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ガレットデロワとはフランス語で「王様のお菓子」という意味を持ち、キリスト教の公現節(=1/6のエピファニー(イエスの誕生を祝福するため東方の三博士が訪れた日))に食べられる伝統的な新年のお菓子です。 クレーム・ド・ダマンド(アーモンドクリーム)入りのフィユタージュというパイ生地のお菓子。そして、パイの中に1つだけフェーブという陶器が入っています。カットした時
、フェーブ入りのものが当たった人は 王冠をかぶり1日を王様(女王様)として祝福されるのです。特にフランスではこれを食べないと新年が始まらないと言われているようです。
本来はパイ生地にフランジパーヌ(Frangipane)というカスタードクリームとアーモンドクリームを入れたものが伝統的ですが、何らかの理由で最近はクレーム・ダマンド(アーモンド・クリーム)を入れているところがほとんどのようです。ガレットを公現祭の日に食べる習慣は、1311年ピカルディ地方のアミアンという町で 始まり、最近はお正月明けの初めの日曜日に食べる事が多いようです。友達や家族と楽しく1月末迄の約1カ月間はパン屋さんやケーキ屋さんで販売のものが食べられますよ。
フェーブとはフランス語でそら豆のこと。従来のキリスト教にまつわるイエスやマリアや羊等の像から現在は陶製の様々なフェーブが作られています。これらフェーブのコレクターがたくさんいるそうです。そして、ロワール地方に1万個以上も集めた美術館[Musee de Blain]があるようです。昔は中に本当にそら豆を入れてたんですよ。
ガレット・デ・ロワはパリなどの北側で主に食べられていて、ニースやプロバンスなどの南側では、クーロンヌ(王冠)というブリオッシュタイプに砂糖漬けフルーツをのせたものが主に食べられているようです。 クーロンヌ同様ムーナという名前でもブリオッシュタイプのものがありますが、なぜ?ムーナというかはよくわかりません(作ってるケーキ屋さんにも聞いたのですがわからないとのお話)・・。 |