1.黄砂

1)黄砂とは
黄砂(こうさ)は中国やモンゴルの砂漠の砂が、2月中旬から6月までの時期に偏西風に乗って日本にまで飛んできたものです。

砂のなかには化学物質や金属も含まれ、呼吸器の病気やアレルギーを引きおこすほか、建物や車に黄色い砂がつもったり、航空機の欠航、工場製品の不良、農業被害をもたらすことがあります。


黄砂の健康への影響
喘息/気管支炎/肺炎/目、鼻、皮膚のアレルギー症状/脳梗塞/心筋梗塞 ほか

黄砂

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2)黄砂と歯科
黄砂と歯科の関係については、一見結びつきが薄そうに思えますが、実は口腔乾燥や炎症の増悪といった観点からいくつか重要な接点があります。


口呼吸による口腔乾燥(ドライマウス)
黄砂にはPM2.5(微小粒子状物質)や細菌、カビ、化学物質などが付着しています。これらを吸い込むことで鼻粘膜が刺激され、アレルギー性鼻炎や鼻づまりをおこしやすくなります。

鼻づまりによる口呼吸は口内を乾燥させ、唾液の作用が低下するため、虫歯や歯周病のリスクが増加します。

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歯周病への悪影響
近年の研究では、空気中の汚染物質が歯肉に刺激を与えたり、全身的な炎症反応を介して歯周病を悪化させたりする可能性が指摘されています。

黄砂に含まれる物質が体内に入ることで免疫が活性化し、微弱な炎症状態が続くことがあります。これが歯肉の炎症を助長する一因となることがあります。

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3)黄砂の金属成分

黄砂には農薬に使用される化学物質のほか、アルミニウム、カルシウム、鉄、マグネシウム、ストロンチウム、マンガンなどの金属が含まれています。

アルミニウムが最も多い傾向があり、日本の土(砂)とは異なりカルシウムの割合が低い傾向にあります。

街

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4)黄砂と金属アレルギー

黄砂飛来時に屋外にいる時間が長いほど症状がでやすいため、黄砂が多い日はマラソンのような屋外での長時間の運動を控えたり、マスクを着用する等の予防策が有効とされています。

金属アレルギーのある人だけでなく、環境省の報告書によると黄砂の飛来があった日に皮膚症状を示す人は、金属アレルギ ーの傾向があるとされていますので注意が必要となります。



2.PM2.5(微小粒子状物質)

1)PM2.5とは
PM2.5(微小粒子状物質)とは、大気中の小さな粒子のうち、大きさが2.5μm(1μm:1mmの千分の1)以下の非常に小さな粒子のことです。成分は炭素成分、硝酸塩、硫酸塩が多く、微量ながら金属も含まれます。

金属成分としては、亜鉛、鉄、アルミニウムのほか、コバルト、クロム、ニッケル、銅などの金属が含まれます。

健康への影響としては、喘息、気管支炎、アレルギー、心筋梗塞、肺がんのリスク上昇があるとされています。予防策は黄砂と同様で、マスクの着用などが有効とされています。

マスク



2)PM2.5の発生源
PM2.5は焼却炉など煙を発生する施設、 鉱物堆積場など細かいちりを発生する施設、自動車、船舶、 航空機などのほか、屋内では喫煙、調理、ストーブなどから発生します。

土、海、火山など自然由来のものや日本では中国の大気汚染による影響もあり ます。3月から6月にかけての時期に濃度が高くなる傾向があります。

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