--中谷 徹 展 NAKATANI Toru Exhibition/ギャラリーあーるてんぴー/GALLERY R.P

会期:2003年8月19日(火)→30日(土)
ギャラリーのウインドーに無造作に積み上げられたオモチャやぬいぐるみが不自由や恐怖に押し込められた子供たちの現状をシンボリックに表している。(く、苦しい、出してくれ〜!!)
ギャラリーの入口横のウインドー
この日はカリフォルニアのように日射しが強かった
通りがかりの人が「面白い!」と感動の声を上げながら
ウインドー、ギャラリーの順にのぞいて行く。
左は中谷氏の活動を支える梶山さん(奥さま)
ぬいぐるみの表情そのままの優しい中谷氏
■主な個展
2003年 新風館(企画)京都市
2002 ぎゃらりぃ西利(企画)京都市
2001 ギャラリーぶらんしゅ(企画)大阪府池田市
WOW(企画)兵庫県宝塚市
2000 ギャラリーRyo(企画)大阪市
1999 グストハウス(企画)神戸市
1998 パシフィック ビーチ ライブラリー(企画)
カリフォルニア州サンディエゴ市
ギャラリーぶらんしゅ(企画)大阪府池田市
1997 大阪府立現代美術センター 大阪市
1991 ログ ギャラリー オレゴン州メッドフォード市
1989 サウスウェスタン アートギャラリー(インスタレーション)
カリフォルニア州サンディエゴ市
■address 7791 Acama St. San Diego, CA 92126 U.S.A.
■Phone (1)858-547-9250
■E-mail toru46@aol.com
■日本での アトリエ・ド・ソレイユ(梶山)
連絡先 〒563-0032 池田市石橋1-16-3 A-202
Fax.072-763-1782
■E-mail soleil.mk@dream.com
火星大接近のせいか、熊ぜみが30日になってもまだ鳴いている大阪の街。残暑が厳しい中、久しぶりにあーるてんぴーを覗いてみた。
飾り窓(ウインドー)が特徴のギャラリーだが、セメントで造ったようなキャラクターが押し込められているように目に映る。何だと思いながら閉ざされたドアをOpen。そこに拡がるグレーの世界、[It's a small world]が現れる。しばし俯瞰するように眺めたり、作品の隙間を縫うように各々の小さな世界を見てまわる。

コンクリートの床の上に展示されたグループ単位のぬいぐるみやオモチャのオブジェが今、世界中で繰り返される「正義」の戦争やテロの犠牲になっている子供たちや、その生活の場を表している。作者 中谷氏はアメリカのカリフォルニア州のサンディエゴ市に25年近く在住、永住権もあり、普段は大学講師を務めながら絵画や現代アートを発表している。アメリカ海軍(ネービー)基地が近くにあり、9.11ニューヨークテロ、現在も進行しているイラク戦争の影響を自分のこととして考える環境に住んでいる。
アメリカ国民の90%以上が「正義の戦争」と押し進める世論に疑問を感じ作品に取り組んだが、内容が「反戦」のため、アメリカでの発表は難しいと語る。
昨年(2002年)京都で発表した作品は、大きい壁に戦闘用ヘリコプターが墜落、壊れるシーンをモザイクで表現、アイデアとインパクトがある。
来年(2004年)は池田市で個展の予定。今回の展覧会の準備に1年間かけたとのこと、次回の発表が楽しみだ。
取材・写真・Webコンテンツ制作:ストリート・アートナビ 中田 耕志
取材日:2003年(平成15年)8月30日 掲載日:8月31日
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ギャラリーR.P

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