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蕪栗ぬまっこくらぶの活動

蕪栗ぬまっこくらぶは前身の「蕪栗沼探検隊の集い」が1996年から活動を始め、蕪栗沼遊水地が完成した2000年12月にNPO法人化され ました。動植物モニタリング調査など環境調査を行い、遊水地の管理に必要な動植物への配慮のための情報を提供しています。また周辺堤防の除草や白 鳥地区の湿地復元、ヨシ刈りによる陸地化防止などの事業を自治体の委託や自主事業で実施しています。

動植物モニタリング調査

蕪栗ぬまっこくらぶの重要な活動のひとつです。渡り鳥の数や、希少生物の確認を長期的に行うことで、蕪栗沼の自然環境が良好な状態に保たれて いるかを把握することが目的です。
遊水地の管理のためには、土砂の撤去や堤防の補修、樹木管理など様々な土木作業が必要です。こうした行為が野生生物に影響を与えていないかを調べ るのが動植物モニタリング調査です。
渡り鳥の数は、その年度の気象条件によって大きな変動があります。また生物によっては、数年に一度大繁殖してしばらくの間姿を消すタイプの生態の ものがいます。こうした野生生物の生息状況を把握するためには、単年度の調査では不可能で10年から数十年単位の調査が必要になってきます。
蕪栗ぬまっこくらぶでは、NPO法人化し会員からの支援金を受けることで、長期的な動植物モニタリング調査を継続しようと考えています。ぜひご支 援をよろしくお願いします。
 
 

遊水地の管理

遊水地とは、いぎょう堤(囲ぎょう堤)と呼ばれる高い堤防で囲まれた中に、増水した水を貯める施設です。動物の巣や倒木によって堤防が破損す ることを防ぐため、堤防法面の除草が重要です。蕪栗ぬまっこくらぶでは、白鳥地区の法面除草を行っています。同時に管理上必要な白鳥越流堤や周辺 堤防の天端、観察路、管理用巡視路の除草を行っています。
除草作業中は、通行止めや立ち入り禁止区域を設ける場合がありますのでご了承お願いいたします。
 
 

清掃活動

蕪栗沼は遊水地であるため、増水時に上流の河川で不法投棄されたゴミが流れついてきます。このような流入ゴミを回収する清掃活動を行っていま す。また不法投棄の現場を発見した場合は、監視カメラなどの映像とともに行政機関や警察に通報しています。
 

ヨシ刈り

蕪栗沼は面積の半分以上が「谷地」と呼ばれる湿地帯で、増水時のみ水没する陸地です。その大部分がヨシという植物で覆われています。ヨシは刈 り取りをしないで放置すると堆積し、植物が生えなくなったり、陸地化して森林に遷移したりします。
湿地を維持するために、蕪栗ぬまっこくらぶでは、冬にヨシ刈りを行っています。ヨシ刈りによって、森林化を防ぐとともに、水面が減少し渡り鳥の生 息場所が減少することを防いでいます。
夏のヨシ原(5月)
 
冬のヨシ原(左)と堆積したヨシ(右)

復元湿地の維持管理

蕪栗沼の東側にある白鳥地区は、1997年に耕作終了し1998年10月から湿地に復元されました。蕪栗ぬまっこくらぶでは、水田跡地を湿地 に復元するための維持管理作業を行っています。遊水地の貯水機能を損なわない範囲で水面を適切な水位で維持することにより、陸生植物の繁茂を防止 し、森林化や陸地化を防止しています。
 
白鳥地区(左写真の左側)とミズアオイ(右)

白鳥地区の風景

環境教育活動

蕪栗沼の渡り鳥や野生生物などの貴重な自然環境、遊水地と治水の重要性、農業と渡り鳥の共生などについて学んでもらうために、環境教育授業を 実施しています。また図鑑シートやポスターなどの教材の作成をしています。