健康保険適応のハイブリッドセラミックス
2023年12月から健康保険適応の範囲が広がりました。2024年6月に適応範囲がさらに広がりました。


健康保険適応のハイブリッドセラミックス

2014年4月にハイブリッドセラミックス(ハイブリッドレジン)の治療が健康保険適応になりました。

健康保険のセラミックスはセラミックスにプラスチックを少し配合した「ハイブリッドセラミックス(正式にはハイブリッドレジン)」というもので、CAD/CAM冠(キャドカムかん)、CAD/CAMインレーといいます。

歯科医院で治療をおこなうには、厚生労働省の定める基準を満たし認可を受ける必要があります。当クリニックではいち早く2014年4月に認可を受けて治療をおこなっています。お気軽にご相談ください。


健康保険適応のハイブリッドセラミックス治療の特徴

従来の健康保険適応の白い材料(プラスチック)よりも見た目や強度に優れています。

健康保険適応外のセラミックスに比べると費用は大幅に安いものの、見た目や強度はやや劣ったものとなりますが、銀歯が嫌な方、安価に歯を白くしたい方におすすめです。

適応となる歯や種類、製品は限定されます。

厚生労働省の定める基準を満たし認可された一部の歯科医院で治療をおこなっています(当院含む)。


健康保険のハイブリッドセラミックスは正式にはハイブリッドレジンといい、健康保険外のセラミックとは異なる成分です。メーカーにより異なりますが、セラミック成分が6~9割弱、残りはレジン(プラスチック)等で構成されます。美容目的の銀歯からの交換はできません。

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健康保険が適応となる部位と種類

健康保険適応となる部位は少しづつ広がってきています。ただし、かみ合わせが悪かったり、失った歯があると健康保険が適応にならない部位があったり、金属アレルギーと診断されないと健康保険が適応にならない部位があるなど制限があります。

これまではクラウン(かぶせ物)のみが健康保険適応でしたが、2022年からインレー(部分的なつめ物)が、2023年から大臼歯のクラウンが健康保険が適応になりました。ブリッジ(数本の歯を連結したつめ物)は引き続き健康保険適応外となります。

電話、メールにて「私は適応になりますか」とのお問い合わせをいただきますが、適応条件は複雑なため、適応になるかなどの詳細はご来院の際にお問い合わせください。


健康保険が適応となる部位と種類
開始年月 適応部位 種類
2014年4月 小臼歯(前から4、5番目の歯) クラウン
(かぶせ物) 
2016年4月 大臼歯(前から6~8番目の歯)
※金属アレルギーの患者さんに限定
2017年12月 下あごの第1大臼歯(前から6番目の歯)
※かみ合わせなど適応条件あり
2020年4月 上あごの第1大臼歯(前から6番目の歯)
※かみ合わせなど適応条件あり
2020年9月 前歯(前から1~3番目の歯)
2022年4月 小臼歯(前から4、5番目の歯)
※形態に適応条件あり
インレー
(部分的なつめ物) 
 第1大臼歯(前から6番目の歯)
※形態、かみ合わせなど適応条件あり
大臼歯(前から6~8番目の歯)
※金属アレルギーの患者さんに限定
2023年12月 大臼歯(前から6~8番目の歯)
※PEEK冠(ポリエーテルエーテルケトン)
クラウン
(かぶせ物)
2024年6月 一部適応範囲が拡大 

診察 ご不明な点がありましたら、ご来院の際にお気軽にご相談ください

関連するページ  乳歯と永久歯  歯科金属アレルギー  なぜクラウンやブリッジにするの?



構造

全てハイブリッドセラミックス(ハイブリッドレジン)でできたものに限ります。かぶせ物内面を金属で補強したタイプは健康保険適応外となります。

  表面 内面
表側 裏側
健康保険適応 ハイブリッドセラミックス(表側) ハイブリッドセラミックス(裏側) ハイブリッドセラミックス(内面)
ハイブリッドセラミックス(ハイブリッドレジン)
健康保険適応外 ハイブリッドセラミック(表側) ハイブリッドセラミック(裏側) ハイブリッドセラミック(内面)
ハイブリッドセラミックス 金属

セラスマート 単色のセラミックスブロックを削り取って歯の形にします



費用

装着する歯の部位、種類(クラウン、インレー)により費用は前後しますが、3割負担の方で装着時で1本3000~6000円ほどです。健康保険適応外のセラミックス、ハイブリッドセラミックスに比べると費用は大幅に安く治療を受けることができます。

白い歯 健康保険外のセラミックスに比べると、安価に白い歯を装着できます



作製方法

健康保険が適応になるには、厚生労働省が定めた歯科用CAD/CAM(キャドキャム)装置を使用して作製することが必要となります。従来の歯科技工士が手作業で作製するものは、健康保険は適応になりません。

作製方法は、歯科医院で歯型(1)をとり、模型(2)を作製します。歯科技工所にて歯型をコンピュータで読み取り(3)、ハイブリッドセラミックを機械で削り取り(4、5)、完成(6)させます。最短で2回の来院で装着できます。


歯型をとります1  模型を作製します2  コンピュータで読み取ります データを微調整

機械が削っていきます4  完成しました5  完成! 歯に装着



治療例

1)クラウン(かぶせ物)

術前治療前  術後治療後

治療前は健康保険の銀歯が入っていますがクラウンを装着することにより見た目が改善されています。


2)インレー(部分的なつめ物)

術前治療前  術後治療後

治療前は金歯(ゴールドインレー)が入っていますがインレーを装着することにより見た目が改善されています。



健康保険適応のハイブリッドセラミックス治療についての詳細は、ご来院の際にお問い合わせください。


※当クリニックへのアクセスについては、下記のページをご覧ください。
  交通アクセス・駐車場案内図(横浜市都筑区、港北区など近隣よりご来院の方)
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