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おならの正体
おならの正体は腸の中にたまっていたガスで、7〜9割は食事のときに飲み込むなどして体内に入った空気です。それ以外は細菌によって分解されたガスで、腸の働きで押し出されて肛門から出ます。
健康な人で1日に8〜20回、200〜1500mlのおならを出すとされています。リコーダー(縦笛)と同じで、おなかに力を入れて一気にガスを出すと大きな音が出て、そっとガスを出すと小さな音になります。
急いで食事を摂ると空気がたくさん口から入るため、炭酸飲料が好きな人は飲み込む空気が増えるため、おならの量は増えます。そのほかには、便秘のときは腸内に細菌のエサが豊富にあるため、下痢のときはおなかの活動が活発になるため腸内のガスが増え、おならの量は増えます。
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おならが臭う原因
ロイテリ菌、乳酸菌、ビフィズス菌などの善玉菌が増えると、おならの臭いは抑えられます。
善玉菌は食物繊維をエサにして、食べ物を発酵させることで、臭いのない炭酸ガスやメタンガスを出します。イモ、豆などに多く含まれる食物繊維は、ほとんど分解されないまま大腸にたどりつくため、善玉菌のエサが増え活発に働くようになります。
ウェルシュ菌などの悪玉菌が増えるとおならは臭くなります。悪玉菌は脂質やタンパク質をエサにして、食べ物を腐らせることでアンモニア、硫化水素、スカトールなど臭いの強いガスを出します。
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おならと口臭
おならを我慢していると健康に悪いだけでなく、口臭の原因にもなります。
腸は栄養を吸収する役割がありますが、おならを我慢してガスをためすぎてしまうとガスが腸から吸収され、血液に溶け込み、息としてアンモニア、硫化水素、スカトールなどの臭いの強いガスが口臭として出てしまうことがあります。また肌からも出てしまうため、肌荒れの原因にもなります。
口臭予防のためにはおならを我慢しないこと、腸内にロイテリ菌などの善玉菌を増やして悪玉菌を減らすこと、野菜など食物繊維を多く摂取して脂質の多い肉や揚げ物の過度な摂取を控えることが重要です。
管理栄養士が在籍し、希望される方に対して口臭予防のための栄養相談(食事相談)をおこなっています。お気軽にご相談ください。
口臭の予防方法、改善方法についてご不明な点がありましたら、些細なことでも構いませんので、ご来院の際にお気軽にお問い合わせください。
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