横浜・中川駅前歯科クリニック
掌蹠膿疱症の治療
●掌蹠膿疱症の治療
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)の多くは原因不明であるため、対処療法をおこないます。対処療法として、ステロイド軟膏やビタミンD3軟膏などを使用して、皮膚の症状を悪化させないようにしていきます。ただし、手足の皮膚は厚みがあるため薬が浸透しにくく、軟膏の効果が低い傾向にあります。
病巣感染があれば、扁桃除去などをおこないます。金属にアレルギーがあれば、金属アレルギー治療をおこないます。
歯科医院での治療は、病巣感染の治療として歯の根の治療(根尖病巣処置)、歯周病治療、親知らずなどの抜歯等をおこないます。また、金属アレルギー治療として、歯科金属の交換等をおこないます。
その他の治療として、薬の服用、紫外線療法、ビオチン(ビタミンH)療法、禁煙などがあります。ビオチン療法は賛否両論ありますが、新しい治療法として注目されています。
●病医院(皮膚科、耳鼻咽喉科、内科など)でおこなう治療
軟膏の使用(ステロイド軟膏など)
薬の服用(漢方薬、抗生物質、ビタミンAなど)
扁桃の除去
紫外線療法(PUVA療法)
ビオチン(ビタミンH)療法
禁煙
●歯科医院でおこなう治療
歯の根の治療
歯周病治療
親知らずなどの抜歯
金属アレルギー治療
掌蹠膿疱症は歯科医師にはほとんど知られていない病気です。同様に、掌蹠膿疱症が歯の根の治療、歯周病治療、金属アレルギー治療により治ることがあることもほとんど知られていません。
●扁桃摘出
扁桃は細菌やウイルスなどの侵入を受けやすく、これが原因となり発症すると考えられています。
耳鼻咽喉科では、扁桃を取る(扁桃摘出)ことにより治していきます。適応になるようであれば、効果の高い治療として広く認められています。有効率は60〜90%とされています。
●ビオチン療法
秋田県の病院に勤務している医師が始めた治療。この医師は女優・奈美悦子さんを治したことでも知られています。
食生活などを原因として、ビオチン(ビタミンH)が不足することにより発症するという考えから、ビオチンを服用することにより治していきます。一部の皮膚科、内科、耳鼻咽喉科などの医療機関でおこなわれています。
ただし、治療については賛否両論あり、実績が乏しく効果を否定する意見も多くあります。また、治療をおこなう医療機関が増加する一方で、インターネットで効果のないビオチンが一部で販売されているなど、誤った治療も広まっているとされています。
●禁煙
掌蹠膿疱症の患者さんの喫煙率は、非常に高いものとなっています。喫煙が病巣感染の症状や炎症を悪化させる、ニコチン代謝のために大量のビオチンが使われるためにビオチン不足になる等の原因が考えられています。
禁煙をすれば掌蹠膿疱症が完治するわけではありませんが、症状の改善のためには禁煙をおこなう必要があります。
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