇」がついています。「◎」、「〇」がついたものは、酸蝕症になるリスクが高いので注意が必要となります。
30〜40歳代は、胸やけ、嘔吐などで酸蝕症になるリスクが高く、胃食道逆流症(逆流性食道炎)による胸やけ、摂食障害(拒食症、過食症)による嘔吐への対策が必要となります。
炭酸飲料やスポーツドリンクは、幅広い世代で酸蝕症になるリスクが高い傾向がみられます。炭酸飲料、スポーツドリンクは、飲み方も影響を及ぼし、仕事をしながら、運転をしながらのダラダラ飲み、ちびちび飲みは酸蝕症の原因となります。
果物は50歳以上で酸蝕症をひきおこすリスクが高くなります。オレンジ、グレープフルーツ、レモン等のかんきつ類は酸性度が高く、前歯でかじる食べ方は酸蝕症をひきおこすリスクを高めます。
年代/酸蝕症の要因 | 10−20 | 30 | 40 | 50 | 60 | 70−80 |
胸やけ | ◎ | |||||
嘔吐 | ◎ | |||||
炭酸飲料 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ||
スポーツドリンク | ○ | ◎ | ◎ | 〇 | ||
栄養ドリンク | 〇 | ◎ | ||||
オレンジジュース | ◎ | ◎ | ||||
白ワイン | 〇 | |||||
オレンジ | ◎ | |||||
グレープフルーツ | ◎ | ◎ | ||||
りんご | 〇 | |||||
酢の物 | ◎ | |||||
酸性院食物の摂取頻度 | ◎ | |||||
寝酒 | ◎ |