スポーツマウスガードと脳震盪
●脳震盪(のうしんとう)とは
脳震盪とは、頭部の外傷によって脳が急激に揺れ、その衝撃でおきる脳の損傷をいいます。主な症状は、頭痛、めまい、ふらつき、力が出ない、集中できないなどで、意識を失うこともあります。
外傷の程度が軽いと脳震盪で済みますが、外傷が強くなると脳の打撲(脳挫傷)や出血をきたし、死に至ることもあります。また、繰り返す脳震盪は脳に重い障害を与えることになるので注意が必要となります。
脳震盪でおきる症状
うつろな眼差し/ボーとした症状/質問に答えるのが遅い/ふらふら歩く/不明瞭な言葉/時間、日付、場所がわからない/めまい/記憶の消失/意識の消失/頭痛/吐き気

●脳震盪がおきやすいスポーツ
ラグビーやアメリカンフットボール、ボクシング、柔道など、激しい衝突や接触を伴うスポーツだけでなく、サッカーのように接触後に転倒したり、バレーボールのように飛び込むプレーが多いスポーツは脳震盪がおきやすいといえます。

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●中学生、高校生の脳震盪の状況
独立行政法人日本スポーツ振興センターは、2012年から11年間の中学、高校の部活中におきた脳震盪11660件を調査、2026年3月に発表しました(下記)。
1)発生傾向
男子の発生率は女子の3倍高く、学年別では男女ともに2年生が最多。
2)競技特性
ラグビーや柔道などの「コンタクト(接触)スポーツ」は、非接触スポーツに比べて発生率が6倍と高くなっています。
3)場面の違い
接触の多い競技は試合中が多い一方、接触の少ない競技は練習中の受傷が目立ちます。
4)競技別リスク
発生率はラグビーが最も高く、次いで柔道、空手、サッカー、レスリング、ホッケー、ハンドボール、スキー、野球、体操と続きます。
脳震盪の発生割合が高い上位5競技(部員1000人あたり)
ラグビー(2167件:8.10)/柔道(843件:1.95)/空手(143件:1.49)/サッカー
●脳震盪がおきたときは
1980年代は、試合中に意識を失った選手がいると、「やかん」を持っていき、選手に水をかけて選手を正気に戻して試合に復帰させる行為がごく普通におこなわれていました。
現在はそのようなことはおこなわず、脳震盪をおこした選手は安静にして、当日は試合(練習等も含む)に復帰させないことが原則となります。そして、必要に応じて病院に受診させます。
脳震盪の症状が残っている状態で再度衝撃を受けると、「セカンドインパクト症候群(SIS)」を発症して死亡するリスクが高まります。生存しても脳に重い障害が残ることがあります。
脳震盪受傷時あるいは疑い時の当日の対応
受傷した時点でプレーを中断/当日は試合(練習等も含む)に復帰させない/受傷した選手を一人にせず、必ず誰かが付き添う/24時間程度は急変時の連絡が取れる体制をとる/運転禁止/ビデオゲーム、インターネット、モバイル機器の使用禁止/病院に受診して医師の判断を仰ぐ
病院を受診したほうがよい状況
1分以上の意識消失があった/激しい頭痛や吐き気がある/だんだんと意識状態が悪くなってくる、眠りがちになる/けいれん発作がある/手足に力が入らない/感情が不安定(イライラしたり、急に泣き出したり)/行動がおかしい、つじつまの合わないことを言い出す/舌がもつれる、ふらついて立っていられない/物が二重に見える、はっきり見えないなどの視覚異常/これまでに何度か脳震盪を繰り返している/高校生以下

●脳震盪の予防
脳震盪は初心者に多く、集中力が落ちる夏場に多い傾向があります。しっかり睡眠、休養をとって競技にのぞみ、柔道ではしっかりとした受け身の習得、アメリカンフットボールであれば防具をきちんと身に着けるなどの対策をおこないます。
スポーツマウスガードは衝撃を吸収してクッションの役割を果たしているだけでなく、咬みしめやすくなることで脳の外傷を予防できます。脳震盪の予防のためにスポーツマウスガードの装着は必須となります。
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