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蕪栗沼を保全するための協働の取り組み

1997年に河川法が改正され、河川管理の目的に「治水」「利水」に加えて「河川環境の整備と保全」が掲げられました。そして、地域の意見を 聞いて河川整備計画を導入することが決まりました。
蕪栗沼は、渡り鳥の飛来地で有名ですが、洪水を防止する遊水地の役割、周囲の水田に水を供給する役割、地域住民の憩いの場としての役割、地域ブラ ンドのイメージとしての役割など、人間社会と多様な関わりを持っています。それに伴い、多様な関係者やセクションとの関わりがあります。
そのため関係者の意見を調整し、情報を共有するための各種委員会が設置され、蕪栗沼を保全するための協働の取り組みが行われています。蕪栗ぬまっ こくらぶもその一員として環境サイドから意見を述べ、野生生物の生息に影響がないよう努めています。

蕪栗沼遊水地懇談会(蕪栗沼管理会)

 

蕪栗沼遊水地懇談会は1997年から2000年にかけて宮城県の呼びかけによっ て開催された委員会です。県、地元自治体、農業者、土地改良区、地域住民などが参加し、「蕪栗沼遊水地環境管理基本計画」が策定され、返還さ れた白鳥地区水田を湿地に復元することや、野生生物に配慮した遊水地管理、陸地化対策などが協議されました。
懇談会終了後は、「蕪栗沼管理会」が毎年開催されており、遊水地施設を維持管理 するうえでの環境への配慮について議論が行われています。

大崎市ラムサール条約湿地保全・活用委員会

大崎市は市の鳥を「マガン」にするなど、渡り鳥や豊かな自然環境を生かしたまちづくりを進めています。周辺の市町村と協力して世界農業遺産に 登録された「大崎耕土」の取り組みとして、湿地ほ保全活用や観光への利活用を進めています。同委員会には、環境省をはじめ宮城県など行政の各セク ションや、農業者、観光業者などが集まり、保全だけでなく利活用の方針を定めています。また登米市、栗原市など、渡り鳥が飛来する周辺の自治体と の連携も進めています。