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■大阪・上海友好都市提携30周年記念 中国五千年の名宝「上海博物館展」 |
Dynastic Heritage of China
5000 Years |
SHANGHAI MUSEUM |
〈第一章〉青銅器・銅鏡・玉器−鬼神と神仙の世界 〈第二章〉仏像−救いへの厳かな祈り |
〈第三章〉陶磁器−土の造形と釉の輝き 〈第四章〉絵画・書−文人たちの高雅な境地 |
取材日:2004年3月16日 掲載:3月20日 ストリート・アートナビ |
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▲楊琴と二胡の演奏で盛上がった開会式と中国の国家一級文物が展示された会場風景。 |
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●大阪・上海友好都市提携30周年記念 |
春本番前に、陽気な日と肌寒い日に季節を感じる3月16日、大阪歴史博物館において、「中国五千年の名宝 上海博物館展」の開会式が行われました。主催者を代表して、関淳一大阪市長と黄福康上海博物館保安部主任の挨拶があり、「中国五千年の悠久の歴史を物語る優品を見る機会」「故宮博物館、南京博物館と並ぶ中国三大博物館の一つ」「文化的、人的交流による日中の相互理解、友好親善」等の賛辞と開催主旨の言葉の後、1階のオープンフロアで華やかなテープカットと楊琴と二胡の記念の演奏があり中国色の盛上りの中で展覧会が開幕しました。 |
●半世紀を歩んできた上海博物館の中国古代芸術コレクション。 |
一級文物を始め、日本初公開の重要な作品も多く含まれ、中国五千年の歴史に培われた深遠な中国文化に触れる絶好の機会。 |
上海博物館は、めざましい発展を続け、世界的に注目を浴びている中国の最大都市・上海にあって、文化・対外交流の象徴的な役割を果たしています。開館50周年を迎える博物館のコレクションは、中国古代美術を中心に12万点にも上り、質量において中国国内はもとより国際的にも名高い博物館です。 今回の展覧会では、その膨大な所蔵品の中から優れた造形性で注目される青銅器や長い伝統と卓越した技術で知られる陶磁器を中心に、絵画、玉器、仏像など104件を展示、出品作品には、重要な作品の一級文物をはじめ日本初公開の作品なども多く、五千年の悠久の歴史に華開いた中国美術の魅力を堪能できる絶好の機会です。 |
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◎中国の青銅器は、夏・殷・周の3代、約2000年の歴史を有する。河南省の夏代晩期遺跡(約前18〜前16世紀)から出土した青銅器が現在知られる最古のものであり、造形や文様には中国青銅器の始まりが示されている。 鉄器時代の到来とともに青銅器は衰退するが、辺境地区では青銅器の鋳造がますます盛んになった。また銅鏡が主要なものとなり、漢代の銅鏡は天円地方の宇宙や不死の神仙世界を表すなどして、中国青銅器の輝かしい伝統を継承した。 また玉器の歴史は今から8千年前の新石器時代にまで遡る。玉は神秘的な霊性を有すると考えられ、祭祀、埋葬、魔除けに用いられ、更には玉を食べれば不老長寿が得られると信じられた。また玉器は富や権力の象徴として、身分を示すものとして用いられ、また君子の徳を示すものとされた。玉器に対する信仰は中国固有のものである。 |
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▲使用時に少なくとも3個以上の鐘の音階を組み合わせるため、編鐘と呼ばれる。古代の礼楽において編鐘は重要な役割をにない、身分により数が異なった。会場では、優美な音色がどこからか聞こえてくる。 |
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▲「象嵌狩猟画像豆」国家一級文物:数人の狩人が弓矢や矛を持って禽獣を追う情景を紅銅の象嵌によって描写した青銅器の優品。豆は主に漬け込んだ野菜や肉を盛る食器。今展の広告のメイン写真に使用されている。実物はバランスのとれた美しく完成された形。/「八牛貯貝器」国家一級文物・日本初公開:安産を象徴する子安貝を貯めておく容器。両側に虎形の耳、蓋上は8頭の牛を配する。生き生きとした形象や鳥獣文の繊細な線刻は卓越した技術を示す。 |
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取材・写真・Webデザイン:ストリート・アートナビ 中田耕志 |
※上記の説明、写真キャプションは展覧会報道資料、図録、同館学芸員の案内を参考にしました。 |
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